Windows 11&AMD Ryzen™ 5搭載 ビジネスにもプライベートにも活用できる6万円台前半※の14型ノート レノボ「IdeaPad Slim 550」実力チェック
手ごろな価格ながら、処理性能と使い勝手にこだわったノートPCとして人気のレノボ「IdeaPad」。なかでも高いコストパフォーマンスで注目を集めているのが、2021年10月にリリースされた最新OS「Windows 11」搭載の14型ノート「IdeaPad Slim 550」(82LM00JXJP)だ。本機は、6万円台前半※という価格ながら、最新の「AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー」や高速 SSDを搭載するなど、充実のスペックを誇るうえ、スリムなボディにプライバシーシャッター付きWebカメラや高品位スピーカーを採用しており、ビジネスからエンターテインメントまで幅広くカバーする。本特集では、そんな「IdeaPad Slim 550」の実力を詳しくチェックしていく。
ボディ
高い機動力を発揮する4辺ナローベゼルの上質なスリムボディ
パソコンで本格的に作業したいのなら、ディスプレイが大きく使い勝手にすぐれる15.6型のスタンダードノートが有力な選択肢となるが、外出先に持ち運ぶのには不向き。とはいえ、ボディがコンパクトな13.3型のモバイルノートでは、ディスプレイやキーボードが小さく、メインマシンとしては使いづらい。こうした背景から、昨今、人気となっているのが、必要十分な大きさのディスプレイとモバイル性を兼ね備えた14型ノートだ。
2021年10月に発売されたレノボの14型ノート「IdeaPad Slim 550」(82LM00JXJP)は、そんな14型ノートの注目株。本機は6万円台前半※という手ごろな価格ながら、14型ノートの中でもとりわけ機動力が高いうえ、パワフルな「AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー」を搭載。プライバシーシャッター付きWebカメラを備えるなど機能面も充実しており、場所や用途を選ばず使えるメインマシンとして支持を集めている。
まずは、そんな「IdeaPad Slim 550」のボディからチェックしていこう。本機は天板に上質で剛性の高いアルミニウムを使用。また、ディスプレイ上下左右の4辺すべてにナローベゼルを採用している。これにより、本体サイズは約321.6(幅)×211.6(奥行)×17.9(厚さ)mm(最薄部)、重量は約1.45kgと、13.3型ノート並みにスリムで軽量なボディを実現。自宅はもちろん、職場や外出先など、さまざまな場所でフレキシブルに活用できる。
また、約14時間(JEITA2.0)という十分なバッテリー駆動時間を実現していることも、本機の機動力を語るうえで外せない。これならAC電源に接続せずとも、一般的な作業なら半日以上は継続的に行えるはずだ。
これだけコンパクトだと、どこにでも気軽に持ち出せるうえ、カフェなどの手狭なテーブルの上でもゆとりをもって作業できる。フル充電した状態でAC電源を外し、Webブラウジングやドキュメント作成などを継続的に約7時間行ってみたが、バッテリー残量は42%とまだまだ余裕があった
「Flip to boot」機能と指紋認証で素早く作業が始められる
さらに機動力を高めるべく、「IdeaPad Slim 550」はディスプレイを開くだけで自動的に電源がオンになる「Flip to boot」機能を搭載。それに加えて、指紋認証によるOSへの迅速なサインインにも対応している。いつでもスピーディーに作業が始められるので、「わざわざパソコンを起動する」といった面倒な感覚は皆無。すぐにパソコンを使いたい時もストレスなく利用できる。
処理性能
最新世代「AMD Ryzen™ 5 5500U」とPCIe接続SSDで重めの処理もサクサクこなす
リーズナブルなノートPCだと処理性能が心もとないケースもあるが、「IdeaPad Slim 550」はスペックも充実している。本機は、6万円台前半※のモデルとしては希少な最新APU、「AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー」(2.1GHz-最大4.0GHz)を搭載。このプロセッサーは、前世代の「AMD Ryzen™ 5 4500U モバイル・プロセッサー」よりもスレッド数が倍増されているうえ、シングルスレッド性能も強化されたパワフルなもの。さらに、統合GPU「AMD Radeon™ グラフィックス」により、グラフィック処理にも強い。また、高速なPCIe接続のSSDを256GB、DDR4メモリーを8GB搭載。同価格帯のノートPCの中では最高水準のスペック構成と言える。
実際に「IdeaPad Slim 550」を使用して各種ベンチマークプログラムを実施してみたが、いずれも同価格帯の製品からは頭ひとつ抜けたスコアをマーク。ミドルハイクラスに相当するすぐれたパフォーマンスを発揮できる実力派ノートであることが裏付けられた。
6コア/12スレッドの「AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー」はマルチタスク性能にすぐれるうえ、統合GPU「AMD Radeon™ グラフィックス」で高度なグラフィック処理も可能にする
CINEBENCH R23
CPUの性能を計測するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」をテストしたところ、シングルコアで1175、マルチコアで7305をマークし、とりわけマルチコア性能の高さが際立った
CrystalDiskMark 8.0.4
ストレージのデータ転送速度を計測するベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Q8T1)で2460MB/s、シーケンシャルライト(Q8T1)で1212MB/sをマークし、PCIe接続SSDの中でもすぐれた読み書き速度が発揮できることを示した
負荷のかかるクリエイティブワークやゲームも軽快に処理
具体的なパフォーマンスをチェックすべく、別売りの画像編集ソフト「Adobe Photoshop Express」を使用して画像編集を実施。その結果、デジタルカメラで撮影した大容量のRAW画像を扱ったにもかかわらず、あらゆる操作がほとんど遅延なく反映されるほどスムーズに動作した。そこで、より負荷のかかる処理を試すべく、人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」をプレイしてみたところ、最高画質に設定しても目立ったカクつきなく快適にプレイできた。こうしたクリエイティブワークやゲームプレイまで楽々こなせるのなら、ビジネスからプライベートまで、幅広い用途で活躍してくれるはずだ。
「Adobe Photoshop Express」を使用して、約20MBのRAW画像に色補正やトリミングを加えたが、いずれも1秒と経たないうちに操作が反映された。「フォートナイト」による検証では、最高画質に設定したうえで混戦状態に持ち込んでも、60fps前後の高いフレームレートでなめらかにプレイできることが確認できた
使い勝手
14型フルHD IPS液晶やプライバシーシャッターが活用の幅を広げる
「IdeaPad Slim 550」は使い勝手についても妥協がない。とりわけこだわりが光るのがエンターテインメント性能だ。搭載する14型ディスプレイには、フルHD(1920×1080)解像度のIPS液晶を採用。高精細かつ広視野角で、高画質の写真や動画が鮮明に表現できる。非光沢パネルを採用しているため映り込みやギラつきが少なく、映像コンテンツを長時間鑑賞しても目が疲れにくいのもポイントだ。また、高品位な「Dolby Audio」対応のステレオスピーカーをキーボードの左右に上向き配置しており、解像度の高いクリアサウンドが耳にダイレクトに届くのも大きな魅力と言える。
さらに、ディスプレイ上部に設置されているWebカメラには、物理的なプライバシーシャッターが付属。カメラの映像が不意に相手に送られてしまうことを防いでくれるため、ビデオ会議なども安心して行える。「Dolby Audio」の制御により、コミュニケーションアプリでの通話時には自動的に相手の声が聞き取りやすくなるように最適化されることも相まって、在宅ワークなどで大いに役立ってくれるだろう。
キーボードの左右に配置されたステレオスピーカーによってサウンドが上方向にダイナミックに広がるため、立体感のある力強い表現が可能。「Dolby Audio」のイコライザーでは周波数帯ごとの詳細な調整のほか、仮想サラウンドや音量適正化の設定が可能で、自分好みの音響を追求できる
アクション映画を鑑賞してみたところ、駆け抜けるヘリコプターの躍動感ある映像や、頭を包み込むようにダイナミックに広がるサウンドが楽しめて、エンターテインメント性能の高さを実感。Webカメラのプライバシーシャッターで物理的にカメラをオフにできるのも安心感が高い
バックライト付きフルサイズキーボードが快適なタイピングをアシスト
本機のキーボードは、キーピッチ約19mm、キーストローク約1.5mm(それぞれ実測)と十分にゆとりがあり、コンパクトな14型ノートながらゆとりを持ってタイピングできる。また、6万円台前半※のノートPCとしては貴重なバックライト機能を備えていることもポイントだ。
多様な外部インターフェイスと専用ユーティリティアプリも魅力
コンパクトボディながら、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2のほか、映像出力/給電対応のUSB3.1 Gen1 Type-CポートやHDMI出力ポート、4-in-1メディアカードリーダーなど、多様な外部インターフェイスを装備するのも本機の特徴。外部ディスプレイを接続しての在宅ワークや、デジタルカメラで撮影した写真の取り込み、外出先でのスマートフォンへの給電など、活用シーンが広がる。
また、プリインストールされている専用のユーティリティアプリ「Lenovo Vantage」によって、環境や用途に合わせて、電源プランやディスプレイ、サウンドなどの設定が自由にカスタマイズできるのも使い勝手がいい。
まとめ
場所や用途を問わず活用できるコストパフォーマンスの高い万能モデル
今回、「IdeaPad Slim 550」をチェックしてみて、手ごろな価格ながら、あらゆる場面で活用できる万能モデルに仕上がっていることに驚かされた。なかでも印象的だったのは、アルミニウム製天板と4辺ナローベゼルによって実現した13.3型ノート並みのコンパクトボディによって高い機動力を備えており、どこにでも気軽に持ち運べること。さらに、最新APU「AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー」とPCIe接続SSDによるすぐれた処理性能が、クリエイティブワークやゲームプレイまで幅広くカバー。さらに、14型フルHD IPS液晶と高品位スピーカーによってエンターテインメントも十分に楽しめるし、プライバシーシャッター付きWebカメラはビデオ会議も適切にアシストしてくれる。
「IdeaPad Slim 550」があれば、自宅でも出先でも、ビジネスでもプライベートでも、存分に活用できるに違いない。これだけの高性能・高機能モデルが6万円台前半※で手に入るのだから、コストパフォーマンスは非常に高い。控え目な予算で、場所や用途を問わず活躍してくれる総合力の高いノートPCを探している人に、ぜひチェックしてほしい製品だ。
OS | Windows 11 Home 64bit |
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CPU | AMD Ryzen™ 5 5500U モバイル・プロセッサー(2.1GHz-最大4.0GHz) |
グラフィック | AMD Radeon™ グラフィックス |
メモリー | 8GB DDR4 |
ストレージ | 約256GB SSD(PCIe接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型フルHD(1920×1080)IPS液晶ディスプレイ |
有線LAN | なし |
無線通信 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth v5.0 |
外部インターフェイス | USB 3.2 Gen1 Type-Cポート(映像出力/給電対応)、USB 3.2 Gen1 Type-Aポート×2、HDMI出力ポート、4-in-1メディアカードリーダー、マイクロフォン/ヘッドホン・コンボ・ジャック |
サイズ | 約321.6(幅)×211.6(奥行)×17.9(厚さ)mm(最薄部) |
重量 | 約1.45kg |
カラー | プラチナグレー |
Office | なし |