メモリは動画編集の内容に合わせて容量を選ぶことが大切です。たとえば、フル HD の動画編集をするなら 8 GB か 16 GB、4K 動画を編集するのであれば 16 GB か 32 GB がおすすすめです。

しかし、画質だけでメモリを選ぶのは正解とはいえません。複数の作業を同時に行ったり長時間の動画を編集したりする場合は、少しでもメモリ容量が多いほうが有利です。先を見据えて余裕を持ったメモリを選びましょう。

動画や画像処理の速度を左右する GPU は、映像の出力やレタッチなどのグラフィック関連に特化したパーツです。独立型 GPU は NVIDIA^® 社の「GeForce^®」と AMD 社の「Radeon™」が主流となっています。

GUP の性能が低すぎると動画編集時にプレビュー画面がカクついたり、ソフトの動作が不安定になったりする場合があります。フル HD の動画編集であればミドルクラス、4K 動画であればハイクラスの GPU がおすすめです。

編集した動画の読み込や保存するときに可動するのがストレージです。動画編集はデータサイズが大きくなるため、ストレージ容量はできるだけ多いほうがよいでしょう。軽めの動画編集であれば 256 GB 程度でも問題ありません。パソコンに搭載されるストレージは、主に以下の 2 種類があります。
・HDD：処理速度は遅いが、単価が安いため容量を上げやすい
・SSD：処理速度が早く静音性も高いが価格は上がる

これら以外にも、HDD と SSD の両方を搭載したデュアルストレージがあります。読み込みが速い SSD には動画編集ソフト、動画データや素材は HDD へと分けて保存できるため、動画編集には最適です。容量は、SSD が 256 GB 以上で HDD は 1 TB 程度あると良いでしょう。

動画編集は、画面は大きくて解像度も高いほうが見やすいです。視野角が広くなり細かい作業もやりやすくなるため、作業の快適性が上がります。編集した動画の解像度は閲覧時にも影響するため、目的に合った解像度を選びましょう。

使用する動画編集ソフトにもよりますが、最低でもフル HD (1,920 × 1,080) 、4K 対応の動画編集を行うのであれば、UHD (3,840 × 2,160) がおすすめです。

解像度の高い 4K 動画を編集する場合は、フル HD に比べて高性能なパソコンが必要です。以下が目安のスペックとなります。
・CPU：インテル^® CoreTM i7 以上
・メモリ容量：32 GB 以上
・HDD：1 TB
・SSD：500 GB
・グラフィック：GeForce^® RTXTM 2080Ti、RTXTM 2070 SUPER など