Cドライブとは?役割や適切な管理方法について解説します

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ホーム > 特集コーナー > PC全般 > Cドライブとは?役割や適切な管理方法について解説します

Cドライブとは?
役割や適切な
管理方法について解説します

Cドライブはパソコンを動かす上で必要なファイルやフォルダが保存されている重要なドライブです。パソコンが正常に動作するためには一定以上の空き容量を保つ必要があり、空き容量が少なくなってきたら何かしらの対策が必須。この記事ではCドライブの役割や容量不足によるリスク、またリスクを回避するための対策などについて解説します。これからパソコンを使う人や、パソコンの動作に不満を感じている人はCドライブについて理解を深め、適切な管理に務めましょう。


Cドライブ

目 次

そもそもドライブとは?

そもそもドライブとは?

ドライブとは、データを保存する場所のことをいい、物理ドライブと論理ドライブの2種類があります。物理ドライブはパソコンでいうとストレージのことを指し、HDDやSSDがこれに該当します。論理ドライブは実際にデータを保存できる領域のことで、物理的には1つしかストレージが無い場合でも保存領域を区切ることができます。 1つの物理ドライブを分割して複数の論理ドライブを設定することにより、故障などによってデータが全損するリスクを防ぐことができるのがメリット。また、システムファイルを保存するCドライブと、写真やビデオ、文書データなどを保存するDドライブを分けることによって、パソコンの動作をスムーズにすることができます。

Cドライブとは

パソコンのシステムに関する重要なファイルのほとんどが保存されているCドライブ。容量が不足するとパソコンの故障など、深刻な問題に発展することもあるため適切な管理が必須です。そもそもCドライブとは何なのか、役割や使用状況の確認方法について解説します。

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    Cドライブの役割

    パソコンにはC~Zまでさまざまなドライブを設定することができますが、その中で最も重要なのがCドライブです。CドライブはOSやソフトウエアなどの大事なファイルがインストールされている領域で、システムドライブまたはプライマリドライブとも呼ばれます。新たにソフトウエアをインストールする場合はCドライブが保存先となることがほとんどで、一時ファイルやキャッシュデータが保存されるのもCドライブ。パソコンを動作させる中心的な役割を担っているとも言えるでしょう。そのため、Cドライブは適切に管理して正常な状態を保つことが大切です。

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    Cドライブの場所と容量の確認方法

    パソコンを使っていると、WindowsアップデートなどでCドライブにシステムファイルが溜まっていきます。全体の2割程度の空き容量があれば動作に問題はないと言われていますが、特に何もしていなくても空き容量は次第に少なくなっているかもしれません。次の方法で、自分の使っているパソコンのCドライブの使用状況を確認してみましょう。

    1.キーボードの「Windowsキー」と「Eキー」を同時に押す
    2.「PC」もしくは「マイコンピューター」をクリックする
    3.Cドライブをはじめ、その他のドライブの使用状況が表示される

Cドライブの容量が不足するとどうなる?

最低でも全体の2割以上の空き容量を確保しておきたいCドライブですが、容量が足りなくなるとさまざまな問題が発生する可能性があります。場合によってはパソコンそのものを使用できなくなることもあるかもしれません。ここでは、Cドライブの容量不足によって起こり得る問題にどのようなものがあるのか紹介します。

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    パフォーマンスが低下する

    パフォーマンスが低下する

    Cドライブはキャッシュデータを一時保存する場所でもあります。そのため、十分な空き容量を確保できなければ、サイズの大きなデータを扱う際に動作が重くなったりフリーズしたりすることがあるかもしれません。

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    データやファイルを保存できなくなる

    Cドライブがいっぱいになるとデータを正常に保存できなくなることがあります。場合によってはエラーが発生せずにファイルを保存できていないこともあり、重要なシステムファイルを扱うCドライブにとっては深刻なトラブルにつながる可能性があります。また、データを書き込んでいる最中に作業が失敗すると、不完全なファイルや破損したファイルが生成され、さらに容量を圧迫してしまうといった悪循環に陥ることもあるため要注意です。

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    システムやアプリの更新ができなくなる

    Cドライブの容量が不足していると、システムやアプリの更新ができない場合があります。例えば、Windows UpdateではCドライブに十分な空き容量がなければ「Windowsの更新に必要な空き容量が不足しています」などのメッセージが表示され、更新することができません。重要なシステムを更新できないとセキュリティ面での問題につながることもあるため、早急に対処する必要があります。

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    パソコンが起動しなくなる

    CドライブにはOSがインストールされています。そのため、Cドライブに異常があると最悪の場合Windowsが起動せず、パソコンを使えなくなってしまう可能性があります。この状態まで放置してしまうとストレージを取り外して対処しなければなりません。

Cドライブの容量が不足する主な原因

Cドライブの容量が不足する主な原因

Cドライブの容量が不足するとさまざまな問題が発生する可能性があるため、適切な空き容量を確保することが大切です。しっかりとした対策を取るためにも、まずはなぜ容量が圧迫されてしまうのか、容量不足となる主な原因について知っておきましょう。

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    不要なファイルやデータを保存している

    使わなくなったアプリやソフトウエアをパソコン上から削除せずに残したままにしていると、Cドライブにファイルが残り続けます。アプリによっては音楽ファイルや画像データなどの保存先がデフォルトでCドライブとなっているものもあるため、容量が圧迫される原因の一つとなることもあるでしょう。また、誤って削除されることを防ぐために隠しファイルとなっているものの中にも不要なデータが残っている可能性もあります。

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    一時ファイルが蓄積している

    一時ファイルとは、パソコンが処理を行う際にデータを一時的に保存したもの。作業完了後に自動的に削除されるものもありますが、そのままCドライブに残って容量を圧迫してしまうこともあります。一時ファイルは以下の手順で確認することができるので、必要に応じて削除しましょう。

    1.「Windowsキー」と「Iキー」を同時に押す
    2.「システム」「ストレージ」の順にクリックする
    3.一時ファイルの保存状況が表示される

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    破損したファイルが蓄積している

    使用しているアプリのバグなどが原因で、稀に保存したはずのファイルが破損したファイルとなっていることがあります。破損したファイルは修復することが難しく、当然開くこともできないためパソコン上に存在するだけで無駄に容量を圧迫します。破損しているにも関わらずシステムがファイルを読み込もうとしている場合、通常の方法では削除することができません。その場合、コマンドプロンプトを使用して対処する必要があります。

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    ファイルシステムが破損している

    ファイルシステムの破損により、容量を正しく認識できなくなることがあります。実際は空き容量があっても容量が圧迫されているように認識されてしまい、ファイルの保存やシステムの更新などができなくなります。バックアップを取った上で管理者としてコマンドプロンプトを実行し、容量が正しく認識されるよう修復しましょう。

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    ウイルスに感染している

    パソコンがウイルスに感染し、Cドライブの空き容量が正しく認識されなくなるということがあるようです。ウイルスに感染するとCドライブの容量問題以上にさまざまな深刻なリスクがあるため、早急に対処する必要があります。

Cドライブの空き容量を増やす方法

Cドライブの空き容量を増やす方法

Cドライブは容量がいっぱいになるまで放置せずに、残りの空き容量が少なくなってきたら何らかの方法で空き容量を増やす必要があります。空き容量の増やし方はWindowsの標準機能を使ったものから物理的な対策までさまざまです。どのような方法があるか見ていきましょう。

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    不要なファイルやフォルダを削除する

    不要なファイルやフォルダが溜まっていくとCドライブは圧迫されます。不要なファイルにはプログラムをインストールしたら生成されるものもあれば、インターネットを閲覧するだけで溜まっていくものなどさまざまです。Cドライブの空き容量が少なくなっているものの、どれが不要で削除してよいか分からないという人は、デスクトップにあるフォルダやファイル、またごみ箱内に残っているデータを削除するだけでも空き容量を増やせる可能性があります。

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    不要なアプリやプログラムを
    アンインストールする

    不要なアプリやプログラムをアンインストールすることで、Cドライブの容量を確保することができます。アプリやプログラムはたとえ使用していなくてもパソコン内に存在するだけでCドライブの容量が割かれます。「Windowsキー」を押した後に「con」と入力すると表示されるコントロールパネルをクリックし、「プログラムのアンインストール」から不要なアプリを1つずつ削除しましょう。

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    一時ファイルを削除する

    一時ファイルによるCドライブの使用状況は先ほど紹介した通り、「Windowsキー」と「Iキー」を同時に押し、「システム」から「ストレージ」を開くことで確認可能。ここからさらに「一時ファイル」を選択すると、削除しても問題ない一時ファイルの一覧が表示されます。削除したい項目にチェックを付け、「ファイルの削除」をクリックすることで不要な一時ファイルを削除することができます。

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    復元ポイントを削除する

    Windowsには、パソコンに問題が発生した場合に備えて、復元ポイントというバックアップデータを手動または自動で作成する機能が備わっています。復元ポイントを作成しておけばパソコンに不具合が生じても、復元ポイントの作成時点の状態に戻すことができるのでパソコンの復旧に役立ちます。しかし、復元ポイントが蓄積されるとCドライブを圧迫します。必要ない古い復元ポイントは定期的に整理すると良いでしょう。

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    データを他のドライブへ移動する

    Cドライブを整理してみると、Cドライブに保存する必要のないファイルやフォルダが見つかるかもしれません。他のドライブに移動できるものであれば移動し、Cドライブの空き容量を確保しましょう。移動先の候補としては主に次のようなものがあります。

    ● Dドライブへ移動する

    アプリやプログラムを動かすためのシステムファイルが保存されるCドライブに対し、Dドライブは主に自分が作成したファイルやデータのバックアップに使用します。しかし、アプリやプログラムをインストールするのは必ずCドライブでなければならないといった決まりはありません。

    今後新たにインストールするアプリなどの保存先をDドライブに指定すれば、Cドライブの容量を節約することができます。また、既にCドライブと関連付けられているデスクトップやごみ箱のパスをDドライブに変更するなどの方法も対策として有効です。

    ● 外付けストレージへ移動する

    システムの動作に無関係な作業データなどは外付けドライブへ保存すると、Cドライブの容量節約になります。外付けのHDDやSSDにデータを保存しておけば、万が一パソコン本体に不具合が生じても安心。他のパソコンに接続すればすぐにデータにアクセスできるため、大切な作業データを守ることができます。使用頻度の低いデータは外付けドライブへ移動し、パソコンに内蔵されているストレージの空き容量を確保することでCドライブの負担を減らしましょう。

    ● クラウドストレージへ移動する

    クラウドストレージとは、インターネットを経由してアクセスできるサーバー上に設置されたストレージのことです。ネット環境さえ整っていれば複数の端末から自由にファイルを編集・保存することができ、URLを共有して別の場所からアクセスすることも可能。ローカルの端末にデータを保存する必要がないので、万が一手元のパソコンに不具合が発生した時も安心です。

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    ディスクのクリーンアップを実行する

    ディスクのクリーンアップを実行する

    ディスクのクリーンアップとは簡単に言うと、パソコン内の不要なデータを削除することです。アプリのインストールやWebサイトの閲覧、ファイルの作成など、パソコンを使っていると不要なファイルが蓄積されていきます。定期的にディスクのクリーンアップを実行してドライブの領域を解放し、空き容量を確保しましょう。

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    Cドライブをデフラグする

    デフラグとはドライブ内のデータを整理整頓することです。ファイルを作成したり削除したりを繰り返していると、見た目上はデータを整理できているように見えますが、実はディスク上には分散して保存されており、ファイルの読み込みに時間がかかることがあります。デフラグはこれら分散されたファイルを整理整頓し、同じ場所にきれいにまとめることでドライブの空き容量を増やすことができます。

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    パーティションツールで拡張する

    1つの物理的なドライブを分割し、CドライブやDドライブなど複数のドライブを作成している場合、パーティションツールを使ってCドライブの領域を拡張するという方法があります。パーティションツールを使用すれば既存のドライブの領域を縮小し、他のドライブに割り当てることができるため、Cドライブを拡張することが可能。既にCドライブ以外の領域もいっぱいの場合はストレージ自体をより容量の大きなものに交換する必要があります。

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    内蔵ストレージを
    大容量のものに交換する

    Cドライブだけでなく他のドライブにも容量の空きに余裕がない場合、ストレージそのものを交換した方が良いかもしれません。既存のストレージと同じ容量では意味がありませんが、より大きな容量のものと交換すれば、Cドライブだけでなくデータの保存領域も確保できます。OSのインストールされたSSDやHDDを交換する際は、事前にクローンを作成しておきましょう。

Cドライブに関するやってはいけないこと

Cドライブに関するやってはいけないこと

Cドライブはシステムに関する重要なファイルやフォルダが保存されているため、他のドライブと比べて慎重に扱う必要があります。場合によってはパソコンの動作に支障をきたすこともあるため、次のようなことは避けましょう。

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    Cドライブに
    データやファイルを保存しない

    Cドライブに画像や音楽、文書などのデータを保存するのはNGです。パソコンにデータを保存したり削除したりしていると、見た目上はスッキリしているように見えても断片化されたデータが残ってしまうことも。無駄にCドライブを圧迫し、パソコンの安定した動作を妨げる原因となってしまいます。システムやプログラムを動かす上で必要なファイル以外の、自分が作成したファイルなどはCドライブ以外の場所に保存するようにしましょう。

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    容量ギリギリまで放置しない

    パソコンが正常に動作するためには、Cドライブに一定の空き容量が必要です。最大の2割程度の空き容量があれば問題ないとされていますが、Windows Updateや他のソフトウエアをインストールするとすぐに容量が不足してしまうかもしれません。Cドライブは容量ギリギリまで放置せず、残りの容量が少なくなってきたと感じたらデータの移動やクリーンアップ、デフラグなどで一定の空き容量を確保するようにしましょう。

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    システムに関する
    重要なファイルは削除しない

    Cドライブ内にはパソコンを動かすために必要なファイルやフォルダーが保存されています。不用意に削除してしまうと、最悪パソコンが動かなくなってしまうこともあるので要注意。特にCドライブ内の「Program Files」と「Windows」は削除しないようにしましょう。要否の判断ができない場合、自分が追加したデータ以外は触らないようにするのが無難です。

Cドライブに関するよくある質問

ここではCドライブに関するよくある質問について、Q&A形式で紹介します。

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    なぜAやBではなくCドライブなの?

    昔のパソコンはフロッピーディスクという磁気ディスクにデータを保存していました。パソコン本体にはフロッピーディスクドライブが搭載されており、それぞれA・Bドライブが割り当てられていたという経緯があります。そのため、昔の名残で現在もA・Bドライブはフロッピーディスクに予約されており、Cドライブから始まっているのです。

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    Cドライブしかないけど
    Dドライブも必要?

    パソコンの機種によってはデフォルトでCドライブしかなく、Dドライブが存在しないものもあります。パーティションツールなどを使うことによってDドライブを作成することはできますが、デスクトップパソコンなら新たに物理的なストレージを追加することでDドライブを作成した方が良いでしょう。作業中に誤って重要なファイルを削除してしまうことを防ぐためにも、Cドライブとは別に作業用のドライブを作っておいた方が良いでしょう。

まとめ

パソコンを長く使っていると、OSやソフトのアップデートなどによってデータが蓄積され、Cドライブの空き容量が少なくなっていることがあります。Cドライブが圧迫されるとパソコンの動作が不安定になってしまうため、一定以上の空き容量を保つための対策が必須です。Cドライブがいっぱいになる前に、データの移動やディスクのクリーンアップなどで空き容量を確保しましょう。ただし、Cドライブには削除や移動をしてはいけない重要なファイルも多いため、データを整理する場合は慎重に行動する必要があります。

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