ゲーミングパソコンが一般的なパソコンともっとも大きく異なる点は、グラフィック性能の良さです。一般的なパソコンは CPU に内蔵されたグラフィックスを使いますが、ゲーミングパソコンには GPU やビデオカードと呼ばれる高度なグラフィックスが別に搭載されています。

グラフィック性能が高いことは、FPS ゲームに代表されるオンラインゲームで重要です。ゲーム中にカクついたり、フリーズ、もしくは強制終了といった症状はグラフィックスが影響していることもあります。

ゲーミングパソコンが搭載している専用グラフィックスは「 Radeon™ 」「 NVIDIA^® GeForce^® 」が有名ですが、世代を重ねるごとの進化にも注目してみてください。

ゲーム専用機は OS (Windows ・ Mac) が搭載されていないだけで、内部構造は高度なパソコンと同等と言えます。ただし、ゲーム専用に作られているため基本的にはゲームを楽しむ以外の機能を有していません。

新機種の発売が数年に 1 度程度のゲーム専用機と違い、ゲーミングパソコンはより高性能な新機種が次々に発売されており、最新モデルはより高度なグラフィック性能を使ってゲームを楽しめます。

たとえゲームをしなくてもパソコンとして使用可能ですし、ノートブックタイプならモニターを別途用意する必要もありません。

パソコンでゲームをプレイする際は CPU が常に高速で動作し熱を発するため、冷却用のクーラーが必要です。

冷却にはファンで直接冷却する「空冷方式」と、液体を使って冷却する「水冷方式」があります。空冷方式の方が低価格ですが、ヒートシンク (放熱板) を冷やすためのファン回転数が上がると、ファンのノイズが高くなる傾向にあるのが特徴です。

一方の水冷方式は、空冷方式よりも効率的に冷却できるため、冷却時のノイズが減る点がメリットでしょう。ただし、メンテナンスの際に手間がかかる傾向にあります。

グラフィックカードは「GPU」「ビデオカード」「グラボ」などとも呼ばれているグラフィック専用の機能です。CPU に内蔵されたグラフィック機能もありますが、高い性能を必要とする場合には CPU とは別に搭載していることが多く、ゲーミングパソコンにおいては非常に重要な要素です。

シリーズ毎の違いはありますが、基本的には製品名に使われている数字が大きいほど高性能となります。グラフィックカードで使うメモリの VRAM 容量には 4 GB や 8 GB などの違いがありますが、こちらも数字がより大きい方がストレスなくゲームを楽しめるでしょう。

最新ゲームの多くはゲーム自体のデータ量が大きいため、より大きな容量で読み書き速度が速いストレージが適しています。

数十 GB の容量を使うゲームも多く、可能であれば 1 TB 以上のなるべく大きい容量が望ましいでしょう。そ読み込むための時間はゲームを始める時間に影響するため、HDD よりもデータへのアクセス速度が速い SSD をおすすめします。

ゲーミングパソコン用のケースは、サイズとデザインに特徴のある製品が多い傾向があります。発熱時の熱処理に有利となるため、設置場所に余裕がある場合は余裕を持った大き目サイズのケースを選ぶことをおすすめします。LED で光るケースも多いですが、単なるデザインではなく、パソコンの負荷に応じて色を変える機能を持つ製品もあります。

完成品を購入するのであれば必要なパーツがすべて揃っているため、デザインやサイズを基準に選んでも問題はないでしょう。

パソコンの動作を安定させるためには、電源ユニットによる安定した電力の供給が必要です。 ゲーミングパソコンでは負荷が高い状態が続くため、容量に余裕がある大きい電源ユニットが適しています。CPU やグラフィックカードの性能によって変わりますが、デスクトップのゲーミングパソコンでは 400 W 以上がおすすめです。