目 次
パソコンのブルースクリーンとは?
まずは、ブルースクリーンとはどのような現象なのか、正しく整理しておく必要があります。どうしてブルースクリーンが表示されるのか、表示されるコードの意味など基本的なことを解説します。
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ブルースクリーンとは何か基本から解説
ブルースクリーンは正式には「ブルースクリーン・オブ・デス(Blue Screen of Death:BSoD)」と呼ばれ、Windowsが致命的なエラーを検出した時に表示する画面です。
通常のエラーと異なり、そのまま処理を続けるとシステムが破損したり、データが壊れたりする危険があると判断された場合に、Windowsが動作を停止して強制的に再起動を行います。
従来は名前の通り青い画面でしたが、アップデートで黒い画面に変更されています。
ブルースクリーンが表示された時に、ユーザー側で できることは、 ほとんどありませんが、画面に表示されるエラーコードやメッセージは、原因を特定するための重要な手がかりになります。
ブルースクリーンは見た目の派手なトラブルですが、基本は「これ以上の被害を防ぐための安全装置」なのです。
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ブルースクリーンに表示されるエラーコードを解説
ブルースクリーンが表示されると、英数字の文字列やエラーの内容を示すメッセージが表示されます。
これらは、どのような種類のエラーが起きたのかを示す情報であり、原因を絞り込むための手がかりになります。
多くの場合は、Windowsの再起動で改善されるのですが、改善しない場合はエラーコードをもとに調べる必要があります。
例えば、ドライバーが原因の場合や、メモリーの不具合が疑われる場合など、コードごとに大まかな方向性が分かるようになっています。
エラーコードをメモしておけば、サポートに相談する時やインターネットで情報を調べる時に利用できます。
パソコンがブルースクリーンになる主な原因
ブルースクリーンは、1つの原因だけでなく、ソフトウエアやドライバー、ハードウエア、ウイルス感染など、さまざまな要因によって発生します。
どのような時に発生しやすいのかなど、代表的な原因を解説します。
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ソフトウエアやプログラムが原因のケース
新しくインストールしたソフトウエアや常駐プログラムが原因で、ブルースクリーンが発生することがあります。
システムと連携するソフトウエアや、バックグラウンドで動作するセキュリティソフト、ドライバー関連のユーティリティなどは、Windowsとの相性によってトラブルを引き起こすことがあるのです。
ソフトウエアをインストールしてから、頻繁にブルースクリーンが出るようになったのであれば、それが原因の1つと考えられます。
そういった場合は、ソフトウエアをアンインストールして症状が改善するかを確認してみましょう。
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Windows Updateが原因で発生することがある
Windows Updateの実行後に、ブルースクリーンが発生するケースもあります。
更新プログラムに不具合が含まれていたり、既存のドライバーやソフトウエアと相性が悪かったりすると、アップデートをきっかけにエラーが発生するのです。
更新直後から頻繁にブルースクリーンが表示されるようになった場合、直近の更新履歴を確認し、問題となっている更新プログラムをアンインストールすることで改善することがあります。
また、ドライバー의 更新を適用することで、不具合が解消される場合もあります。
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接続しているハードウエアの異常や故障
メモリー、グラフィックボード、拡張ボード、USB周辺機器など、接続しているハードウエアに異常や故障がある場合も、ブルースクリーンの原因になります。
特にメモリーの不具合はブルースクリーンの代表的な原因の1つです。
また、USB機器や外付けドライブなどの周辺機器とパソコンの相性が悪い場合や、ケーブルの接触不良などによってもエラーが発生することがあります。
同じ操作をすると必ずブルースクリーンが出る、特定の周辺機器を接続している時だけ発生する場合は、ハードウエアの問題である可能性が高くなります。
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ストレージ(HDD・SSD)の一部が破損した
Windowsがインストールされている、ハードディスク(HDD)やSSDといったストレージの一部に破損が生じた場合、システムが必要なデータを正しく読み書きできず、ブルースクリーンにつながることがあります。
起動中や負荷の高い処理を行っているタイミングで、ブルースクリーンが発生しやすくなります。
ストレージの状態が不安定なまま使用を続けると、ファイルの破損が増え、Windowsが起動できなくなるおそれもあるため注意して下さい。
ディスクチェックツールを使用して、エラーを検査・修復できることもあります。
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ウイルスやマルウエアに感染した
頻度としては多くありませんが、ウイルスやマルウエアが原因でブルースクリーンが発生することもあります。
悪意あるプログラムがシステムファイルを書き換えるなどして、Windowsが正常に動作できなくなるのです。
その結果として、ブルースクリーンが表示されます。
こういったトラブルを防ぐため、信頼できるセキュリティソフトを導入し、ウイルス定義ファイルを常に最新の状態に保つことが重要です。
また、不審なメールの添付ファイルを開かない、出所不明のフリーソフトをむやみにインストールしないといった基本的な対策も欠かせません。
ブルースクリーンが表示された時に確認するポイント
実際にブルースクリーンが表示された時は、すぐにパソコンを初期化したり、部品の交換を行ったりするのではなく、まずは画面の情報や発生状況を確認することが大切です。
ブルースクリーンが出た時に、確認しておきたいポイントを紹介します。
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エラーコード・表示内容を確認する
ブルースクリーンが表示された時に、最初に確認したいのが画面に表示されているエラーコードやメッセージです。
これらは、どのような種類のエラーが発生したのか、ある程度の方向性を示してくれる重要な情報です。
エラー画面は一定時間で自動的に再起動されてしまうことが多いため、余裕があればスマートフォンで画面を撮影しておくと、あとから確認しやすくなります。
代表的なエラーとしては、メモリーの問題が疑われるものや、ドライバーの不具合を示すもの、ファイルシステムのエラーを示すものなどがあります。
例えば、次のようなエラーコードが表示されます。
エラーコード 意味 CRITICAL_PROCESS_DIED Windowsの動作に欠かせないプロセスが破損した。システムファイルなどの破損 INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE Windowsを起動するドライブで読み込みができないエラーが発生した WHEA_UNCORRECTABLE_ERROR 熱などの影響でCPUやメモリーなどのハードウエアで故障が生じて停止した SYSTEM_THREAD_EXCEPTION_NOT_HANDLED システムファイルが破損、ドライバーが古いなどの問題が発生した PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA 故障などが原因でメモリーから正常に読み込みができないエラーが発生した -
Windowsが起動できるかどうか
ブルースクリーンが発生したあとに、Windowsが通常どおり起動できるかどうかで対処法は大きく変わります。
再起動後に問題なくデスクトップまで表示される場合は、一時的なエラーと考えられるため、エラーコードをメモした上で、最近行った操作やインストールしたソフトを見直してみましょう。
しかし、起動の度にブルースクリーンが表示され、Windowsが起動しない場合は、より慎重な対応が必要です。
セーフモードでの起動や、Windowsの自動修復など、通常とは異なる手段での診断・修復を検討します。
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ソフトウエアのインストールなど最近の変更点を確認する
ブルースクリーンが発生したら、その前にWindowsやソフトウエアにどのような変更を加えたのかを振り返ることも、原因特定に役立ちます。
例えば、新しいソフトウエアをインストールした、ドライバーの更新をした、周辺機器を追加した、設定を大幅に変更したなどの操作が直前に行われていないかを確認しましょう。
もし、それらの操作を行った直後からブルースクリーンが出るようになったのであれば、その変更内容を元に戻すことで改善する可能性があります。
こうした、直前に何を行ったのかは、サポートへ相談する時にも重要な情報となります。
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周辺機器を全て外す
ブルースクリーンが発生した場合は、一度周辺機器を全て取り外し、パソコン本体だけの最小構成で起動を試してみることも有効です。
USBメモリー、外付けストレージ、プリンター、ゲームコントローラーなど、さまざまな機器がWindowsと連携していますが、その中のどれかが不具合や相性問題を起こしていることがあります。
全て外した状態でブルースクリーンが出なくなった場合は、周辺機器のいずれか、またはその機器のドライバーが原因かもしれません。
最小構成での起動確認はシンプルですが、ハードウエアトラブルの原因解明の第一歩として有効な方法です。
ブルースクリーンが表示された時の対処方法を解説
Windowsにはトラブル解決のための修復機能や診断モードが用意されており、適切に利用することで幅広い問題に対応できます。
ブルースクリーンが表示された時に、どのような対処方法をすれば良いのか解説します。
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Windowsをセーフモードで起動する
ブルースクリーンが出たあとにWindowsが正常に起動できない場合は、「セーフモード」で起動してみましょう。
セーフモードとは、Windowsを最低限の機能だけで起動させる特別なモードで、通常のドライバーなどを読み込まないため、システム的な問題があっても起動できることがあります。
セーフモードの起動方法は複数ありますが、通常の方法でWindowsが起動できない場合は次の方法があります。
- 電源ボタンを押してパソコンを起動する
- Windowsロゴが表示されたら、電源ボタンを長押しして強制終了する操作を2〜3回繰り返す
- 「自動修復」画面が表示されたら「詳細オプション」をクリックする
- 「トラブルシューティング」画面で「詳細オプション」→「スタートアップ設定」の順にクリックする
- 「セーフモードを使う」をクリックする
セーフモードで起動できれば、不要なソフトウエアの削除、ドライバーの更新、ウイルススキャンなどが行えます。
また、セーフモードでも起動できない場合は、より深刻な故障が疑われるため、サポートへ相談して下さい。
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Windowsのシステム修復・自動修復を行う
Windowsには、システムのトラブルを自動的に検出して修復する機能が搭載されています。
ブルースクリーンが繰り返し表示される場合は、「自動修復」や「スタートアップ修復」といった機能を試してみましょう。
Windowsが起動に失敗すると、「自動修復を準備しています」というメッセージが表示されることがあります。
この画面から「詳細オプション」に進むと、トラブルシューティング用のメニューが表示され、「スタートアップ修復」を選択することで、起動に関するファイルの修復が行われます。
また、「システムの復元」を選択すれば、Windowsを過去の正常に動作していた状態に戻すことが可能です。
ソフトウエアのインストールやドライバー更新が原因でブルースクリーンが発生している場合、この機能で改善できる可能性があります。
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ドライバー、ソフトウエアを見直す/再インストールする
ブルースクリーンは、ソフトウエアやドライバーの不具合で発生することがあります。
そのため、ソフトウエアのインストールやドライバーの更新、周辺機器の追加など、最近行ったことを見直してみましょう。
また、ソフトウエアやドライバーに不具合があって、それが原因となっている場合は、最新版にアップデートすることで問題を解消できることがあります。
公式サイトを確認して、修正版がないか確認してみましょう。
インストールしたソフトウエアが破損していることもあり、そういった場合は再インストールで改善することがあります。
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システムファイルのチェックを実行する
Windowsのシステムファイルの破損が原因でブルースクリーンが発生することもあります。
そういった時は、Windowsに搭載されている「システムファイルチェッカー」を利用して確認しましょう。
システムファイルチェッカーは、Windowsの主要なシステムファイルに破損がないかを検査し、問題があれば自動で修復を試みる機能です。
システムファイルチェッカーを利用するには、次の手順で操作を行います。
- タスクバーの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力する
- 検索結果のコマンドプロンプトの「管理者として実行」をクリックする
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」とウィンドウが表示されたら「はい」をクリックする
- コマンドプロンプトで「sfc /scannow」と入力して、「Enter」を押す
スキャンが開始され、システムファイルに破損があれば自動的に修復されます。
自力解決できない時はサポートを利用する
ブルースクリーンには、ユーザーで対処できるものと、専門的な知識が必要になる内容が混在しています。
対処方法を一通り試しても改善しない場合は、サポートを利用して解決を試みましょう。
サポートを利用する時のポイントを紹介します。
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サポートへ相談するケース
ブルースクリーンが繰り返し発生し、通常の起動ができない状態が続くのであれば、パソコンメーカーなどのサポートに相談が必要です。
例えば、Windowsの起動直後にブルースクリーンが表示されてしまう、修復機能が途中で失敗する、セーフモードでも起動できないといった状況では、ハードウエアの故障や深刻なシステムの破損が疑われます。
こういった状況をユーザーが自力で解決するのは難しいでしょう。
しかし、パソコンメーカーのサポート窓口では、ブルースクリーンに関連する情報を持っていることが多く、症状を伝えるだけで原因を特定できることもあります。
自力解決が難しい時は、積極的にサポートを利用して下さい。
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サポートへ伝える情報を整理する
サポート窓口へ相談する時は、症状を正確に伝えるために事前に情報を整理しておくと、診断がスムーズに進みます。
最も重要なのが、ブルースクリーンに表示された「エラーコード」「メッセージ」「発生したタイミング」です。
例えば、どんな操作をしている時に発生したのか、同じ症状が何度も出るのか、直前にインストールしたソフトウエアはあるのかなどの情報があるだけで、サポートをスムーズに進められます。
サポート窓口とのやり取りをスムーズにするためにも、事前の準備は非常に重要です。
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重要なデータのバックアップを取る
ブルースクリーンが頻繁に発生している状態では、Windowsが突然起動できなくなるおそれがあります。
そのため、データのバックアップを最優先で行いましょう。
ブルースクリーンが出ている状態でまだ起動できるのであれば、できるだけ早く必要なデータを退避させて下さい。
パソコンを修理に出すと、ストレージの初期化や交換が行われることがあり、その際に保存されているデータが失われてしまいます。
バックアップを取る時は、いつWindowsが利用できなくなるのか分からないため、できるだけ重要なファイルから順に進めて行きましょう。
ブルースクリーン予防は適切な利用が重要
ブルースクリーンを予防するには、日常的なパソコンの使い方を見直すことが大切です。
まず、Windows Updateやソフトウエアのアップデートを定期的に実施し、常に最新の状態を保ちましょう。
古いドライバーや互換性の低いソフトウエアを使い続けると、Windowsとの相性問題が発生しやすくなります。
また、信頼性の低いフリーソフトのインストールは避け、必要なソフトだけを導入することも大切です。
こういった小さな積み重ねが、ブルースクリーンを防ぐために重要になります。




