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デスクトップの設定変更で Windows 11 が使いやすくなる

Windows を使い慣れてくると、ちょっとした操作で面倒くささを感じることがあります。基本的な Windows の設定は多くの人に対応できるようになっているため、使う人や購入したパソコンによっては使いにくく感じることがあるのです。自分にとって使いやすい Windows にするのであれば、設定を変更するのもひとつの方法です。 特にデスクトップは、Windows で最も基本となる部分のため、設定を変更することで大幅に使い心地が変わることがあります。また、設定を変更することで使いやすくするだけでなく、自分好みのデザインに変更することも可能です。 Windows をもっと効率良く使いこなすため、Windows 11 を例にデスクトップなどさまざまな設定の変更方法を見ていきましょう。
デスクトップのアイコン・壁紙をカスタマイズする

デスクトップに表示されるアイコンや背景の壁紙は、見た目だけでなく、使いやすさにも大きく関わります。Windows 11 には、アイコンや壁紙を自由にカスタマイズできる機能がそろっています。基本的なデスクトップのカスタマイズ方法を紹介します。
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アイコンを表示・非表示・変更する
デスクトップに表示されているアイコンが増えてくると、整理のできないだらしのない人に見えてしまいます。プレゼンテーションなど人前でデスクトップを表示する時は、一時的にアイコンを非表示にしましょう。アイコンを非表示にするには、次の操作を行います。
設定方法
1.デスクトップの何もないところを右クリックする
2.右クリックメニューの「表示」→「デスクトップ アイコンの表示」をクリックする再びアイコンを表示させる時は、同じ方法で「デスクトップアイコンの表示」をクリックして、チェックをつけて下さい。
また、アイコンのデザインを変えることも可能です。
設定方法
1.アイコンを選択した状態で右クリックする
2.右クリックメニューの「プロパティ」をクリックする
3.プロパティの「カスタマイズ」タブをクリックする
4.フォルダーアイコンの「アイコンの変更」をクリックするあとは好きなアイコンを選べば、デザインを変更できます。
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アイコンの大きさの
変更・等間隔に整列するデスクトップのアイコンが小さ過ぎたり、大き過ぎたりして見づらいと感じる時は、サイズを変更することが可能です。
設定方法
1.デスクトップの何もないところを右クリックする
2.右クリックメニューの「表示」にカーソルを合わせるカーソルを合わせると「大アイコン」「中アイコン」「小アイコン」の3つからサイズを選べます。ディスプレイの大きさなどの環境などに合わせて、適切なサイズを選択しましょう。
また、バラバラに配置していたアイコンを、等間隔に整列することも可能です。
設定方法
1.デスクトップの何もないところを右クリックする
2.右クリックメニューの「表示」→「アイコンを等間隔に整列」をクリックするこれにより、複数のアイコンが重なり合う状態を解消し、見やすくできます。
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ファイルをグループ化する
ファイルのグループ化とは、ファイルを種類や日付、サイズなどの条件で分類して表示する機能です。例えば「更新日」でグループ化すると、最近編集したファイルと古いファイルが分類され、大量にファイルがあっても探しやすくなります。グループ化は、エクスプローラーで開いたフォルダーで使用可能な機能です。デスクトップ上では使用できないため、フォルダーにファイルを移動させましょう。
設定方法
1.エクスプローラーのメニューの「並べ替え」をクリック
2.メニューのグループ化から分類する項目を選択するグループ化で分類すると、さらに分類されたファイルで並べ替えられるようになります。
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壁紙(背景)を変更する
デスクトップの壁紙を変えるだけで、パソコンの印象や作業の気分が大きく変わります。Windows 11 では、好きな画像を設定したり、自動で切り替わるようにしたり、さまざまな壁紙のカスタマイズが可能です。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「背景」をクリックする「背景をカスタマイズ」をクリックすると、壁紙の設定を変更できます。
画像 好きな1枚の画像を壁紙に設定する 単色 指定した単色画像を壁紙に設定する スライドショー 指定したフォルダー内の画像を一定の間隔で自動的に切り替えて表示する Windows スポットライト Windows が用意した美しい風景写真などを自動的に切り替えて表示する 職場で使用するパソコンであれば、その場にふさわしい画像を選択する必要があります。そのため、あえて単色にするのもひとつの方法でしょう。
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コントラストテーマを設定する
画面の文字やアイコンが見にくいと感じる場合は、Windows 11 の「コントラストテーマ」を使うと、はっきりと表示されるようになります。背景と文字の色に強い差をつけることで、視認性が向上し、目が疲れにくくなります。
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「アクセシビリティ」→「コントラストテーマ」をクリックする標準では「なし」になっているため、好みのテーマを選んで「適用する」をクリックすると画面が切り替わります。
ディスプレイの設定を変更する

パソコンを使っている間は、ずっと見続けることになるディスプレイの設定は非常に重要です。文字が小さ過ぎると目が疲れて、作業が滞ってしまうこともあります。パソコンでの作業がしやすいように、適切にディスプレイを設定する方法を紹介します。
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ディスプレイの解像度を変更する
解像度とは、画面上に表示されるドット(点)の数のことで、数値が大きいほど細かく表示され、画面も広く使えるようになります。解像度を変更する時は、次の手順で設定します。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「ディスプレイ」をクリックする「ディスプレイの解像」で表示される選択肢の中から、好きな解像度を選びます。基本的には「推奨」と表示されている解像度を選んでおくと、画面に合った最適な表示になります。作業内容や画面サイズに合わせて解像度を調整することで、快適なディスプレイ環境になります。
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ディスプレイを拡大・縮小表示する
ディスプレイの解像度が高くなると、それだけ文字やアイコンや小さく表示されてしまいます。あまりにも小さいと見づらく、作業に支障が生じます。しかし、ディスプレイの表示を拡大・縮小することで、解像度はそのままに文字やアイコンの大きさを調整でき、見やすさが向上します。
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「ディスプレイ」をクリックする「拡大/縮小」で表示されている選択肢から、好きなサイズに変更します。高解像度でサイズが小さいディスプレイであれば、100%以上に拡大すると見やすくなるでしょう。
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Windows のテーマを変更する
Windows 11 ではテーマを変更することで、デスクトップの見た目を一気に変えられます。テーマには壁紙、ウィンドウのなどの色、サウンドなどが含まれており、気分や用途に合わせて変更可能です。一つひとつの項目は自分で設定できますが、テーマを使えばまとめて変更できます
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「テーマ」をクリックするいくつかのテーマが用意されており、クリックするだけで簡単に切り替えが可能です。さらに、Microsoft Storeからテーマを追加でダウンロードすることもできます。「Microsoft Storeで追加のテーマを取得する」の「テーマの参照」をクリックすると、Microsoft Storeでさまざまなテーマを一覧できます。
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Windows をダークテーマに変更する
ダークテーマとは、画面全体の背景色を黒や濃いグレーにして、白い文字などで見やすくしたカラー設定のことです。明るい背景に比べて目が疲れにくく、夜間や暗い場所での作業にも適しています。特に長時間パソコンを使う場合や、白い画面がまぶしく感じる時に便利な設定です。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「色」をクリックする「モードを選ぶ」から「ダーク」を選ぶと、スタートメニューやタスクバー、設定画面などが暗い配色に切り替わります。「カスタム」を選択すると、ウィンドウだけ暗くする、ソフトウエアだけ暗くするなどの設定が可能です。
マルチディスプレイの基本設定を行う -
マルチディスプレイの基本設定を行う
パソコンに複数のディスプレイを接続すると、作業スペースを拡張することが可能です。これにより、複数のソフトウエアを起動したり、ウィンドウを表示させたりして効率良く作業を進められます。
デスクトップパソコンの場合は2台以上、ノートブックの場合は1台以上のディスプレイを用意します。ディスプレイをパソコンに接続すると、Windows が自動で複数のディスプレイを認識します。もし認識されない場合は、ディスプレイ本体の設定を確認して下さい。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「ディスプレイ」をクリックする接続されたディスプレイが画面上に表示され、ディスプレイの位置をドラッグして調整できます。「これをメインディスプレイにする」にチェックを入れると、主に使用するディスプレイになり、タスクトレイなどが表示されます。
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マルチディスプレイで
複製表示・拡張表示を切り替えるパソコンに複数のディスプレイを接続すると、画面の内容をふたつのディスプレイに同じように表示する「複製(ミラーリング)」と、それぞれの画面を別々に使える「拡張」が選べます。操作の様子を他の人に見せる場合は複製が適していますし、作業領域を広げたい時は拡張が適しています。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「ディスプレイ」をクリックする2画面表示を変更するには「表示画面を拡張する」「表示画面を複製する」のどちらかを選択します。
パソコンを使用するユーザーを増やす

1台のパソコンを家族や職場のメンバーなど複数人で共有したい場合は、ユーザーアカウントを追加することをおすすめします。アカウントを分けることで、それぞれの設定やファイルを個別に管理できます。ユーザーアカウントを増やす方法を見ていきましょう。
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ユーザーアカウントを
追加するメリットWindows 11 では、ユーザーアカウントを追加することで、1台のパソコンを複数の人がそれぞれの環境で使えるようになります。例えば、家族や職場のメンバーが1台のパソコンを共有する場合でも、ログインするアカウントを分けることで、デスクトップの設定や、ブラウザの履歴などを個別に管理できます。
また、1人で使う場合でも、仕事用とプライベート用でアカウントを使い分けることで、それぞれに影響を与えることなくパソコンを使用できるのもメリットです。また、別のパソコンで使用しているアカウントのデータや情報も引き継げます。
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ユーザーアカウントを追加する方法
Windows 11 に追加できるアカウントには、次の3種類があります。
Microsoftアカウント Microsoftのサービスを利用できるアカウント。設定がインターネット上に保存され、ログインした他のパソコンでも適用される ローカルアカウント そのパソコンだけで使用できるアカウント。他のパソコンではアカウントを使用できない 家族アカウント ファミリーグループで管理されるMicrosoftアカウント。ファミリー向けのサービスが利用できる他、子どもの利用制限などの管理ができる 設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「アカウント」をクリックする家族アカウントを追加する場合は「家族」→「メンバーを追加」、そうでないMicrosoftアカウントを追加する場合は「他のメンバー」→「アカウントの追加」をクリックします。Microsoftアカウントを持っていない場合は、追加する前にアカウントの作成が可能です。
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ユーザーアカウントを
追加した時の注意点アカウントには「標準ユーザー」と「管理者」の2種類があり、初期設定では標準ユーザーとして追加されます。標準ユーザーはソフトウエアのインストールやシステムの変更ができないため、管理者による操作が必要になります。
また、それぞれのアカウントは完全に分かれており、デスクトップやファイル、ブラウザの設定などは共有されません。別のユーザーが保存したファイルを確認したり、編集したりできないため、「共有フォルダー」などを作成する必要があります。また、ユーザーが増えると管理が煩雑になるため、使用していないアカウントは削除しましょう。
タスクバーのカスタマイズで作業効率アップ

タスクバーはソフトウエアを素早く起動したり、いま開いているフォルダーを確認できたりするため非常に便利です。カスタマイズをすれば、タスクバーをより便利に使いこなせるようになります、ワンランク上のタスクバーの使い方をマスターしましょう。
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タスクバーをカスタマイズする
Windows 11 では、タスクバーのデザインや動作を細かく調整できます。
タスクバーを標準のまま使用しているのなら、便利に使いこなせるようカスタマイズをしてみましょう。次の手順を進めて行くと、タスクバーの設定画面が表示されます。設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「タスクバー」をクリックするタスクバーの設定画面では、主に次のことを変更できます。
タスクバー項目 タスクバーで検索ボックスに入力できるようにする、アイコンだけ表示するなどを設定する システムトレイアイコン ペンやタッチキーボードを使用する時のアイコンの表示などを設定する その他のシステムトレイアイコン システムトレイに表示するアイコンを選択できる タスクバーの動作 タスクバーの配置や表示、マルチディスプレイ時の動作などを設定する 自分の使いやすいように、タスクバーの設定を変更してみましょう。
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アプリをタスクバーに追加・削除する
タスクバーにアプリを追加すると、そこからアプリのアイコンをクリックして起動できます。スタートメニューを表示させて、使用するアプリを探す手間がなくなるのです。タスクバーに追加する方法は簡単です。
設定方法
1.スタートをクリックして、スタートメニューを表示する
2.タスクバーに追加したいアプリのアイコンを右クリックする
3.右クリックメニューから「タスクバーにピン留めする」をクリックする他にも、使用中でタスクバーのアプリを右クリックして、同じようにタスクバーに追加できます。タスクバーからアプリを削除する方法は、次の通りです。
設定方法
1.タスクバーのアプリを右クリックする
2.右クリックメニューの「タスクバーのピン留めを外す」をクリックする -
システムトレイのアイコンを
表示・非表示に変更するタスクバーの右側にあるシステムトレイには、音量やインターネットの通信状況、バッテリーなどの常駐しているアプリのアイコンが表示されます。ただし、あまりにもシステムトレイにアイコンが多く並ぶと、見えにくくなってしまいます。システムトレイの整理も、設定の変更で対応可能です。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「タスクバー」→「その他のシステムトレイアイコン」をクリックするこれで常駐しているアプリの一覧を確認できます。常に表示する必要のないアイコンは、オフにすればシステムトレイから非表示にできます。
仮想デスクトップを使いこなそう

複数の作業を同時に進めている時と、ウィンドウが重なり合ってしまい、画面が見にくくなってしまうことがあります。そういう時に便利なのが「仮想デスクトップ」です。仮想デスクトップとはどういうものなのか、設定方法も含めて解説します。
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仮想デスクトップとは
仮想デスクトップとは、Windows 上に複数のデスクトップをつくる機能のことです。それぞれのデスクトップでソフトウエアを起動して、異なる作業を行うことが可能です。これにより、複数のソフトウエアが起動して、画面が見えにくくなってしまう状態を避けられます。
例えば、あるデスクトップではWordで書類作成を行い、もうひとつの仮想デスクトップで画像の加工を行うことが可能です。デスクトップが異なるため、ソフトウエアを同時に起動しても見やすい画面で作業が行えます。作業を整理したい時や、用途ごとに画面を分けたい時に便利な機能です。ちなみに、作成できる仮想デスクトップの数に制限はありません。
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仮想デスクトップを設定する方法
仮想デスクトップは、作業を用途ごとにデスクトップ分けたい時に便利な機能です。Windows 11 では、簡単な操作で仮想デスクトップを作成・切り替え・削除できます。
設定方法
1.タスクバーのをクリックする
2.表示されたメニューの「新しいデスクトップ」をクリックするこれで仮想デスクトップができあがりました。作成した仮想デスクトップを表示するには、タスクビューをクリックして、目的のデスクトップをクリックするだけです。これで何もウィンドウが表示されていないデスクトップで、作業を始められるようになります。仮想デスクトップは複数作成することも可能です。作成した仮想デスクトップを削除する時は、目的にデスクトップの「×」ボタンをクリックします。
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仮想デスクトップの注意点
仮想デスクトップといっても、別のユーザーアカウントでログインしている時と違い、仮想デスクトップごとにデスクトップの壁紙やアイコンの配置を変更できません。どのデスクトップでも共通のデザインやアイコンが表示されるため、完全に別々の作業環境として使えるわけではない点に注意が必要です。また、ソフトウエアによっては、それぞれの仮想デスクトップで同時に起動できないこともあります。
仮想デスクトップの数が増え過ぎると、目的のデスクトップを探すのに時間がかかることがあります。必要以上につくり過ぎず、使わなくなったデスクトップはこまめに削除しましょう。
リモートデスクトップを設定する

外出先や別の部屋から自宅や職場のパソコンを操作したい時に便利なのが、「リモートデスクトップ」機能です。リモートデスクトップを使えば、別のパソコンからインターネット経由でパソコンにアクセスして操作できます。リモートデスクトップの基本的な設定方法と、接続の手順を紹介します。
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リモートデスクトップとは
リモートデスクトップとは、別の場所にあるパソコンやスマートフォンなどから、自宅や職場のパソコンを遠隔操作できる機能のことです。例えば、外出先から自宅のパソコンにアクセスしてファイルを確認したり、職場のパソコンをそのまま操作したりといった使い方ができます。
Windows 11 には標準でこのリモートデスクトップ機能が搭載されており、インターネットを通じてパソコンを操作できるようになります。リモート接続を行うと、画面上に接続先パソコンのデスクトップが表示され、マウスやキーボードを使っての操作が可能です。仕事の効率化やテレワークにも役立つ便利な機能で、使い方を覚えておくといざという時に重宝します。
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リモートデスクトップを設定する方法
リモートデスクトップを使うには、まず接続される側のパソコン(ホスト)の設定を行う必要があります。リモートデスクトップのホストにできるのは、Windows 11 Pro 以上であることに注意して下さい。ホストに接続する側のパソコン(クライアント)は Windows 11 Home で問題ありません。
まずは、ホストのパソコンで、リモートデスクトップの設定をします。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「リモートデスクトップ」をクリックする
4.「リモートデスクトップ」をオンにするリモートデスクトップを使うには、ホストのパソコンにサインインするユーザーアカウントにパスワードが設定されている必要があります。パスワードがないと接続できないため、設定していない場合はあらかじめ登録しておきましょう。
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リモートデスクトップで接続する方法
次にクライアントのパソコンから、ホストに接続します。Windows 11 では「リモートデスクトップ接続」というアプリを使用します。
設定方法
1.スタートメニューで「リモートデスクトップ接続」を検索して起動する 2.ホストのパソコンの名前(またはIPアドレス)、ユーザー名、パスワードを入力する 3.「接続」ボタンをクリックする
ホストのパソコンのセキュリティ設定によっては、手順が異なることがあります。リモートデスクトップで接続すると、ホストの Windows のログイン画面が表示されます。Windows にログインできれば、リモートデスクトップでホストのパソコンを操作できます。
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リモートデスクトップの注意点
リモートデスクトップを使う際には、いくつかの注意点があります。まず、外部からリモートデスクトップを利用して接続する場合は、セキュリティ対策が需要です。通信はインターネット経由で行われるため、第三者に不正アクセスされないよう、ファイアウォールやVPNを利用しましょう。
また、リモートデスクトップを利用している時は、パソコンが起動している状態になっているため、作業中の画面を他の人に見られてしまうおそれがあります。他の人に見られないよう、共有環境に設置されている時は注意が必要です。
ウィジェットを使いこなそう

ウィジェットとは、ニュース、天気、カレンダー、To Doリストなどの情報をひと目で確認できる機能のことです。自分好みにカスタマイズすることで、情報収集が手軽になり、作業の効率化の助けになるでしょう。
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ウィジェットとは
ウィジェットとは、天気やニュース、カレンダー、タスク管理などの情報をコンパクトに表示できる機能のことです。Windows 11 ではタスクバーの左端にマウスカーソルを合わせると、ウィジェットが自動的に表示される仕組みになっています。
ウィジェットに記載されている情報は、天気やニュース、株価などの他、Outlookの予定表やTo Doリストも表示可能です。ソフトウエアやブラウザを表示する必要がないため、効率良く情報などの確認ができます。
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ウィジェットをカスタマイズする
ウィジェットのカスタマイズをするため、マウスカーソルをタスクバーの左端へ合わせてウィジェットを開きましょう。ウィジェットの右上にある「歯車」をクリックすると、ウィジェットのカスタマイズ画面が表示されます。
ウィジェットの右上にある「…」をクリックすると、ウィジェットごとのカスタマイズが可能になります。サイズを大きくして情報量を増やす他、関心のないウィジェットは「このウィジェットを非表示に」を選択して非表示にできます。気が散らないようにゲームのウィジェットを非表示にしても良いでしょう。興味のないニュースを配信するメディアがあれば、ブロックすることもできます。そうすることで、ウィジェットに関心の高いニュースを集められるのです。
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ウィジェットを非表示にする
ウィジェットは便利な機能ですが、マウスカーソルをタスクバーの左端に近づけるだけで自動的に表示されると作業のじゃまになることもあります。そういった時は、タスクバーの左端をクリックした時だけウィジェットが表示できるように設定を変更しましょう。
1.ウィジェットを開く
2.右上の「歯車」をクリックする
3.「ホバー時にウィジェットボードを開く」をオフにするこれでウィジェットは、クリックした時だけ開くようになります。
音声入力をできるようにする

Windows 11 に搭載されている音声入力ツールを使えば、キーボードを使うことなく文字入力が可能になります。話しかけるだけで文字入力ができるため、キーボードよりも早く文章作成ができます。音声入力をする方法を見ていきましょう。
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音声入力ツールを起動する
音声入力ツールを使用するには、まずマイクが必要です。多くのノートブックはマウスを搭載していますが、デスクトップパソコンだと搭載していないことが一般的です。マイクやヘッドセットなど、音声入力のできる機器をパソコンに接続しましょう。
キーボードの「Windows キー+H」を押すと音声入力ツールを起動し、音声入力が可能な状態になります。この状態でマイクへ話しかけるとそのまま音声で入力ができ、漢字の変換も自動的に行われます。話が終わったらもう一度「Windows キー+H」を押すと終了します。
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音声入力ツールの設定
音声入力ツールの「歯車」をクリックすると、設定を変更できます。設定できる項目は次の通りです。
音声入力起動ツール 音声入力ツールをすぐに起動するツールのこと。常にツールを起動したままにする 句読点の自動化 オンにすると句読点「、」や「。」が自動的に入力される 音声入力では、音声入力コマンドを話すことで操作も可能です。例えば、「改行」といえば文章を改行します。
改行、新しい行 改行する タブ Tabを挿入する それを削除 選択した文字や最後に入力した文字を削除する最後に入力した文字を削除する バックスペース Backspaceを反映する スペースを挿入 スペース(空白)を入力する 感嘆符、ビックリマーク !を入力する こうしたコマンドを覚えておくと、入力作業をよりスムーズに進められるでしょう。
覚えておきたい、Windows 11 の便利機能

Windows 11 には作業をもっとスムーズにする、便利な機能が数多く用意されています。効率的に業務を進めるため、基本的な機能はできるだけ取り入れて、業務で実践してみましょう。覚えておきたい、Windows 11 の便利機能を紹介します。
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便利なショートカットで作業効率アップ
ショートカットキーとは複数のキーを同時に押すことで、素早くその機能を作動させます。これにより、作業効率が大幅にアップします。Windows でよく使われているキーボードには、次のものがあります。
ショートカットキー 機能内容 Windowsキー+D ウィンドウを最小化してデスクトップを表示する、もとの状態に戻す Windowsキー+E エクスプローラーを開く Ctrlキー+W エクスプローラーを閉じる Alt+Tab 開いているウィンドウ間を切り替える Windowsキー+L パソコンをロックする Windowsキー+Shift+S スクリーンショットを撮る(範囲を選択して保存) Windowsキー+I 設定を開く Windowsキー+Tab 仮想デスクトップの切り替えと管理画面を開く 最初は覚えるのが大変に感じるかもしれませんが、よく使う操作を少しずつショートカットに置き換えていくことで、自然と作業がスムーズになります。
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スタートをカスタマイズする
スタートメニューもカスタマイズが可能です。初期設定ではスタートをクリックすると、ピン留めしたソフトウエアとおすすめのファイルが表示されています。スタートメニューをカスタマイズすることで、より自分にとって使いやすくできます。まずはスタートメニューの設定を表示させましょう。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「スタート」をクリックするカスタマイズすることでピン留めしたソフトウエアの表示を拡大できる他、スタートメニューに表示するフォルダーの種類も変更可能です。
また、ピン留めされたアプリは、ドラッグ&ドロップで並び順を自由に入れ替えられます。よく使うアプリを上にまとめておくと、スタートメニューを開いた瞬間にすぐアクセスできて便利です。利用頻度の高いソフトウエアは、タスクバーへ追加すると良いでしょう。
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通知機能をカスタマイズする
通知機能はソフトウエアやシステムからの情報を、リアルタイムで知らせてくれる便利な仕組みです。通知の設定をすれば、表示方法やタイミングを自分の要望に合わせてカスタマイズできます。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「通知」をクリックする設定できる通知は、次の通りです。
通知 通知機能の利用をオン?オフする 応答不可 重要な通知以外を非表示にする。通知内容は通知センターで確認可能 応答不可を自動的にオンにする 時間帯、ディスプレイの複製、ゲームプレイ中など設定したタイミングで応答不可の状態にする 優先通知を設定する 応答不可の状態でも許可する通知を設定する フォーカス 集中したい時い妨げる通知などを一時的にオフに設定する アプリやその他の送信者からの通知 アプリごとに通知をオン?オフする 重要な通知を見落とすおそれがあるため、オフにする時は慎重に判断しましょう。
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スナップ機能をカスタマイズする
スナップとは、ウィンドウを見やすく並べて配置する機能のことです。複数のアプリやフォルダーをきれいに配置できるため、重なり合ったウィンドウの中から必要なウィンドウを探す手間を省けます。
ウィンドウをスナップさせるには、ウィンドウの最大化ボタンにマウスカーソルを合わせると表示されるスナップレイアウトを選択するだけです。目的のレイアウトを選択すると、その他の領域に表示するウィンドウを選択できます。
スナップ機能の詳細設定も可能です。スナップレイアウトの候補を表示するか、隣に配置するアプリの提案を受けるかなど、細かい動作をカスタマイズできます。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「マルチタスク」をクリックする -
Windows 検索をカスタマイズする
Windows 11 の検索機能は、アプリやファイル、設定項目、Web上の情報までをまとめて探せる便利な機能です。ただし、検索対象が広過ぎると、目的の情報が見つかりにくくなることもあります。検索機能をカスタマイズすることで、必要な情報をスムーズに発見できるようになります。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「プライバシーとセキュリティ」→「検索アクセス許可」をクリックする設定ではセーフサーチ(検索結果の制限)、クラウドコンテンツの検索、履歴などの設定変更を行えます。成人向けコンテンツのフィルタリング、個人のアカウントで利用しているサービスなどから検索結果を除外するなどの設定が可能です。
また、「プライバシーとセキュリティ」→「Windows 検索」をクリックすると、検索する場所のカスタマイズなどができます。
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クリップボード履歴を有効化する
「クリップボード履歴」は、過去にコピーしたテキストや画像をあとから呼び出せる機能です。通常であれば直近のコピーしか貼り付けられませんが、クリップボード履歴が有効であれば遡ってコピーを利用できます。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「クリップボード」をクリックする「クリップボードの履歴」をオンにすれば、「Windowsキー+V」を押すと過去のコピーの履歴が表示されます。あとは必要なコピーを選択して、貼り付けるだけです。コピーはピン留めができ、パソコンを再起動しても履歴から貼り付けが可能です。
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電源プランの設定を変更する
電源プランの設定を変更することで、パソコンの動作を「省電力重視」や「パフォーマンス重視」に切り替えられます。使用環境などに応じて電源管理を調整することで、バッテリーの持ちや作業スピードを最適化できます。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「電源とバッテリー」をクリックするノートブックでは「電源モード」の項目から、「最適なパフォーマンス」「バランス」「最適な電力効率」などを選べます。電源につないで使う時は「最適なパフォーマンス」に設定すれば、バッテリーで動作している時との使い分けが可能です。
Windows で困った時の解決方法

Windows 11 を使っていると、ちょっとした困った事態になることがあります。他の人に相談しにくい、ちょっとしたトラブルを解決する方法を解説します。こういったトラブルは、簡単な設定をするだけで解決可能です。
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ゴミ箱がなくなってしまった
デスクトップに表示されていたゴミ箱のアイコンが、突然消えてしまうことがあります。誤って削除されたわけではないので、落ち着いて操作すれば問題ありません。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「個人用設定」→「テーマ」→「デスクトップアイコンの設定」をクリックする「デスクトップ アイコンの設定」ウィンドウにある「ゴミ箱」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。これで、ゴミ箱のアイコンがデスクトップに再び表示されます。
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マウスカーソルが
見当たらない・見つけにくい27インチの大型ディスプレイ、4Kなどの高解像度ディスプレイ、マルチディスプレイなどデスクトップの作業領域が広いと、マウスカーソルを見失ってしまうことがあります。見つけやすくなるよう、マウスカーソルの設定をしてみましょう。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「アクセシビリティ」→「マウス ポインターとタッチ」をクリックするこれでカーソルのサイズを大きくしたり、白・黒・カラフルな配色に切り替えたりできます。見やすいスタイルに変更することで、マウスカーソルが見つけやすくなります。
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通知を一時的に止めたい
作業中に通知が次々と表示されて集中できない時は、「フォーカス」機能を使えば、一時的に通知をオフにできます。
設定方法
1.スタートを右クリックする
2.右クリックメニューから「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」→「通知」→「フォーカス」をクリックする「フォーカス」の設定をして「フォーカスセッションを開始します」をクリックすると、一時的に通知を停止できます。また、タスクバーに表示されている時間をクリックすると通知センターが表示され、そこから「フォーカス」を開始することも可能です。
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