パソコンの本体代金すべてを支払う必要がなく、初期費用を抑えられる点がリースのメリットです。パソコンは高額なものだと 20 万円を超えるモデルもありますが、リースであれば月々数千円〜数万円の範囲で利用できます。新品が使える・費用を平準化しやすいこともポイントです。

一方、原則的に契約中の解約ができない点がデメリットです。「他のパソコンが欲しい」と思ったタイミングでの買い替えが難しく、途中解約は違約金が発生するケースもあります。

短期的にパソコンを使いたいとき、選ばれることの多いのが「レンタル」です。利用日数・月数などでレンタル料を支払い、レンタル会社からパソコンを提供してもらいます。ビジネスホテルなどで一時的に借りる場合もありますが、年単位の契約で自宅利用も可能です。

利用中のパソコンが故障した場合、契約会社に問い合わせると別のモデルを交換してもらえます。自分で修理する必要がない点は、メリットといえるでしょう。リースとは違って、レンタルは原則いつでも解約可能です。拘束期間が設けられていると調整金が発生することもありますが、手軽さがレンタルの魅力でもあります。

ただし利用料金の観点で考えると、リースよりも単価が高額になる傾向にあります。短期利用であれば節約効果も期待できますが、長期の場合はデメリットに感じるかもしれません。また、レンタルするパソコンは在庫品から選ぶことになります。新しい機種が選べない可能性があることも留意しておきましょう。

「パソコンを手に入れる」という場合、多くの人が購入を選択するでしょう。本体代金を支払って希望のモデルを手に入れる方法です。法人の場合、10 万円以上のパソコンは固定資産として取り扱われます。

購入したパソコンは自分が所有権を得るため、カスタムや売却はユーザーの自由です。契約会社の所有物となるリース・レンタルに比べて、自由度が高い点も購入のメリットといえます。

デメリットは、導入費用に負担を感じやすい点です。複数台を同時に購入する場合、減価償却などの仕訳が複雑になることもあります。

3 種類から選択できるパソコンの入手方法ですが、最適なひとつが決められているわけでありません。「どのくらいの期間使い続けるか」「導入費用が十分にあるか」など、複数の要素から選択肢を絞る必要があります。買い替えのタイミングも考慮して決めると良いでしょう。

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パソコンの価格が高いほど、導入時の金銭的負担は増幅します。資金が少ない状況で購入する場合、支払い後の生活に影響を与えるリスクも考えなければなりません。法人名義で購入するのであれば、耐用年数を反映した上で原価償却も必要になります。

一括購入のための資金調達が難しい人は、ローンを選ぶ方が良いかもしれません。購入金額に応じて期間を設定でき、無理のない範囲で支払えるためです。リースのような一定額ではないため、自分が負担できる予算内で契約ができます。

ローンを契約する前に理解しておきたいのは、「一括購入よりも支払総額が高くなる」という点です。ほとんどの場合、本体代金に加えて金利が上乗せされます。一時的な出費は軽減できますが、最終的な支払額が増えることに注意しましょう。