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パソコンとタブレットの選択に悩んでいる場合、まずはそれぞれの違いや特性を知ることが大切です。本記事では OS やストレージメディアなどの違いを、ライターの野村健一が解説します。
目 次
パソコンとタブレットでは、キーボードの有無のようなわかりやすい違いの他にもさまざまな違いがあります。それぞれの特徴を解説します。
パソコンやタブレットには、装置を制御したりアプリを動作させるための基本ソフトが必要で、これをOS(Operating System)と呼びます。OS は複数ありパソコンとタブレットに共通の OS もありますが、一般的には以下のような OS があります。
ストレージメディアとは、データを記録できる媒体のことです。パソコンのストレージは「HDD」または「SSD」の 2 種類が主流です。一方、タブレットの多くはフラッシュメモリを搭載しています。パソコンの SSD は、主にPCIe という高速な規格を採用していますが、スマホやタブレットなどのモバイル用途には eMMC という基板直付けタイプが使われています。なお、DVDやBlu-rayディスク、USBメモリやSDカードもストレージメディアに含まれます。
パソコンとタブレットの違いでもっともわかりやすいのが、入力デバイスの違いです。タブレットではタッチパネルでの入力が基本なのに対して、パソコンではキーボードとマウスを使った操作が基本です。
キーボードのほうが文字の入力はしやすいので、多くの文章を書く必要があるときはパソコンが適しています。しかしタブレットであれば、ほかの入力デバイスが必要なく、タブレットだけで文字入力ができるのがメリットです。
また、タブレットでもBluetoothで接続すれば、対応するキーボードから文字を入力できます。
パソコンではソフトがOSに対応していて、会社などの管理している組織が制限しているのでなければ自由にインストールが可能です。プロが使うような専門性の高いソフトや個人が作成したフリーウェアなど、さまざまなソフトを使用できます。
タブレットの場合は、基本的にアプリストアが配信しているものだけインストールできます。さまざまなアプリがありますが、すべてアプリストア独自のルールに則ったものだけです。また、タブレットで使用するものなので、パソコンほど高度な機能を備えているアプリは多くありません。
タブレットは基本的に、使用する場所を問わず、どこでも使えることを前提にしています。家のリビングや会社のオフィスだけでなく、移動中の電車内、立ち寄ったカフェなど、あらゆる場所で使用できます。落としてしまうおそれがあるので、おすすめはできませんが、立っているときでも操作が可能です。
タッチパネルだけで操作できるため、使用するスペースを必要としないのがタブレットの大きな強みです。
それに対してパソコンは、作業スペースを必要とします。基本的にデスクやイスが必要になるため、どこでも作業できるわけではありません。
「それぞれのメリットを最大限に活かしたい」という場合は、2-in-1 と呼ばれる製品がおすすめです。タブレットとノートブックの特性を兼ね備えており、キーボード操作・タッチ操作を自由に切り替えることが可能です。
携帯性を優先するときは、持ち運びを想定したタブレットを選ぶとよいでしょう。デスクトップパソコンと比べ、利用できる場所の選択肢が広がります。メインのパソコンと使い分けるのもおすすめです。
タブレットの多くは、スマホよりも大きな画面に設計されています。小さい画面では目が疲れやすい方には、画面の大きなタブレットがおすすめです。パソコンを起動するよりも手軽に Web サイトを閲覧でき、すばやく取り出して直観的に操作できるのも魅力です。
キーボードやスタンドが付属したモデルであれば、本体を持たずに Web サイトを閲覧できます。確認のたびに手を拭いたり端末を持ち上げたりする必要がなく、検索したレシピを見ながら料理もできます。
タブレットをバッグに入れておくと、好きなときに取り出して手軽に情報を検索できます。旅先で道に迷ったり飲食店を選んだりするシーンでも、大画面でチェックできるため探しやすいでしょう。
すでにパソコンを所有している場合は、サブ機として備えておくのもおすすめです手元にタブレットがあればリビングや家の外でも活用できます。
スマホでは画面が小さくてネットショッピングがしづらいという人も、タブレットであれば見やすい画面で手続きを進めることができます。外出中に見かけた商品や買い忘れた日用品などを、好きなタイミングで購入できるのも携帯性に優れたタブレットの魅力です。
画面の大きさと携帯性の高さを兼ね備えたタブレットは、テレビや映画の鑑賞にも適しています。スマホでは見づらく感じる映像を迫力ある画面で楽しめるでしょう。ヘッドホンやイヤホンを使えば、通勤・通学中の電車内でも気軽に視聴できます。
ノートブックがあるとプレゼン用の資料を作成したりイラストを描いたりなど、さまざまな作業ができます。軽作業から本格的なソフトの利用もできることから、汎用性の高さが魅力です。
Microsoft Office をはじめ、パソコン向けに開発されたソフトには資料の作成に適したものも多いです。そのため、文章を書いたり表を作成したりといった事務的な作業にはパソコンが向いています。コンパクトなノートブックなら、場所を問わずに作業を進められるでしょう。
ゲームを作ったり 3D の設計図を描いたりといった作業もノートブックなら対応できます。近年ではハイスペックなモデルも増えており、さまざまな仕事用途に活用できるでしょう。
リモートワークの普及によって、息抜きのための PC ゲームも人気が高まっています。タブレットでもゲームは楽しめますが、本格的なオンラインゲームとなるとパソコンの方が有利です。無料で遊べるゲームも多数あるため、スペックが低いパソコンでも十分に楽しめます。
搭載しているカメラや動画編集アプリの性能が向上したことで、スマートフォンやタブレットでも高品質な動画配信が可能になっています。それにより、以前よりも気軽にSNSなどに品質の高い動画を投稿、共有できるようになりました。簡単な編集で気軽にSNSへ投稿したい場合は、もうスマートフォンやタブレットで十分です。
ただし、YouTuberたちが公開しているような、テレビなみの映像効果や編集はパソコンにはまだ敵いません。クオリティの高い動画配信をしたい場合は、パソコンが必要になります。パソコンの性能が高ければ、4Kの高画質動画の編集も可能です。
タブレットとノートブックのどちらかを選ぶのではなく、両方を所有して必要に応じて使い分けるのもよいでしょう。2台持ちにするメリットや、タブレットとノートブックを使い分けるポイントについて解説します。
タブレットは軽量さとタッチパネルの操作性で、外出先やリビングで手軽にインターネットや動画の視聴ができます。カジュアルさがタブレットの強みです。一方、ノートブックはキーボードを備えているため、さまざまな作業に対応できます。資料作成などの作業を行うには、ノートブックが欠かせません。
タブレットとノートブックの2台持ちにすることで、それぞれの特徴をフル活用できます。利用するシーンに応じて、適したデバイスを使うことができるのです。
外出する機会が多くて、デバイスを持ち歩きたい人には、タブレットがおすすめです。軽量でスリムなデザインなのでタブレットは持ち運びやすく、移動中でも手軽に使用できるのが大きなポイントです。
通勤や通学の電車内での読書、カフェでの情報検索など、日常のさまざまなシチュエーションで役立ちます。また、タブレットはアプリの起動も速く、使いたいときにすぐに使えるのも外出しているときに便利です。
ノートブックも持ち運びには便利ですが、サイズや重さを考えると、頻繁に外出するのであればタブレットのほうが手軽です。
効率よく作業を行いたいのであれば、ノートブックが適しているのは間違いありません。キーボードを標準で搭載しているのですから、文字入力などもスムーズです。キーを打つ感触もあるため、タブレットよりもタイプミスが少なくなるでしょう。また、タッチ操作が基本のタブレットより、細かな操作にも対応できます。
また、複数のウィンドウを自由に表示できるのも、ノートブックを使用する利点です。資料を表示させたり、図やグラフを作成したりしながら書類を作成できます。また、多機能なソフトが充実しているのも、ノートブックの強みです。
タブレットはインターネットへ接続するだけの、受け身のデバイスではありません。クリエイティブな作業にも対応し、作品づくりに役立てることもできます。筆圧を感知できるペンに対応していれば、紙にペンで描く感覚でイラストやマンガを制作することも可能なのです。
パソコンのように多機能で、細かな設定に対応しているアプリもあるので、タブレットひとつあれば、いつでもどこでも作品づくりを行えます。気分転換にいつもと違うところで作業することも、タブレットであれば簡単にできます。趣味で絵を描く人や、プロのイラストレーターにも、タブレットは強力なツールとして役立つでしょう。
ノートブックの多くは、外部ディスプレイへの出力が可能です。そのため、屋内で使用するときはノートブックのディスプレイではなく、外部ディスプレイへ接続することで、デスクトップパソコンのように使うことが可能です。
解像度はノートブックと同じだったとしても、ディスプレイのサイズが大きければ文字や表などが見やすくなるため、作業効率が向上するでしょう。また、配信動画も大画面になることで、迫力ある映像を楽しめるようになります。このように、モバイル性以外のノートブックのメリットも重要なポイントです。
タブレットの手軽さとノートブックの機能性、どちらも魅力的です。しかし、どちらを選べばよいのか迷ってしまうのなら、2-in-1 PCという選択肢もあります。タブレットとしてもノートブックとしても使用できる、2-in-1 PCについて解説します。
2-in-1 PCをビジネスで使用するのであれば、スペックをよくチェックしておきましょう。仕事を効率よく進めるのであれば、それに対応できるたけの十分な性能が必要です。
たとえば、複数のアプリケーションを同時に使用したり、大量のデータを扱ったりする場合、スペックが低いと作業効率が著しく低下してしまいます。エンターテインメントを楽しむだけならば、それほど高いスペックは必要ありませんが、ビジネスで使うには用途に耐えられるだけのスペックが求められるのです。
2-in-1 PCをカジュアルに使用するのなら、サイズや重量などが重要ポイントになります。スペックは重要ですが、画面サイズが大きかったり、価格が高くなったりしてしまうと、気軽に使えなくなってしまいます。
手ごろな価格で使いやすいサイズが、カジュアルに使える2-in-1 PCを選ぶポイントといえるでしょう。寝転がって使ったり、散歩に持っていったり、気負わずに使うなら負担にならないサイズにこだわりましょう。
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レノボの通販サイトでは、さまざまな2-in-1 PCが取り揃えられています。そのなかでもチェックすべき2機種を紹介します。
Ideapad Flex 5 Gen 8は、AMDのCPUを搭載し、ビジネスからエンターテインメントまで幅広く対応できます。手軽に使えるのがポイントです。Yoga 7i Gen 8 14型は2880×1800と高解像度で色鮮やかな有機ELディスプレイを備える、表現力の豊かな2-in-1 PCです。クリエイティブな用途で使うなら、ぴったりの一台といえるでしょう。
ノートブックとタブレットで迷っている方は、実際の製品をリサーチするのがおすすめです。その際には使用するシーンを想像することで、どちらが自分に適しているのか判断しやすくなるでしょう。 レノボでは豊富なラインアップをご用意しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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