前述したスペックであることから、趣味や仕事でクリエイティブな作業を行う方におすすめの価格帯になります。

たとえば、長時間・高画質の動画編集や画像の加工がストレスなく処理可能です。数百枚もレイヤーを重ねるイラスト制作やアニメ－ションの作成にも向いています。

もちろんビジネスでの Office ソフト使用や複数ソフトを起動しての作業など、テレワーク用のノートブックを探している方にも最適です。

モバイルノートを購入する場合はバッテリー持続時間も重要です。AC アダプターを持ち運ぶと荷物になったり、カバンが重たくなったり、ケーブルが邪魔になったりします。

外出先や移動中にノートブックを使うなら、バッテリーだけで 10 時間以上稼働するモデルが理想的です。メールやチャットなどを多少チェックする程度なら、5 時間程度のバッテリーでもよいでしょう。

ただし、バッテリー持続時間はパソコンの使用状況によって変動します。動画視聴やゲームプレイなどで高負荷がかかると、電力消費が高くなるためです。バッテリー持続時間は余裕を持たせて選ぶようにしましょう。

CPU には「Core™ i7–10710U」「Ryzen™ 7 2700X」といった英数字の記載がありますが、これらは CPU の性能を表わしています。インテル^® を例にした各英数字の意味は以下のとおりです。
・Core™：ブランド名
・i7：シリーズ名
・10：世代
・710：カテゴリ番号
・U：CPU の用途

CPU にはノートブック向けとデスクトップ向けがありますが、両方を覚える必要はありません。ノートブック向け CPU の末尾に付いているアルファベットの意味は下記のとおりです。

・インテル^® CPU

表記	意味
B	ハイエンド向け
H	ハイパフォーマンス・グラフィックス
HK	ハイパフォーマンス・グラフィックス、倍率ロックフリー
HQ	ハイパフォーマンス・グラフィックス、クアッドコア
MQ	モバイル向け、クアッドコア
M	モバイル向け、スタンダート
U	省電力モデル
Y	超省電力モデル

・AMD CPU

表記	意味
G	グラフィックス搭載
H	高性能モデル
U	省電力モデル
M	モバイル向け、省電力モデル

メモリ (RAM) とはデータを記憶するパーツのことです。容量が大きいほど動作性能はよくなりますが、その分価格も上がります。15 万円で購入できるノートブックの多くは、8GB もしくは 16 GB を搭載しています。

通常の負荷がかからない使用を目的とするのであれば 8 GB 、複数のソフトを開いて作業することが多ければ 16 GB がおすすめです。

GPU はグラフィックスを描写する機能で、フル HD 動画の編集や視聴、RAW 現像 (高画質な写真の表現)、3D ゲームプレイなどに重要なパーツです。

動画視聴や Web ブラウジングといった普段使い中心であれば、CPU 内蔵グラフィックスで問題ないでしょう。3D ゲームや CG 制作などの高い映像処理が求められるケースでは、専用 GPU を搭載したモデルがおすすめです。

記憶装置であるストレージは SSD と HDD どちらか、またはその両方を搭載したモデルがあります。HDD は大容量でも比較的に安価であることがメリットです。SSD は高速処理が魅力ですが、大容量になると高額になります。

ストレージ容量を多く必要としない場合は 256~512 GB の SSD、たくさんの写真や動画ファイルを保存したい場合は 512 GB~1 TB の HDD がおすすめです。ノートブックの用途によっては、HDD＋SSD のデュアルストレージを検討してもよいでしょう。

見落としがちなノートブックのキーボードですが、用途や自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。コンパクトなサイズを選ぶ場合、キーピッチや奥行きが狭く作業効率が落ちる可能性があります。

これまで使用していたパソコンとの相違を確認しつつ、キー配列やキーピッチ、キーストローク、テンキーの有無、キーボードとタッチパッドの配置など自分に合ったキーボードを選びましょう。

インターフェイスとは周辺機器と接続する端子のことです。HDMI、Display Port、USB、メディアカードリーダー、光学ドライブなど、自分が使用したい機器の端子が備えられているかどうかを確認します。

近年では USB Type-C の普及が進んでおり、ノートブックにも搭載されているモデルが増えました。スマートフォンやゲーム機と接続してデータ転送や充電、電源供給などの際に使用します。

ほかにもパソコンを有線接続するならイーサネットコネクター (LAN コネクタ)、Bluetooth の有無なども確認しておきましょう。

ビジネス用としてノートブックを購入する方は、勤務先と自宅で持ち運びながら使うと思います。そのため、軽量で持ち運びしやすいサイズであること、さらにバッテリー持続時間が長いモデルがおすすめです。

また、強固な堅牢性やタイピングのしやすさにも注目して選びます。万が一の故障時のサポートが充実していれば、ビジネスシーンでの利用も安心できるでしょう。

各種制作系でクリエイティブに使う場合は、高性能な GPU を搭載していることが一番のポイントとなります。ただ、ノートブックの場合はそれほど選択肢が多くありません。

そのため、なるべく高性能な CPU を選ぶことが重要です。たとえば、インテル^® の CPU なら末尾に「H」が付く Core™ i7、AMD なら Ryzen™ 7 がおすすめです。これらであれば、高解像度の動画編集や映像制作などを美しく仕上げることができます。

ノートブックの利用がゲームメインという方は、ゲーミングパソコンを選択するのが理想的です。ゲームが快適に楽しめるようパーツ構成されたモデルは、やはり一味違います。

レノボではゲーミングパソコンとして「Legion」を展開しており、15 万円以下のモデルもあります。冷却システムやディスプレイもゲームに最適化されているため、ゲームへの没入感が高いことがメリットです。