Lenovo ESG
サプライチェーン
当社のアプローチ
レノボは、エンドツーエンドのサプライチェーンプロセス全体にわたる環境・社会・ガバナンス(ESG)の健全な管理に取り組んでいます。サプライヤーに高品質な素材、部品、製品を要求するだけでなく、契約要件を裏付けとしたESGに特化した体制を整え、適正な労働、環境、安全衛生および倫理基準を満たすか上回るよう支援しています。
この取り組みに終わりはなく、改善の余地は常にあると認識しています。当社のアプローチは以下のとおりです。
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サプライチェーンに関わるすべての労働者が尊厳と敬意をもって扱われることを目指す
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国連「世界人権宣言」および国際労働機関(ILO)の「労働における基本原則および権利に関する宣言」の精神と趣旨に沿ってすべての事業活動を管理する
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事業活動による環境への影響を継続的に削減するようサプライヤーに求める
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常に倫理的な事業運営を遂行することをサプライヤーに義務付ける
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サプライヤーとの関係構築、維持にたゆまぬ努力を続ける
ひとめでわかるわたしたちのサプライチェーン
製造費のおもな使われ方:
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98%
の当社の調達は通常、強固な持続可能性プログラムを備える130社未満の大手サプライヤーから行われています
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93%
の当社のサプライヤーがRBA VAP監査を適時に実施しており、当社の直接検証の対象となっています
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98%
の当社のサプライヤーが、ISO 9001およびISO 14001認証を取得しています
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95%
の当社のサプライヤーが、正式なサステナビリティ報告書を公開しています
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74%
の当社のサプライヤーが、Responsible Business Allianceの正式メンバーです
*2025年4月現在の主要サプライヤー・ベース報告より。
レノボサプライヤー行動規範
主な要素:
- 調達における価値観と倫理的な取引
- 利益相反とビジネスの誠実性
- サプライチェーンの安全性
- 人権
- 責任あるビジネス・アライアンス
- 人材派遣会社
- 気候変動
- 環境面
- 責任ある原材料調達
- 差別禁止非報復
- サプライヤーの多様性
- サスティナビリティレポート、評価、製品認証
- サプライチェーンのデューデリジェンス
- 質問や懸念事項の報告
人権、環境への影響、誠実さ
当社は、従業員や環境への対応および事業運営において、責任ある倫理的な行動に関する最高基準を満たすことをサプライヤーに求めています。この要件は契約上の規定によって裏付けられています。
レノボの標準発注書(PO)、発注条件書および各種契約書には、サプライヤーが当社の包括的な「サプライヤー行動規範」を遵守するよう明記されています。この規範は当社の価値観を体現するものであり、人身売買、差別、従業員の苦情に対する報復、贈収賄および汚職を禁止する条項が含まれています。また、正式な苦情処理メカニズムの整備をサプライヤーに求めています。当社は、調達の決定を行う際にはこれらの要件への適合性を評価します。
レノボは「責任あるビジネス同盟(RBA)」〔旧エレクトロニクス産業市民連合(EICC)〕のメンバーとして、エレクトロニクス業界と連携し、サプライチェーンに関する課題に取り組んでいます。レノボは契約上、RBA行動規範および関連する監査要件を適用しています。
RBAプログラムおよび検証済み監査プロセス(VAP)への対応
レノボは、RBA行動規範の遵守をサプライヤーに義務付けています。RBA自己評価によるリスクレベルにかかわらず、レノボは調達額の95%を占めるサプライヤーに対して、2年ごとのRBA監査〔RBA認定監査法人による検証監査プログラム(VAP)および同等の独立した第三者による監査(非VAP監査)を含む〕の実施を義務付けています。ESGにおけるリーダーシップを示すため、2020/21年度以降、レノボはサプライヤーにRBA VAP認定および「Factory of Choice (FOC) 認定を取得するよう求めています。これには、すべての優先事項に関する是正事項が解決した状態でVAP監査スコアを大幅に引き上げること、現場担当者がRBA VAPプロセスについて正式なトレーニングを受けることと、機能的な苦情処理システムの証明が求められます。詳細は「サプライヤー監査および是正措置報告書」の内容をご覧ください。
以下の表は、レノボのサプライヤーにおけるRBA監査の年間実績の概要を示しています。
サプライヤーのRBA評価における過去平均スコア1
| 暦年 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|---|
| サプライヤー | ||||
| 労務スコア | 159 | 160 | 165 | 168 |
| 安全衛生スコア | 182 | 182 | 182 | 181 |
| 環境スコア | 193 | 190 | 197 | 195 |
| 倫理スコア | 198 | 199 | 200 | 189 |
| 経営スコア | 195 | 196 | 195 | 189 |
| トータルスコア | 164 | 164 | 169 | 169 |
| 最重要な指摘事項の平均件数2 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.1 |
| 重要な指摘事項の平均件数2 | 4.7 | 4.4 | 4.3 | 4.3 |
| ODMパートナー | ||||
| 労務スコア | 167 | 195 | 171 | 176 |
| 安全衛生スコア | 182 | 191 | 193 | 184 |
| 環境スコア | 195 | 187 | 196 | 196 |
| 倫理スコア | 195 | 198 | 199 | 194 |
| 経営スコア | 195 | 194 | 194 | 186 |
| トータルスコア | 170 | 172 | 178 | 175 |
| 最重要な指摘事項の平均件数2 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
| 重要な指摘事項の平均件数2 | 4 | 3.8 | 3.2 | 3.0 |
- スコアは暦年に基づいています。
- 指摘事項の平均件数は、暦年ごとの指摘事項の総数と報告書の総数に基づいて算出されています。
RBA監査における労働関連案件への対応
2024/25会計年度において、RBA VAP評価を完了したレノボのサプライヤーからは、強制労働や児童労働に関連する違反行為は報告されませんでした。サプライヤー評価において最も多く見られた指摘事項は、業界全体の問題である過重労働や休暇不足に関連したものでした。 これらに対処するため、レノボはアウトソーシングメーカーに対して、従業員の労働時間、休暇の取得状況、および脆弱な立場にある労働者の人数をオンラインツール経由で毎月報告するよう求めており、これにより特定された問題に解決に向けた措置を講じることが可能となっています。サプライヤーとは改善に関する合意に達しており、結果、前述の労働関連の指摘事項を理由に取引関係が終了した事例はありません。当社は労働時間および休息時間に関する方針に従って関連する法令を遵守しています。
強制労働
レノボは、事業運営のあらゆる段階において、隷属的な労働形態や人身売買を含むあらゆる形の強制労働の根絶に取り組んでいます。当社は強制労働を一切容認しない方針を堅持しており、強制労働の事例が確認された場合にはこの慣行を見過ごしたサプライヤーとは取引停止など即時の是正措置を講じます。強制労働のリスクをより的確に検知し軽減するために、レノボは以下のような予防措置を採用、実施しています。
- 必要に応じて人材派遣会社を活用し、RBA間接自己評価質問票(SAQ)の提出を請求
- サプライチェーン全体のサプライヤーを検査するため、第3者によるESGリスク評価ツール(EcoVadis) を導入
- 強制労働の防止・軽減およびその潜在的な危険信号に関する研修をバイヤー向けに実施
- 労働コンプライアンス管理に関する研修をサプライヤー向けに実施
- 第3者によるサプライチェーンリスク管理プラットフォーム(Everstream Analytics)への投資
- RBA評価を通じた検証を実施し、RBAの「責任ある労働イニシアティブ」に定期的に参加イニシアティブ
* RBA間接SAQは、最終製品の製造に直接関与していないサービスプロバイダーを対象としています。2024/25会計年度には、RBA VAP評価を完了したレノボのサプライヤーから強制労働に関連する違反は報告されませんでした。
環境への影響
現在、当社はサプライヤーに対して、環境問題研究所(IPE)宛の回答のほか、RBAまたはCDPの報告手法を用いた環境影響データ(温室効果ガス排出量、水使用量、廃棄物量、 再生可能エネルギー)を正式に報告するように求めています。
2024/25会計年度のプログラムの実績は以下のとおりです。
気候変動
レノボの直近のサプライヤーエンゲージメント活動は、調達費の98%をカバーしました。この取り組みにより、下記の成果が確認されました (調達費総額ベースで報告):
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96%
の当社のサプライヤーが温室効果ガス(GHG)の削減目標を公表しています
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95%
の当社のサプライヤーが再生可能エネルギーの発電量と購入量を追跡し報告しています
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94%
の当社のサプライヤーが温室効果ガス(GHG)の排出量データについて第三者による検証を受けています
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72%
の当社のサプライヤーが再生可能エネルギーに関する目標を公表しています
サプライヤー向けの科学的根拠に基づく目標
- レノボは、サプライヤーに対しても「科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)」への参加を働きかけ、インセンティブを提供しています。
- 報告期間中、調達額ベースで51%のサプライヤーがSBTの設定を約束したかまたは設定済みです。レノボは、調達額ベースで95%のサプライヤーがSBTを導入することを目標としています。
水
- 前回のデータ収集期間中、調達費の86%は定量的な節水目標を掲げるサプライヤーへの支出でした。
- レノボの事業拠点およびサプライチェーンにおける水リスクは、公開されている水リスク評価ツール(世界資源研究所;WRI)の「Aqueduct」および世界自然保護基金;WWF)の「Water Risk Filter Tool」)を用いて毎年評価されています。
外部評価
- 2024年8月に開催された「2024年Sedexサステナブル・アンド・レスポンシブル・サプライチェーン会議」において「2024年Sedexサプライチェーン・アワードの受賞者が発表されました。レノボはエクセレンス賞を受賞し、ドライビング・チェンジ賞にもノミネートされました。Sedexサプライチェーン・アワードは、世界規模のサプライチェーンにおける社会的、環境的持続可能性の向上に向けた企業の取り組みを毎年表彰するものです。レノボは、300社以上の企業の中から選ばれてエクセレンス賞を受賞しました。これは、サプライチェーンにおける持続可能性と倫理的実践に対する取り組みとリーダーシップを証明するものです。
- 2024年4月、CDPの年次報告書「中国企業の2023 CDP開示報告書」が発表されました。これには、CDP開示への企業参加状況分析、中国企業によるCDP質問票への主な調査結果および企業の事例が掲載されています。レノボは気候変動の取り組みが評価された3社のうちの1社として選ばれました。レノボの取り組みは、気候戦略の実施、気候目標の設定、気候関連の機械活用および強固なガバナンスがいかに企業のサプライチェーンESG管理を強化できるかを示す事例として採り上げられました。また、低炭素サプライチェーンの構築を支援するため、サプライヤーへの炭素削減実践の促進を含むレノボの協働的な取り組みにも言及されました。この報告書に掲載されたことは、ケーススタディとしてレノボのサプライチェーンESG管理における実績を証明するものです。
責任ある原材料調達
レノボは、製品製造に使用される鉱物が人権侵害や環境破壊の一因とならないように確保されることに尽力しており、生産調達およびODMサプライヤーに対しても同様の対応を求めています。レノボは、スズ、タンタル、タングステン、金(3TG)といった紛争鉱物以外の材料に対処するためのRBA責任ある鉱物イニシアティブ(RMI)の取り組みを支援しています。2024/25年度、レノボはRMIプログラムの「紛争鉱物報告テンプレート(CMRT)」および「拡張鉱物報告システム(EMRT)」ならびに「RMI責任ある鉱物保障プロセス(RMAP)」を活用し、サプライチェーンのリスクを軽減するためのデューデリジェンス活動をさらに推進していきます。詳細はレノボの「責任ある調達」ページをご覧ください。
プロセスケミカル
レノボは、製造工程で使用される化学物質に伴う潜在的な労働安全衛生リスクを認識しています。プロセスケミカルの管理はレノボのサプライヤー管理フレームワークの一環として実施されており、策定されたプロセスケミカル・ガイドラインと年次モニタリングにより監視されています。これらの取り組みは、サプライヤーがプロセスケミカルに関連する潜在的な曝露リスクについての理解を深め、排除または安全な代替品への切り替えを通じてリスクを低減するよう促すことを目的としています。 レノボのアプローチと進捗の詳細については、レノボの『高優先度プロセスケミカルの削減および排除に関する報告書』に記載されています。
EcoVadis
2024/25年度、レノボはEcoVadisプラットフォームを活用し、ESG評価の対象範囲を主要なティア1サプライヤーから戦略的なティアNおよび非生産調達サプライヤーまでさらに拡大しました。
EcoVadisプラットフォームは、広範なサプライヤーがESGリスクを評価し管理できるようにすることを目的としています。レノボは、EcoVadis
IQツールを導入し、サプライヤーに固有の持続可能性リスクと調達情報に基づいてサプライヤー全体のESGリスクをスクリーニングしています。
2024/25年度に2,300社以上の生産・非生産調達サプライヤーがEcoVadis
IQツールを通じて審査され、高リスクと判断されたサプライヤーについてはさらに精査をおこない、レノボのESGチームが当該サプライヤーをEcoVadis
ESG評価へ招待すべきかどうかを判断するのに役立ちました。
レノボは、戦略的に重要なすべてのサプライヤーがEcoVadis
ESG評価に参加し、100点満点中45点以上、または同等レベルの監査結果を達成するよう留意しています。45点未満のサプライヤーは是正措置計画(CAP)を実施する必要があり、指摘事項は90日以内に是正されることが求められます。サプライヤーはEcoVadisのオンライン研修リソースを活用して評価プロセスや優先的に取り組むべき改善分野について理解を深めることができます。
EcoVadisプラットフォームの「360
Watch」機能は、児童労働や強制労働、その他のESGリスクを最小限に抑えるために導入されたもうひとつのモニタリング手段です。サプライヤーは1週間以内に回答し是正措置計画(CAP)を策定することが求められます。「360
Watch」、他の指標と併せてレノボが幅広いESG重点分野においてサプライヤーをタイムリーに監視、評価することを可能にし、 サプライチェーンの継続的な改善に貢献しています。
サプライヤーのESGパフォーマンス評価 (ESGスコアカード)
以下は、レノボによるサプライヤーのESGパフォーマンス評価の取り組みです。サプライヤーは、RBA、環境への影響、原材料の責任ある調達、サステナビリティ報告、EcoVadisその他のESG要因にわたる主要指標に基づいて評価されます。高度なESGデジタルプラットフォームを活用することで、レノボはESGのパフォーマンスの可視性を高めています。生産調達費の99%を占めるサプライヤーがモニタリングの対象となっています。レノボはこの対象範囲の拡大に努めています。このデジタルプラットフォームは四半期ごとにESGアンケートをレノボのサプライヤーへ自動的に送信し、最新のサステナビリティへの取り組みについて報告するよう求めます。記入されたアンケートを受領すると、事前に設定された評価基準に基づきESGスコアを自動的に算出し、各サプライヤーの当該四半期ESGパフォーマンスを反映します。この革新的なアプローチは、レノボのサプライヤーのESG基準への取り組みを監視および評価するプロセスを効率化するだけでなく、タイムリーなフィードバックを提供することで継続的な改善を促します。
その後ESGスコアはESG以外の要素も考慮した約200社のサプライヤーに対する四半期ごとの総合業績評価報告書において、ペナルティまたは加算係数として適用されます。
サプライヤーエンゲージメント
- レノボは、サプライヤー向けのトレーニングモジュールを備えた強化ESGデジタルプラットフォームを保有しています。このモジュールは、ESGプロジェクトの要件についての詳細な説明から、ESG関連の課題における最新動向やベストプラクティスに関するセッションに至るまで、包括的なESGトレーニングコースを提供します。
- レノボはRBA、環境への影響、原材料の責任ある調達、強制労働、主要なISO認証、ESGレポート、およびサプライヤー行動規範の要件などに関するコ情報を半期ごとに提供しています。
- レノボは、2024年のレノボ・サプライヤー基準および認証会議において、約1,200社のサプライヤーを対象に自社ESG要件に関する教育資料を作成し周知を行いました
- 2024/25年度、レノボGSC ESGチームはオンラインイベント「2024 レノボ・サプライヤーESGデー」を成功裏に開催しました。このイベントでは、レノボのサプライチェーンESGプログラムや新たな取り組みを紹介し、サプライチェーンにおける炭素削減と気候変動対策におけるベストプラクティスを共有しました。
- 2024/25年度、中国・深圳にて、労働コンプライアンスと二酸化炭素削減に焦点を当てたオンサイトワークショップを開催しました。
サプライヤーESG賞
2025年サプライヤー会議において、サプライヤー3社(Acbel、Bison、Simplo)が優れたESG実績とレノボ調達部門のESGイニシアティブへの貢献が評価され、ESG賞を受賞しました。