<Lenovo Tab P12 Pro>必要なものすべてが付属した12.6型OLED搭載プレミアムAndroidタブ実機レビュー
キーボード、カバースタンド、ペンが全部付き!

2022/7/7
文 ジャイアン鈴木 / 編集 村野晃一(ASCII)

Lenovoが12.6型有機ELディスプレイ搭載Androidタブレット<Lenovo Tab P12 Pro>を5月23日に発売した。本製品はプロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 870」を採用。タブレットでは別売になることが多いキーボード、カバースタンド、そしてデジタイザーペンが標準で同梱されており、購入してすぐに、様々なスタイルで活用できる。
またディスプレイはDolby Vision、スピーカーはクアッド構成でDolby Atmosに対応。階調豊かな映像、臨場感あるサウンドで対応コンテンツを堪能できる。今回本製品の実機を借用したので、使い勝手、パフォーマンス、カメラ画質などを細かくチェックしていこう。


目次
- 35万回以上再生されたP12Proの大人気動画はこちら
主なスペックと使い勝手 - 処理性能とカメラ
- まとめ
主なスペック | |
---|---|
プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 870(最大 3.2 GHz) |
OS | Android 11 |
ディスプレイ | 12.6型AMOLED 2560 x 1600 (16:10)、 HDR10+対応、ドルビービジョン対応、 リフレッシュ・レート120Hz対応、 マルチタッチパネル、Wi-Fi Display対応 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
バッテリー | 10000 mAh (標準) |
オーディオ | Dolby Atmos および Lenovo Premium Audioデザイン&チューニング |
マイク | 中音域音声認識用デュアルマイク低電力SDP |
カメラ | リア:500万画素(ワイド) + 1300万画素 フロント:800万画素 |
サイズ(タブレット) | 285.61 x 184.53x 5.63mm |
重量 (タブレット) | 約565g |
通信機能 | Wi-Fi6対応 IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth v5.2 |

2022年秋に予定されている「Android 12L」も提供予定
Lenovo Tab P12 ProはOSに「Android 11」、プロセッサー(SoC)に「Qualcomm Snapdragon 870」を採用。メモリは8GB(LPDDR5)、ストレージは256GBを搭載しており、 最大1TBのmicroSDメモリーカードを装着可能だ。
ディスプレイは12.6型有機EL(2560×1600ドット、16:10、輝度600cd/m2、リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート360Hz、HDR10+対応、Dolby Vision対応)を搭載。3DのAndroidゲームも快適にプレイできる。



カメラはリアに標準(1300万画素、F2.4、自動焦点)、ワイド(500万画素、F2.2)、フロントにセルフィー(800万画素、F2.0、固定焦点)、「ToFセンサー」を搭載。生体認証は顔認証と指紋認証に対応している。
本体サイズは285.61×184.53×5.63mm、重量は約565g(本体のみ)。本体厚は5.63mmと付属のデジタイザーペンより薄く、上部と下部で質感の違うデュアルストーン仕様のアルミニウム製ボディは、大きさに比してかなり軽量に感じる。
スタンドカバーの重量は約152g、キーボードの重量は約288g。10000mAhのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約14時間と謳われている。
OSはAndroid 11だが、タブレットの広い画面に合わせてシステムUIを最適化した「Android 12L」が2022年秋に提供される予定。また、ローンチから3年間のセキュリティーアップデートと、2回のOSアップグレードの提供が製品公式サイトで謳われている。末永く活躍してくれるタブレットというわけだ。


インターフェースは、USB 3.2 Gen2 Type-C(OTG機能、オーディオ出力、DisplayPort 1.4出力、電源供給対応)、キーボード接続用4ポイントポゴピン、microSDメモリーカードスロットを装備。3.5mmヘッドセット端子は用意されていないが、 同梱の「USB Type-C to 3.5mmオーディオジャック変換ケーブル」で従来のイヤフォン、ヘッドフォンを利用可能だ。
スピーカーは、臨場感あるサラウンドサウンドを実現する「Dolby Atmos」対応の「JBLクアッドスピーカー」を本体左右の上下に計4基搭載している。
また、左側面にある電源ボタンは指紋センサー一体型となっており、登録した指で電源を入れるだけで即座にロック解除が可能。さらにセキュリティに関しては顔認証にも対応しているので、電源が入っている状態であれば、カメラに顔を向けるだけでロック解除が可能だ。








ThinkPad譲りの打鍵感良好な付属キーボードでPCライクな使い方も可能
キーボードは83キーの日本語配列。キーピッチは19mm、キーストロークは1.3mmが確保されている。LenovoのAndroidタブレット用ということで、極上キーの代名詞的存在「ThinkPad」譲りのキーボードが採用。ThinkPadならではのU字型キートップだけでなく、中央には0.2mmのくぼみが設けられており、打鍵感も良好。タブレット用キーボードとしては文句なしのフィーリングだ。また、 タッチパッドでのポインター操作も非常になめらか。マグネットによる本体との接続も強力なので不意に外れてしまうような心配もない。
加えて、システム設定で「生産性モード」を利用すれば、Windowsのように複数のアプリをマルチウインドウで動作、切り替えながら利用することができ、PCライクな使い方も可能。もちろん、Android用の「Microsoft Office」も利用できるので、ビジネスPC代わりにもなる。



また、レノボオリジナルの「ワイヤレスディスプレイサポートアプリ」を利用すれば、<Lenovo Tab P12 Pro>をワイヤレスでPCのセカンドモニターとして利用することもでき、PCの表示領域を広げたり、ミラーリングしてペンタブレット代わりとして利用するといったことも可能だ。


同梱されているデジタイザーペン「Lenovoプリシジョンペン3」は、4096段階の筆圧、傾き検知機能あり。パームリジェクションにも対応しており、ペンでの操作時に小指球(手の小指側の側面)など、手指の一部が画面に触れても、誤動作したりしない。
また、本体と共に持ち運ぶ際のペンの収納方法がユニーク。ペン自体は本体背面上部に磁力で吸着するが、スタンドカバーに凹みが設けられており、ペンはそのなかに保護される。ペンはスタンドカバーで完全に覆われるので、そのままバッグなどに入れてもはずれてしまう心配はまず不要だ。そして、スタンドカバーは上部だけ開けるので、素早くペンを脱着できる。確実に収納し、素早く取り出せる、技ありの設計だ。




「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは703341
パフォーマンスについては定番ベンチマーク3本を実行したところ、「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは703341、「Geekbench 5.4.4」のMulti-Core Scoreは3008、「3DMark」のWild Lifeのスコアは4242となった。
記事執筆時点(6月29日)のAnTuTu Benchmarkのランキングトップの総合スコアが1042141だったので、Lenovo Tab P12 Proはその約67%のスコアということになる。
とは言え最新のAAAタイトルであっても、「Qualcomm Snapdragon 870」ならストレスなくプレイできる。極端に画質設定を上げなければパフォーマンス不足を感じることはないはずだ。


ビデオ会議にLenovo Tab P12 Proのセルフィーカメラはもってこい
予想を大きく超えてきたのがカメラ画質。リアに標準(13万画素、F2.4、自動焦点)、ワイド(5万画素、F2.2)、フロントにセルフィー(8万画素、F2.0、固定焦点)カメラを搭載しているが、どれもスマートフォンと同等のクオリティーを実現している。
特にセルフィーカメラの画質が良好で、ノートPCなどのウェブカメラとは段違いの明るさ、忠実な発色で撮影できる。ビデオ会議にはノートPCよりもLenovo Tab P12 Proのセルフィーカメラを使うべきだ。







こだわりの仕様、充実の同梱品が魅力のプレミアムタブレット
Lenovo Tab P12 Proはプロセッサー(SoC)に「Qualcomm Snapdragon 870」を採用しつつ、Dolby Vision対応の12.6型有機ELディスプレイ、Dolby Atmos対応のJBLクアッドスピーカーを搭載しており、映像、音楽、ゲームコンテンツをリッチなクオリティーで楽しめる。
キーボード、カバースタンド、デジタイザーペンがフルセットで同梱されている点も、購入する際の敷居を大きく下げてくれる。こだわり派にはThinkPad譲りのキーボードが採用されている点もポイントが高い。そして、3年間のセキュリティーアップデート、2回のOSアップグレードが保証されているので、長期間安全が確保され、最新機能を利用できる。
Lenovo Tab P12 Proは一見ちょっとお高めだが、こだわりの仕様、充実の同梱品を考慮すれば、満足度が高いプレミアムタブレットと言えよう。
主なスペック | |
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プロセッサー | Qualcomm Snapdragon 870(最大 3.2 GHz) |
OS | Android 11 |
ディスプレイ | 12.6型AMOLED 2560 x 1600 (16:10)、 HDR10+対応、ドルビービジョン対応、 リフレッシュ・レート120Hz対応、 マルチタッチパネル、Wi-Fi Display対応 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB |
バッテリー | 10000 mAh (標準) |
オーディオ | Dolby Atmos および Lenovo Premium Audioデザイン&チューニング |
マイク | 中音域音声認識用デュアルマイク低電力SDP |
カメラ | リア:500万画素(ワイド) + 1300万画素 フロント:800万画素 |
サイズ(タブレット) | 285.61 x 184.53x 5.63mm |
重量 (タブレット) | 約565g |
通信機能 | Wi-Fi6対応 IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth v5.2 |
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