サステナビリティ

水と廃棄物

レノボのアプローチ

レノボは、水質の回復力を高め、廃棄物の最小化、再利用、およびリサイクルを実践するという目標を掲げており、この目標に沿って、水および廃棄物に関連するリスクに対する理解を深め、パフォーマンスおよび改善のための努力を測定、分析、開示し続け、これらの分野の透明性を保つことに注力しています。

そのフォーカスは以下のとおりです。

水利用の効率を改善し、生成される廃棄物を削減し、 再利用とリサイクルを促進する
水および廃棄物に関連するリスクに対する理解を深める
自社の水および廃棄物に関するパフォーマンスレベルを 公開する

レノボは大半の水資源を第三者から得ており、廃水の処理と最終処分には、その大半を第三者に返しています。レノボの製造および開発業務に含まれている湿式法は最低限であるため、当社が水を直接利用する第一の目的は、従業員の消費および衛生です。

当社は水の利用と廃水の排出を監視し、そのデータの検証を毎年第三者に依頼しています。レノボの最新の水利用の検証結果は、こちら (英文) でご覧いただけます。下のグラフは、過去 5 事業年度における、当社の世界全体での水利用および廃水排出量を示しています。

レノボの水利用および廃水排出量 (m³)

注:

  • データには、すべての製造拠点、ほとんどの研究開発施設、および一部の大規模事務所が含まれています。

レノボは、水利用を運用面で制御し続けるだけでなく、水質の回復力の向上にも努めており、この分野での活動を導く企業独自の水質の回復力ポリシー (Water Resiliency Policy) を設け、水リスクマッピング訓練を毎年実施しています。レノボの水リスクマッピングおよび水不足地帯での水利用状況について詳しくは、当社最新の ESG レポート (英文) また は CDP の水に関する質問書への回答 (英文)をご覧ください。当社は現在、リスクマッピングを改良して、サプライチェーンへの普及を拡大する活動に努めています。

製品のウォーターフットプリント

2015 年、レノボは、レノボのフラッグシップであるオールインワン製品のパイロット版ウォーターフットプリント評価に参加しました。ThinkCentre X1 のパイロット評価は、当社製品のライフサイクルのどこで最大の水利用が発生するかを評価するための予備段階として実施しました。このプロセスにより、当社の直接の事業範囲を超えて、当社が水に及ぼす影響、および当社が水に依存している状況に対する理解を深め、今後注視すべき領域を評価しやすくなりました。このパイロット評価について詳しくは、完全版の   製品のウォーターフットプリントレポート開示 (英文)をご覧ください。

廃棄物

レノボが世界中で遂行する業務から毎日のように生成される廃棄物は無害のものですが、有害な廃棄物もわずかながら生成されます。無害な廃棄物には、事務所や食堂からの一般的な廃棄物、当社製造拠点での梱包や製造に伴うスクラップが含まれます。有害な廃棄物とは、オイル、冷却液、有機溶剤、バッテリー、蛍光電球、砂利などです。

レノボは自社の廃棄物の生成および堆積状況を追跡しています。当社の廃棄物生成データは第三者が毎年検証します。レノボの最新の廃棄物検証結果は、ここでご覧いただけます。下のグラフは、過去 5 事業年度における、当社の世界全体での無害および有害廃棄物生成量を示しています。

レノボの廃棄物生成量 (トン)

注:

  • データには、すべての製造拠点、研究開発施設、および大規模事務所が含まれています。

稼動中の施設に関するレノボの最上位の環境目標の 1 つは、生成される固形廃棄物を最小限に抑え、運用プロセス内でのリサイクルと再利用を最大化することです。これに基づき当社は、事業運用に伴う無害廃棄物の 85 パーセント以上を再利用またはリサイクルするという目標を設定し、2019/20 年度には、全無害廃棄物の再利用/リサイクル率 88.6 パーセントを達成しました。レノボの廃棄物管理について詳しくは、当社最新の ESG レポート (英文)をご覧ください。

その他の排出物

その他の廃棄物についてレノボは、取り上げられるほどの量を排出していません。レノボは、製品および製造プロセス1 でのオゾン層破壊物質の使用を禁止しており、NOx、SOx、揮発性有機化合物 (VOC)2 などの大気への直接放出も影響を及ぼす量に達しません。処理と最終処分のために第三者に引き渡す場合を除き、レノボが未処理の廃水を意図的に排出することはありません。2019/20 年度中、レノボの施設から廃水、燃料、化学物質、その他の潜在的な有害物質が、環境に影響を及ぼすほどの規模で放出される事故はありませんでした3

1レノボにおけるオゾン層破壊物質の使用は、冷暖房空調設備および消火装置に限られており、いずれも法律が許容する範囲内です。それらの物質は現地の要件に従って管理されており、意図的な放出は禁じられています。

2VOC が少量含まれる家庭用品や清掃用品が当社の一部施設で使用されていますが、関連する一時的放出は数値化されないほどわずかです。32019/20 年度中、わずかな量の燃料が漏れる事故が 1 件ありました。ドイツエッセンの当社施設の舗装された駐車場に 0.5 リットルの燃料が漏れた事故でした。漏れた燃料は容器に収容され、他の場所への影響はありませんでした。