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パソコンは高価な製品が多いため、できるだけ安く購入できたらありがたいですよね。多少古いモデルでも、中古なら相場よりも安く購入できるのでお得なのではないかと考える人も多いのではないでしょうか。たしかに中古パソコンの安さは魅力ですが、当然ながら新品と比べるとリスクも付いてきます。この記事では中古パソコンのリスクや、どうしても中古パソコンを選ぶ場合に、できるだけリスクを軽減するためにチェックすべきポイントについて解説します。
目 次
中古パソコンは安さが魅力。比較的新しい商品であっても、一度人の手に渡って中古となるだけで新品よりも価格が下がります。そこそこ高いスペックが欲しいけれど、あまり予算はかけられないという人は中古パソコンに魅力を感じるかもしれません。中古パソコンは当たりはずれこそあれ、運よく良品と出会えればコスパの高い買い物となるでしょう。 一方で、新品は登場したばかりの新しいパーツや機能を備えた機種を選ぶことができます。目に見えないような小さな傷や、皮脂などの汚れが付着していないことはもちろん、内部のパーツも全て新品です。メーカー保証も付いているので、安心して長く使うことができるでしょう。中古と比べて故障リスクも低く、結果的に高コスパとなることもあります。
中古パソコンは、専門の中古販売店だけでなく、リサイクルショップやフリマサイト、オークションサイトなどで数多く販売されています。中古と新品どちらが良いかを判断する前に、中古パソコンにはどのような魅力があるのか、改めて整理してみましょう。
中古パソコンが選ばれる最大の理由は価格の安さではないでしょうか。パソコンは高性能になるにつれて価格も高くなりますが、中古であればハイスペックなパソコンを相場よりも安く手に入れることができます。ただし、パソコンのパーツは消耗品なので、中古品の場合は必ずしもスペック通りのパフォーマンスを発揮してくれるとは限りません。ハズレ商品に当たって無駄な出費が増えてしまうリスクはありますが、運が良ければ魅力的な商品を安く手に入れることができるでしょう。
新品で傷一つないパソコンを、汚したり傷つけたりするのは避けたいですよね。丁寧に扱うことはもちろん大切なのですが、パソコンを気遣うあまり外出先に持ち出すことをためらってしまうようなこともあるのではないでしょうか。中古パソコンなら既に傷や汚れがついているケースもあり、新品よりも気軽に扱うことができます。仮にダメージを与えて破損してしまったとしても、元々の購入価格が安いため精神的なショックも新品ほどではないかもしれません。
メーカーが販売するパソコンは、新登場から数年が経過すると販売ラインアップから外れてしまうことがあります。代わりに新しいモデルが販売されるので普通は問題ないのですが、こだわりのモデルがある人は中古品から探すしかありません。古いモデルはメーカーのサポートが切れて修理なども対象外となるため注意が必要ですが、中古品なら生産終了となったモデルを手に入れられる可能性があります。
中古パソコンは安くて気軽に使えるなどといった魅力がある反面、中古ならではのリスクも存在します。知らずに中古パソコンを購入して後悔するのを避けるためにも、どのようなリスクがあるかについては事前に把握しておきましょう。
パソコンのパーツは消耗品であるため、長く使えば劣化し、いずれは寿命を迎えます。デスクトップパソコンであれば劣化したパーツだけを交換することで寿命を延ばすこともできますが、ノートパソコンはそもそも分解の難易度が高く、パーツ単体での交換ができない場合もあります。その場合は本体を丸ごと買い替えなければなりません。バッテリー1つ交換するだけでも1万円以上必要となるケースも多く、パーツの劣化状況によっては突然故障して思わぬ出費が発生してしまう可能性があります。
中古パソコンには元の持ち主がおり、不要となって手放した時に初めて市場に並びます。そのため、在庫は常に流動的であり、欲しいタイミングで希望するスペックのパソコンが見つかるとは限りません。また、中古だからといって必ずしも希望価格で購入できるわけではないため、実際にパソコンを手に入れるのに時間がかかってしまう場合があります。他の人に購入されてしまうかもしれないといった焦りは、パソコンのスペックや価格をしっかり吟味する余裕や判断力を奪ってしまう可能性もあるため要注意です。
パソコンの使用年数が長いと性能が低下することがあります。例えばノートパソコンならバッテリーの持ちが悪くなったり、データの読み込み・書き込み速度が低速になったりといったケースも。たとえ販売者に悪意がなくとも、パーツの劣化状況について詳細を把握することは難しいでしょう。搭載されているパーツのカタログスペックが高くても、新品と同様の性能を期待することはできません。
実際に店舗で商品を見て判断できる場合は別ですが、インターネットで中古パソコンを購入する場合は、商品の状況を正確に把握することは難しいでしょう。Webサイト上に掲載されている写真だけでは細かな傷や汚れまでは確認しづらく、販売者が見落としている瑕疵がある可能性もあります。また、前の所有者がペットを飼っていたり喫煙者だったりする場合は、臭いが気になるといったこともあるかもしれません。
身元のはっきりとしていない個人から中古パソコンを購入する場合、サポート切れやライセンス違反のソフトがインストールされている可能性もあるので注意が必要です。例えば Windows 10 は2025年10月にサポートが切れるため、そのままパソコンを使い続けるのであれば Windows 11 へアップデートする必要があります。しかし、アップデートするためにはスペックの要件を満たす必要があります。
CPUに関してはIntelなら第8世代のCore iシリーズ以降のスペックが必要となるため、販売されているパソコンのスペックはよく確認しましょう。仮に Windows 11 がインストール済みであってもパソコンのスペックが要件を満たしていない場合、正規の手順でアップデートしていない可能性があります。
フリマサイトやオークションなどで個人から中古パソコンを購入する場合、パソコンがウイルスに感染している可能性があります。また、前の使用者の個人情報がパソコン内に残っている可能性もあるため、必ず初期化してから使い始めるようにしましょう。
中古のノートパソコンはさまざまなリスクを内包していますが、特定の条件を満たす人にとってはお得な買い物となるかもしれません。ここで紹介する内容に全て当てはまるのであれば、中古パソコンを購入しても問題ないでしょう。
新品であることにこだわりがなく、とにかく安くパソコンを手に入れたい人にとっては中古パソコンが魅力に感じるでしょう。どうしても予算が限られている場合や、事業用に複数台のパソコンを購入する必要がある人は、中古パソコンも購入候補の選択肢に含めても良いかもしれません。パソコンの年式が古く、傷や汚れが付いている製品であれば相場よりもかなり安く購入できる可能性があります。
既にメインのパソコンを持っており、特定の作業を行うために購入する場合や、持ち運び用としてサブ機を探している人にとっては中古パソコンでも問題ないかもしれません。仮に中古パソコン本体やデータが破損したとしても、メインのパソコンが別にあればそこまで困ることはないでしょう。古いパソコンは性能が低下している可能性もありますが、サブ機として使うのであれば十分な性能を持つ製品もあります。
パソコンのスペックや価格に関する知識があり、選び方を理解している人であれば粗悪品を掴まされるリスクを軽減できます。知識があればパソコンの良しあしを判断できるため、仮に販売者に悪意があったとしても、本当に良い品かどうかをしっかりと見極めることができるでしょう。中古パソコンの相場にも精通していれば、安くてお得な中古品を手に入れることができるかもしれません。
パソコンの使用期間が長くなればなるほど、元の持ち主の使用感が顕著に表れます。例えば、ディスプレイにうっすらと傷が付いていたり、キーボードの塗装が剥げてテカリが目立ったりといったこともあるでしょう。新品に対するこだわりがなく、前の所有者の使用感が気にならない人であれば、中古パソコンを購入しても問題ありません。ただし、筐体に大きなひび割れなど目立った傷がある場合は、動作に支障をきたしている可能性もあるため要注意です。
中古パソコンは良い品と出会えればお得な買い物となりますが、運悪く粗悪品を購入してしまうと思わぬ出費が生じてしまう可能性があります。前の所有者の使用年数や使い方によっても劣化状況は変わってきますが、中古パソコンは新品と比べると明らかに劣化が進んでいます。いつ故障するか分からず、故障してもメーカー保証が付いていないことがほとんどです。場合によっては修理代がかかって新品よりも割高になってしまうリスクもありますが、それらのリスクを容認できるかどうか考えてみましょう。
今度は逆に、中古パソコンをおすすめしない人の特徴について紹介します。次の内容に当てはまる人は中古パソコンを避け、新品を購入した方が良いでしょう。
パソコンに関する知識をあまり持っていない初心者は、中古パソコンの購入はやめておいた方が良いでしょう。特に個人間取引の場合、販売者によって価格の根拠にバラつきがある場合があります。パソコンのスペックに対して提示される価格が妥当なのかそうでないのか判断できないのであれば、相場よりも高い買い物となってしまうかもしれません。
どんなに大切に扱っていたとしても、日常的にパソコンを使っていれば自然と傷や汚れが付いてしまうことがあります。見た目の問題だけでなく、衛生面でも前の所有者の使用感が気になるという人もいるのではないでしょうか。中古品なので多少の傷や汚れが付いていることは仕方ありませんが、それを受け入れられないのであれば中古パソコンの購入はやめておいた方が良いでしょう。
パソコンは消耗品なので、使えば使うほど劣化して性能が低下していきます。中古パソコンは既に前の所有者が一定期間使用しているため、新品の状態と比べて寿命が近くなっていることは明らかです。パーツごとに寿命の長さは異なりますが、例えばノートパソコンのバッテリーは約2年で寿命を迎えると言われています。パソコンの型式が古い場合はメーカーがパーツ交換や修理に対応できない場合もあるため、パソコンを長く使いたいのであれば新品を購入することをおすすめします。
パソコンの性能は世代が新しくなるごとに高性能になっていきます。例えば同じCPUであるIntel Core i7同士であっても、数世代の開きがあれば性能が大きく異なる場合があります。メールやSNSのチェックができれば良いというライトユーザーなら問題ありませんが、動画編集やゲーム、ビジネスでパソコンを使おうと考えている人は、できるだけ新しい世代のパソコンを選んだ方が良いでしょう。
パソコンは基本的には新品を購入することをおすすめしますが、予算の都合などでどうしても中古パソコンを購入せざるを得ない場合もあるでしょう。不良品を避けてできるだけ良い品を選ぶために、どのような点に気を付けて製品を選べば良いか解説します。
中古パソコンの状態を確認する時には、まず外観を気にする人が多いのではないでしょうか。外観の状態によって前の使用者がどのような使い方をしていたのか、ある程度推察することができます。外観については次のポイントをチェックしましょう。
● 外装の傷や汚れ
ノートパソコンは持ち運んで使用する機会も多いため、どうしても傷や汚れが付きやすくなってしまいます。中古品なので多少の傷や汚れは仕方がないとしても、あまりに状態がひどい場合は購入するのはやめた方が良いでしょう。例えば、正常に動作する場合でも、筐体やディスプレイにひび割れがある場合は落下などで強い衝撃を受けている可能性があります。見た目上は問題がなくても、内部にダメージを受けてパソコンの寿命が短くなっているかもしれません。
● キーボード
キーボードを長く使っていると、表面にテカリが目立つようになることがあります。これはキーが摩耗して表面のコーティングが剥がれることによって表れる症状だと言われていますが、それだけたくさんキーを入力した結果とも言えるでしょう。古いキーボードは特定のキーを押しても反応しづらいといったこともあります。ノートパソコンの場合はキーボードだけを交換することができないため、あまりに使用感がひどい製品は避けた方が良いでしょう。
● ディスプレイ
中古のノートパソコンであればディスプレイにも多少の傷が付いていることもあります。微細な傷であれば電源をオンにしてしまえばあまり目立たないこともあるのですが、ひび割れなど大きな傷がついている場合は作業に支障をきたす可能性もあるので要注意。また、液晶ディスプレイは劣化すると色むらや画面に線が入ったりすることがあります。これは電源を入れてみなければ確認できないため、購入前に画面の状態についてもしっかりとチェックしましょう。
中古パソコンであっても、高スペックなパーツを搭載したパソコンは高価な傾向があります。価格が妥当であるかを判断するためにも、どのようなパーツが搭載されているか確認しましょう。スペックに関して、主に見るべきポイントについて解説します。
● CPUは必ず世代も確認する
CPUはパソコンのデータ処理や演算、外部デバイスの制御などを行う重要なパーツです。CPUの性能が高ければパソコン全体の性能が高くなり、逆にCPUの性能が低ければ快適な動作を期待できない場合があります。
CPUは主にIntelとAMDの製品があり、IntelのCore iシリーズやAMDのRyzenシリーズなどが人気です。これらは末尾に付いている数字が大きいほどグレードが高いことを意味するのですが、CPUは世代によって性能が大きく異なります。中古パソコンを選ぶ時にはCPUのブランドだけでなく、世代についても必ず確認しましょう。
● メモリーは十分な容量を
メモリーはパソコンのパーツの中でも比較的壊れにくいパーツです。半永久的に使用できると言われるほど寿命が長いため、中古パソコンを購入する時は劣化状況ではなく容量をチェックしましょう。メモリーの容量が大きいほど、重い処理を行うアプリをサクサクと動かすことができたり、複数の処理を同時に実行できたりと作業性が良くなります。必要な容量は人によって異なりますが、最低でも8GB以上のメモリーが搭載されているモデルを選ぶことをおすすめします。
● ストレージにも寿命がある
ストレージはSSDやHDDなど、データを保存しておくためのパーツです。SSDはHDDと比べると読み込み・書き込みの速度が速い上に、衝撃に強くHDDよりも寿命が長いといったメリットがあります。そのため、最近のノートパソコンであればほぼ全てのモデルでSSDが採用されています。
中古のノートパソコンを購入する場合は、搭載されているストレージの種類をまず確認しましょう。必要な容量は使い方によって変わってきますが、SSDの寿命は約5年と言われています。中古パソコンの場合はあまりパソコン本体にデータを詰め込み過ぎず、適宜バックアップを取ることを心がけましょう。
● OSのバージョンは最新か
2024年7月時点における最新の Windows のバージョンは Windows 11 ですが、1つ前の Windows 10 は2025年10月にサポートが切れてしまいます。サポートが切れると使用できないソフトが出てきたり、セキュリティ面で問題があったりするためアップデートが必要。
しかし、アップデートするためにはMicrosoftが提示するスペックをパソコンが満たしている必要があります。中古パソコンの中には Windows 11 がインストール済みのものもありますが、アップデートの要件を満たしていないにも関わらず、無理やり Windows 11 にアップデートしたものもあるため注意しましょう。
中古パソコンであっても、専門店で購入すると保証が付いている場合があります。中古パソコンは新品と比べて故障のリスクが高いため、万が一に備えて保証を付けられると安心です。個人間取引やオークションサイトで購入すると保証が付かないことがほとんどなので、修理やサポートを受けたいのであれば安心できる購入先を選ぶことが大切です。
あまり古過ぎるパソコンは性能が低下しているだけでなく、新しくリリースされたソフトなどに対応していない場合があるので注意しましょう。目安としては、できれば3年以内、古くとも5年以内に発売されたモデルを選ぶのがおすすめ。Windows 11 のインストール要件を満たすCPUは、IntelのCore iシリーズなら第8世代以降が該当しますが、第8世代が発売されたのは2017年です。それ以前の機種はスペック的に今後も使い続けることが難しいかもしれません。
中古パソコンの中には、稀に非常に安い価格で販売されているものがあります。在庫は流動的でいつ売り切れてしまうか分からないので、すぐに購入したくなるかもしれません。しかし、ジャンクとして販売されていないか必ず確認しましょう。ジャンクとは製品に難があり、そのままでは使用できないものを指します。主に部品取りに使ったり、修理して使ったりすることを目的としたものであるため、使えるパソコンを探している人はジャンク品は避け、動作確認済みの製品を選びましょう。
バッテリーが劣化するとすぐに充電が切れてしまったり、電源に接続した状態でなければパソコンを使えなかったりとノートパソコンの利点が損なわれてしまいます。バッテリーはどんなに大切に使っていても、充放電を繰り返すごとに劣化していき、いずれは使えなくなってしまいます。中古パソコンの場合はバッテリーの劣化状況を確認できないこともあるため、頻繁に持ち運んで使用したい人は新品を購入することをおすすめします。
学生や社会人はMicrosoft Officeの製品を使用する機会も多いでしょう。中古パソコンは始めからMicrosoft Officeがインストールされているものもあります。しかし、中には正規品ではなく互角ソフトがインストールされている場合や、正規のライセンスを取得しているのか怪しいソフトがインストールされている場合もあるので要注意です。信頼できる購入先を選ばなければ、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
中古パソコンはグレードの高いモデルでも安く購入できるのが魅力です。しかし、新品でもグレードを下げることによって、高性能なノートパソコンを安価に手に入れることができます。パソコンの性能は世代が重要なので、グレードを下げたとしても新品であれば古いミドル~ハイグレードと同程度の性能を発揮できるものもあります。同じくらいの価格で同程度の性能であれば、故障やリスクの少ない新品を選びたいですよね。メーカーの公式サイトでは定期・不定期でセールを開催していることもあります。新品を安く購入したい人はセールのタイミングや型落ち製品を狙ってみると良いでしょう。
パソコンは高価な製品であるため、中古パソコンを安価に購入できるとお得に感じますよね。基本的には新品で購入することをおすすめしますが、予算の関係でどうしても中古パソコンを選ばざるを得ない人もいるでしょう。中古パソコンの選び方を理解し、粗悪品を避けられるのであればコスパの良い買い物となるかもしれません。しかし、パソコンは消耗品であるため使えば使うほど劣化していき、故障や不具合が発生するリスクも高まります。また、新しい世代のパソコンはたとえエントリークラスでも十分な性能を備えている製品も多いです。パソコン選びに自信のない人や、パソコンを安心して長く大切に使いたい人は新品を購入することをおすすめします。
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