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パソコンを購入したらすぐにやるべき3つのセキュリティ対策
パソコンを購入したら、色々なことを試してみたいと思うかもしれません。しかし、インターネットに接続したら、多くの脅威が待ち構えています。それらの脅威から自分を守るため、パソコンを購入したらすぐにやるべきセキュリティ対策を紹介します。
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Windowsを最新の状態にアップデートする
Windowsは世界で最も普及しているOSということもあって、多くのハッカーから狙われています。そのため、Windowsに欠点が見つかると、そこを狙った攻撃を受けるおそれがあります。そういった攻撃を防ぐために、定期的に配布されているのが「更新プログラム」です。この更新プログラムを利用することで、Windowsの欠点を狙ったハッカーからの攻撃を防げるようになります。
パソコンを購入してWindowsのセットアップを行うと、自動的にこれまでに配布された更新プログラムが提供されます。Windows Updateの設定を確認して、今後も自動的に更新プログラムを入手できるように設定しておきましょう。
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ソフトウエアを最新バージョンにアップする
Windowsだけでなく、利用するソフトウエアもハッカーの攻撃対象になっています。ソフトウエアを古いバージョンのまま使用すると、欠点を狙った攻撃を受けるかもしれません。まずはソフトウエアの最新バージョンの有無を確認して、バージョンアップを行いましょう。ソフトウエアによっては費用がかかるかもしれませんが、非常にリスクのある状態なのでバージョンアップをおすすめします。
無料で利用できるWebブラウザやPDF閲覧ソフトなどであれば、パソコンの初回起動時にすぐバージョンアップを行って下さい。無料のソフトウエアは利用者が多いため、攻撃対象になるおそれがあります。
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セキュリティソフトのインストールとアップデートをする
Windowsには標準で「Microsoft Defender」というセキュリティプログラムが用意されていますが、より高度な詐欺サイトやメールから自分を守るために、専用のセキュリティソフトの導入をおすすめします。セキュリティソフトを導入したら、「ウイルスの定義ファイル」が最新の状態であることを必ず確認して下さい。
ウイルスの定義ファイルには、最新のウイルス情報が含まれています。ウイルスの定義ファイルが最新の状態になっていないと、最新のウイルスがパソコンに浸入しても見つけられません。セキュリティソフトを導入するだけでなく、常に最新の状態にしておくことが大切です。
パソコンにセキュリティ対策が必要な5つの理由
企業がハッカーに狙われるのは分かりますが、個人でも高度なセキュリティ対策をする必要があるのか疑問を感じるかもしれません。しかし、個人であっても、ハッカーなどの攻撃で深刻な被害を受けるおそれがあります。どのような被害を受けるおそれがあるのか紹介します。
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パソコンの個人情報が流出する
パソコンの中には、自分が思っている以上に多くの個人情報が詰まっています。氏名や住所、電話番号、メールアドレスといった基本情報だけでなく、家族の写真、仕事の書類、サイトのログイン情報なども保存されています。もし、ウイルスなどのプログラムによってこれらの情報が第三者の手に渡ると、どのような被害を受けるのか分かりません。自分のパソコンから流出した情報で、家族や友人が被害を受けるおそれもあります。しかも、一度流出した情報がインターネットで拡散されると、完全に消去することはほぼ不可能です。
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クレジットカードが不正利用される
ショッピングサイトなどで買い物をする時は、クレジットカードを利用することが一般的です。悪意のあるプログラムがパソコンに仕掛けられると、このクレジットカードの情報を抜き取られてしまうおそれがあります。キーボードで入力した情報を盗み取る、キーロガーというプログラムがあるのです。クレジットカードの情報を盗み取られても、気付くのは請求される時のため、被害が拡大しやすいのが特徴です。また、金銭的な損失だけでなく、クレジットカードの停止などの手続きには、多くの負担がかかります。
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自分の情報が犯罪に利用される
流出した個人情報は、犯罪の道具として利用されることがあります。例えば、自分の名前や顔写真を使ってSNSなどにアカウントをつくられ、詐欺のメッセージをばらまくのに利用されてしまうのです。自分の社会的信用に傷がつくだけでなく、自分と間違えた知り合いが詐欺の被害に遭ってしまうおそれもあります。インターネットが普及した現代では、人と直接会うことなくコミュニケーションが取れるため、個人情報を盗まれるといくらでも悪用できてしまうのです。
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ウイルスでパソコンが破壊される
悪意あるプログラムのことを、総称してマルウエアと呼びます。マルウエアの中には遊び半分で人を困らせるようなものが少なくありません。例えば、Windowsのシステムを勝手に書き替えて起動できなくしたり、パソコンを物理的に破壊してしまったりすることもできます。何年もかけてつくったデータや、大切な家族の写真が一瞬にして失われてしまうこともあるのです。もし、修復困難な状態になった場合は、パソコンを初期化したり、買い替えたりする必要が生じます。
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パソコンを不正アクセスの踏み台にされる
最もおそろしいのが、自分のパソコンが攻撃者の「踏み台」にされてしまうことです。マルウエアによって自分のパソコンを遠隔操作され、他の企業や個人を攻撃するための道具として勝手に利用されてしまうことがあるのです。警察は誰が攻撃をしたのか探っていく過程で、踏み台にされたパソコンの所有者を捜査対象として調査することになります。パソコンを踏み台にされた人が、犯罪者と間違われて逮捕されてしまった事件も実際に存在します。
インターネットを利用する時のセキュリティ対策
パソコンにセキュリティ対策を施したとしても、インターネットを利用している時にはさまざまな危険に遭遇し、思わぬ被害に遭うことがあります。インターネットにはどのような脅威があり、どのようなことに気を付ければ良いのか紹介します。
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メールの添付ファイル、リンクは必ず確認する
メールの添付ファイルやリンクをきっかけに、詐欺やウイルスなどの被害に遭うことがあります。そういったメールには「請求書の送付」や「不在連絡の通知」といった、うっかり開いてしまうようなタイトルが付けられているのが特徴です。
しかし、どんなに巧妙な手口でメールを送られたとしても、身に覚えのない添付ファイルを開いたり、すぐにリンクをクリックしたりしないよう確認する習慣を身に付けましょう。よく見ればURLが不自然な点があるなど、メールの怪しさに気付くはずです。
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知らないショッピングサイトで買い物をしない
インターネットには、正規のショッピングサイトを真似た、偽のショッピングサイトが数多く存在します。極端に価格が安い、あるいは他のサイトでは売り切れている人気商品の在庫があるようなショッピングサイトは注意が必要です。
こういったサイトで購入手続きをしてしまうと、代金を支払っても商品が届かないだけでなく、入力したクレジットカードの情報や住所、氏名がそのまま犯罪グループに渡ってしまいます。
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IDとパスワードの使い回しをしない
多くのインターネットサービスを利用していると、ついつい同じIDとパスワードの組み合わせを複数のサイトで使い回してしまいがちです。しかし、これはセキュリティ的にはとても危険な行為です。
もし、どこかのサービスから情報が流出してしまうと、複数のサービスのアカウントが乗っ取られてしまうおそれがあります。面倒でもサービスごとに異なるパスワードを設定することが、自分を守るために必要なセキュリティ対策です。
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不審な広告をクリックしない
Webサイトを見ていると「パソコンがウイルスに感染しました」という広告が表示されることがあります。こういった広告はフェイクアラートと呼ばれており、不安を煽って不正なソフトウエアをインストールさせたり、個人情報を盗むサイトへ誘導したりするためのものです。ウイルスの警告があったとしても、自分が導入しているセキュリティソフトを立ち上げて検査を行うのが正しい対処法です。
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安全性を確認したソフトウエアをインストールする
無料で使えるフリーソフトは魅力的ですが、中にはウイルスが含まれていたり、ソフトウエアと同時に広告プログラムを勝手に導入したりするものがあります。ソフトウエアを導入する時は、必ず開発元の公式サイトや、Microsoft Storeなどから入手するようにしましょう。また、インストールする前にそのソフトウエアの名前で検索し、利用者の評判や問題が起きていないかを確認することで、トラブルに巻き込まれるリスクを減らせます。
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ダウンロードするファイルはウイルスチェックをする
メールの添付ファイルに限らず、インターネットからダウンロードしたあらゆるファイルには、ウイルスが潜んでいるおそれがあります。ファイルを用意した人に悪意がなくても、知らない間にウイルスに感染していることもあるため、用心しておくことが大切です。多くのセキュリティソフトには、ダウンロードしたファイルをスキャンして、安全かどうか確認する機能が備わっています。自動的にスキャンされるように設定しておきましょう。
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安易に無料サービスを利用しない
無料の心理テストや性格診断サービスなど、世の中には便利で魅力的な無料サービスがあふれています。しかし、無料サービスは善意で提供されているのではなく、何らかの方法で収益化していることがほとんどです。Webサイトに広告を掲載しているだけなら良いのですが、利用者の個人情報を集めて広告業に売却するような悪質なサービスも少なくありません。必要性もないのに住所や電話番号、SNSの連携を求めてくるなど、少しでも不審に感じられるサービスは利用しない方が良いでしょう。
セキュリティソフトを正しく利用するポイント
「セキュリティソフトをインストールしておけば大丈夫」ということはありません。 さまざまな脅威からパソコンを守れるよう、正しく使いこなすことが大切です。
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Windowsのセキュリティ機能だけでも大丈夫?
WindowsにはMicrosoft Defenderというセキュリティソフトが、最初から組み込まれています。無料で提供されているソフトウエアですが、非常に性能が高く、ウイルスやマルウエアへの基本的な備えとしては、これだけでかなりの部分をカバーできます。
それなら、有料のセキュリティソフトを買う必要がないかも、と思うかもしれませんが、標準のMicrosoft Defenderの機能はあくまでも最低限です。高度な機能は有料版やMicrosoft365で提供されています。万全のセキュリティ対策を行うなら、有料のセキュリティソフトが必要になるのです。
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有料のセキュリティソフトはより高度な保護が可能
有料のセキュリティソフトを導入する最大のメリットは、多機能と安心感です。例えば、ネットバンクやショッピングサイトへアクセスする時は専用のウィンドウを表示して、クレジットカードや暗証番号などの重要な情報を保護します。他にもパスワードの管理機能を備えるセキュリティソフトもあります。
また、パソコンの様子がおかしいなどのトラブルが起きた時は、電話やチャットで専門のスタッフに相談できるのも有料ソフトならではの強みです。仕事などで重要なデータを扱う機会がある人は、こういった手厚い機能がある有料のセキュリティソフトを利用しましょう。
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定期的にウイルス情報を更新する
セキュリティソフトを導入したらそれで終わりではなく、最新の情報を得るために、ウイルス定義ファイルを常に更新する必要があります。ウイルスやマルウエアは常に新しいものが 作られており、 情報が古いままでは防ぎきれないのです。
多くのセキュリティソフトはインターネットを通じて、ウイルス定義ファイルを自動で更新してくれますが、パソコンを長期間インターネットにつないでいなかったり、設定で更新を止めていたりすると、最新のウイルスやマルウエアに対応できなくなってしまいます。セキュリティソフトが最新の状態に更新されているか、時々確認することが大切です。
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有料のセキュリティソフトは有効期限に要注意
有料のセキュリティソフトを導入した時に気を付けたいのが有効期限です。多くのセキュリティソフトは1年や3年といった契約期間があり、期限が切れてしまうと新しいウイルス情報の更新が止まるだけでなく、機能が多くの停止してしまうことがあります。
有効期限の切れたセキュリティソフトでは、パソコンを守ることはできません。更新時期が近づくとソフトから通知が出るので、それを見逃さないようにして下さい。自動で契約を更新するサービスを利用するのも良いでしょう。
クラウドストレージを利用する時の注意点
GoogleドライブやOneDrive、iCloudなどのクラウドストレージが、データの保存先として利用されることが一般的になりました。クラウドストレージは非常に便利なサービスですが、仕組みを正しく理解していないと、思わぬ情報漏えいのリスクがあるため注意が必要です。
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クラウドストレージをうまく使いこなすことが大事
クラウドストレージのメリットは、パソコンとは別の場所にデータを保管できることです。基本的にパソコンが故障してしまうと保存したデータを取り出せないのですが、クラウドストレージにもデータを保存しておけば、別のパソコンやスマートフォンからでもデータをダウンロードできます。
データをバックアップする先として、クラウドストレージは非常に優れた仕組みといえるでしょう。大切な家族の写真や仕事の書類などは、パソコンだけでなく、クラウドストレージを併用して二重に管理することが、トラブルに対する備えになります。
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データを共有する時は共有範囲に注意する
クラウドストレージには、保存したファイルを指定した人もアクセスできるようにする、共有機能があります。共有機能を利用すれば、書類のデータを共同で編集するような使い方もできます。非常に便利な機能なのですが、設定を誤ると全く知らない第三者がデータにアクセスできてしまうリスクがあるので、使い方には注意が必要です。
特に注意が必要なのは、データへアクセスできる人を「リンクを知っている人」に設定することです。何かの拍子にURLが外部へ漏れてしまうと、自分の知らない人もデータへアクセスできる状態になってしまうのです。人とデータを共有する時は、アクセスの権限をしっかりと設定しましょう。
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クラウドストレージのデータは消えてしまうリスクもある
クラウドストレージはデータのバックアップ先として便利なのですが、絶対に安全とは限らないので注意しましょう。サービスを提供している企業のシステムトラブルや、突然のサービス終了によって、データが失われるリスクがゼロではありません。
また、操作ミスでパソコンのデータを削除した際、クラウドストレージと同期しているとデータが一緒に消えてしまうというミスもあります。本当に重要なデータはクラウドストレージだけに頼るのではなく、外付けストレージなど別のメディアにも保存しておきましょう。
IDとパスワードを適切に管理する方法
セキュリティ対策で最も基本でありながらも、おろそかになりやすいのがIDとパスワードの管理です。IDとパスワードはさまざまなサービスを利用するのに必要なのですが、あまりにも数が多いと管理が大変で ずさん になります。IDとパスワードを適切に管理するには、どうすれば良いのでしょうか。
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パスワードはできるだけ長く、複雑にする
パスワードで重要なことは、他人に推測されにくいパスワードにすることです。自分の名前や誕生日、電話番号などをパスワードにすると、個人情報が流出するとすぐに推測されてしまいます。また、passwordや123456などの単純なパスワードも危険です。英単語や数字の並びは覚えやすいのですが、パスワードを解除するプログラムを使えば、数秒で突破されてしまいます。
パスワードを推測されにくくするには、できるだけ長く、複雑にすることが基本です。アルファベットの大文字と小文字、数字、記号を組み合わせて、12文字以上の長さにすることを目指しましょう。
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ブラウザでアカウント情報を管理する
利用するサービスが増えると、全てのパスワードを暗記することはとてもできません。そこで活用したいのが、Microsoft EdgeやGoogle Chromeといった Web ブラウザに標準で備わっているパスワードマネージャーという機能です。
パスワードマネージャーを使えば、入力したパスワードをWebブラウザが記憶してくれるため、次回以降は自動で入力されるようになります。ただし、共用のパソコンでパスワードマネージャーを利用すると、他の人にパスワードを知られてしまうリスクがあるため使用は避けて下さい。
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メモに記録する時は管理方法に注意する
万が一のことに備えて、IDとパスワードを紙のメモに記録する場合は、管理方法に注意が必要です。例えば、WebサイトなどのIDとパスワードをそのまま記録しておくと、人に見られてしまうおそれがあります。IDとパスワードは紛失や人に見られることを想定して、工夫してメモをしましょう。
例えば、パスワードの後半4文字は伏せておく、自分にしか分からないヒントにするなど、少し見ただけでは分からないようにします。また、メモは机の上に放置せず、鍵のかかる引き出しなどに保管するとより安全性を高められます。
日常生活で心がけるセキュリティ対策
セキュリティ対策はパソコンの設定や、セキュリティソフトの導入だけではありません。実は日常生活のちょっとした油断から、情報が流出してしまうことがあるのです。日常生活で心がけたい、セキュリティ対策を見ていきましょう。
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席を離れる時はWindowsをロックする
オフィスや共有スペースなど、自分以外の人がいる時にパソコンの画面を開いたまま席を離れるのは非常に危険です。ロックしていないパソコンは、誰でも自由に操作できてしまうため、ほんの数分であっても、第三者が勝手にメールを送信したり、保存しているデータをコピーしたりすることが可能です。
席を離れる時は、必ずWindowsをロックしましょう。キーボードの「Windows」+「L」を同時に押すだけで、Windowsをロックできます。
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モニターに覗き見防止シートを貼る
外出先や移動中にパソコンを使用する時は、周囲から覗き見されるリスクに備えましょう。背後を通りかかった人や隣に座っている人に、パソコンの画面を覗き見られて情報が流出するおそれがあります。
こういった覗き見対策として効果的なのが、モニターに貼る覗き見防止シートです。このシートを貼ると、正面からははっきり見えるのに、斜めの角度からは画面が真っ暗に見えるようになります。人目のある場所で作業する人には、必須アイテムといえるでしょう。
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重要なデータを外出時に表示しない
覗き見防止シートを貼っていたとしても、公共の場所で重要なデータを表示しないことが大切です。どれほど気を付けていても、ちょっとした油断で重要な情報が流出してしまうことがあります。プライベートではない空間では、常にリスクを伴うと思っておきましょう。
氏名、住所、電話番号が載った名簿や、会社の内部資料、銀行口座など、他人に見られたら困るデータは外出先で開かないことが効果的なセキュリティ対策です。
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他人のいるところでオンライン会議をしない
オンライン会議が一般的になり、カフェなどで参加している人を見かけることがあります。しかしこれは、会議で話している内容が周囲の人に聞かれてしまうのですから、非常にリスクの高い行動といえるでしょう。自分が話している言葉だけでも、どのような会議をしているのか推測されてしまうおそれがあるのです。
オンライン会議に参加する時は、自宅やレンタルできる個室など、プライバシーを守れる環境を利用しましょう。
セキュリティ対策は習慣化することが大事
セキュリティ対策で最も大切なことは、一度設定して終わりにするのではなく、意識を持って継続することです。セキュリティの脅威は常に変化しているため、かつての対策では対応できなくなっていきます。一気に完璧なセキュリティ対策を行うのではなく、意識して新しいセキュリティの知識を継続して得ていく必要があるのです。
そのためには、セキュリティ対策を習慣化することが大切です。それにより、油断することなく、セキュリティの脅威から身を守れるようになるでしょう。安全で快適なデジタルライフを送るために、セキュリティ対策の習慣化を目指して下さい。




