目 次
持ち運びやすさを決めるのは重さとサイズ
ノートブックの持ち運びやすさを左右する大きな要素は「重さ」と「サイズ」です。軽ければ持ち運びの負担が減り、長時間の移動でも疲れにくくなります。一般的に1.3kg以下であれば日常的な持ち運びも苦にならず、1kg前後ならさらに快適です。 サイズも重要で、コンパクトなモデルほどカバンに収まりやすく、移動中の取り扱いが楽になります。ただし、軽量・小型化するとそれだけディスプレイの見やすさやキーボードの打ちやすさ、バッテリー容量が制限されてしまうため、用途とのバランスが必要です。 例えば、出張や外出先での文書作成やプレゼンが中心なら軽量・小型モデルが有利ですが、動画編集や大画面での作業を重視するなら多少大きめでも性能と作業性を優先した方が快適に使えます。
ノートブックの重さの目安は?
パソコンにはさまざまなモデルがあり、重さもそれぞれ違います。重さによっては使い勝手が良くなる、性能を上げやすくなるなどの特徴があるので、その内容を見ていきましょう。
-
1.3 kg 以下なら軽量
1.3 kg 以下のノートブックは軽量と言える重量です。立ったまま使ったり、移動中にサッと取り出して使ったりすることもできます。なかには 1 kg を切る超軽量モデルもあり、バッグに入れて日常的に持ち運ぶユーザーに人気です。
軽量モデルは素材に軽くて丈夫なカーボンファイバーやマグネシウム合金を採用した製品が多く、極上の見た目と手触りを体感できます。持ち運び用として使うなら、バッテリー容量にも注目しながら選びましょう。
-
1.5 kg 前後でも十分に軽い
1.5 kg 前後のノートブックでも軽さを感じることができるでしょう。モバイル性を考えると、ここがひとつのボーダーラインと言えます。画面サイズが 14~15 インチの製品もあるため、視認性と携帯性を両立したい方におすすめです。
-
2 kg 前後は主に据え置き用
2 kg 前後のノートブックは、主に据え置き用として使われることが多くなります。持ち運ぶことも可能な重量ですが、1.5 kg 以下の製品と比べると少し重いと感じるでしょう。
自宅での使用をメインにしつつ、たまに持ち運びで使いたいというギリギリの重さと言えます。
-
15 インチ以上のノートブック は重い
重さの目安として、画面のサイズが 15 インチ以上になると重くなることを覚えておきましょう。画面が大きいと面積分の消費電力が増し、底面積が上がることで補強が必要になります。そのため、軽く作るのが難しくなるのです。
-
持ち運びなら 13 インチを目安に
13 インチクラスは本体を軽く作れることに加えて、画面の消費電力が減るためバッテリーも小さくできます。性能と連続稼働時間のバランスを見ながら選びましょう。
-
軽いノートブック
は性能が低くなる場合も軽いノートブック はバッテリーを軽くしているため、全ての部品を省電力化しています。通常利用では問題ありませんが、性能がやや低くなるため負荷の高い処理をするには非力に感じることもあるので注意しましょう。
-
自宅用なら重さをまったく
気にしなくても大丈夫自宅での使用がメインであれば、どんなに重いノートブックであろうと関係ありません。2kgを超えるような重さであっても、自宅内の移動であればそれが苦になることはないでしょう。
ノートブックの軽さの恩恵を得る機会はほとんどないため、持ち運びやすさを気にすることなく、スペックを重視してノートブックを選ぶことが大切です。快適に作業を行えるスペックとディスプレイのサイズを重視した方が、満足度の高いノートブックを手にできるでしょう。
持ち運びやすいノートブックのサイズの目安は?
持ち運びやすいノートブックのサイズは、使用シーンや頻度によって変わります。頻繁に外出先で使う、屋内での移動が中心など、それぞれのシチュエーションごとに持ち運びやすいサイズがあります。シチュエーションごとのサイズの目安を紹介します。
-
13インチ以下は持ち運び前提で購入を
-
14インチなら
ビジネスバックに収納しやすい14インチのノートブックは、画面の見やすさと携帯性のバランスが取れたサイズです。多くのビジネスバッグに無理なく収納でき、出張や外出先での作業にも対応しやすいでしょう。13インチよりも作業領域が広く、複数のソフトウエアやウィンドウを表示しても快適です。ただし、使用する人の体格や持ち歩く頻度によっては、やや重さや、かさばりを 感じることもあります。それでも、外でもオフィスでも同じ感覚で作業できるのは大きなメリットです。
-
15インチは室内移動・時々持ち運びなら
15インチのノートブックは画面が大きく、キーボードの配列にも余裕があるため、デスクトップの代替として使えるサイズです。大きな画面で複数ウィンドウを並べて作業できるため、生産性も高まります。ただし、重量が1.5kgを超えるモデルも多く、頻繁に持ち運ぶには負担を感じるかもしれません。ビジネスバッグに収納できてもスペースに余裕がなく、他の荷物との共存が難しいこともあります。持ち運ぶ頻度が少ないケースに向いているサイズといえるでしょう。
-
16インチ以上は据え置き使用が前提
16インチ以上のノートブックは、デスクトップ並みの作業領域と性能を持つものの、携帯性は大きく制限されます。重量も2kg近くになるモデルが多く、持ち運びは現実的ではありません。主に自宅やオフィス内では据え置きで使用し、必要に応じて室内移動する使い方が前提になります。
その代わり、大画面を活かした動画編集やCAD作業、複雑な資料作成などが快適に行えます。外で使う予定がほとんどない場合や、作業効率を最優先したい場合には最適な選択肢です。
-
ビジネスバックに
収納しやすいA4判が目安持ち運びを考えるなら、ノートブックのサイズはA4判(210×297mm)前後を目安にすると良いでしょう。一般的なビジネスバッグやリュックはA4判の書類が収納できるよう設計されているため、この範囲のノートブックなら収納や持ち運びができると考えられるためです。13〜14インチのモデルがこの範囲に収まることが多く、重量も抑えやすい傾向があります。
また、A4判ならキーボードの打ちやすさ、ディスプレイの広さのバランスも良く、ビジネスとモバイル性を両立できます。バッグによっては周辺機器や書類も一緒に持ち運べるため、日常的な外出にも便利です。
-
ゲーミングノートブックは
持ち運びに適さないモデルが多いゲーミングノートブックは、高性能GPUや冷却機構を搭載するため、本体サイズが大きく重量も重くなりがちです。多くは15インチ以上で2kgを超えるモデルが多く、頻繁な持ち運びには向きません。さらに、バッテリー駆動時間も短く、外出先での長時間プレイや作業は難しいでしょう。そのため、ゲーミングノートは基本的に室内利用や、省スペースでデスクトップの代替として使うケースが中心です。ゲーム以外の用途で持ち運びを想定するなら、軽量・省電力タイプのモデルを別途用意する方が現実的です。
ノートブック選びは持ち運んだ時の利用イメージが重要
ノートブックを選ぶ時は、購入したあとにどういった使い方を想定しているのかを明確にしましょう。利用イメージに合わないノートブックを購入してしまうと、どんなに高性能であっても不満を感じてしまうでしょう。 移動中での使用が多い、動画編集など負荷の高い作業に使用する、Webサイトの閲覧用など、ノートブックを利用するケースはさまざまです。どういった使い方をするつもりなのか、改めて考えてみて下さい。意外と安いノートブックでも対応できるのかもしれません。
-
外出先に時々持っていくだけなら
気にしなくても大丈夫 -
ビジネスで使うなら
重視するポイントを決めるビジネスで使用するノートブックを選ぶ時は、何を重要と考えるのかを決めることが大切です。その上で、持ち運びやすさと作業効率のバランスを取るのです。外出先でのプレゼンや商談が多いのなら、軽量でバッテリーの駆動時間が長いモデルが便利でしょう。
一方で社内での資料作成や表計算、複雑なソフトウエアの利用が多いのなら、画面の見やすさや性能を重視すべきです。このように同じビジネス用途であったとしても、利用シーンによって重視するポイントが異なるのです。何を重要とするのかを明確にすれば、無駄に高価なモデルを選ぶリスクが減り、購入後の満足度も高まります。
-
ノートブックでも
持ち運ばないことが多い実際には、ノートブックを購入してもほとんど持ち運ばず、自宅やオフィスの同じ場所で使っている人は少なくありません。使用するパソコンがノートブックなだけで、デスクトップとほとんど 変わらない使い方なのです。そういったケースであれば、持ち運びやすさよりも、画面サイズや性能、拡張性など据え置き使用に適した条件を優先した方が良いでしょう。
軽量・薄型モデルは携帯性に優れますが、端子の少なさや放熱性能の制約がある場合があります。持ち運びの予定がないなら、必要なスペックを満たしつつ快適に使えるモデルを選ぶことをおすすめします。
-
用途によってはタブレットでも対応可能
動画視聴やWebサイトの閲覧、簡単な書類作成程度であれば、必ずしもノートブックである必要はありません。こういった作業のほとんどは、タブレットでも問題なく対応できるのです。特に持ち運びを重視するのであれば、ノートブックよりもタブレットの方が優れていること部分もあります。キーボードを接続すれば文字入力は、ノートブックと同じようにできますし、さまざまなオフィスソフトも用意されています。バッテリーの駆動時間の長さも、タブレットの方が優れていることが多いでしょう。利用用途を見極めれば、コストや携帯性の面でもタブレットは有効な選択肢です。
持ち運ぶノートブックのスペックをチェック
持ち運ぶノートブックは、軽さやサイズだけでなく、外出先で快適に使えるスペックを備えているかが重要です。CPUの性能と省電力性のバランス、メモリーの容量などをチェックして、総合的に判断しましょう。
-
CPU 性能と省電力のバランスが重要
ノートブックのCPUは、性能と省電力性のバランスが非常に重要です。高性能なCPUは処理速度が速く、動画編集など負荷の高い作業も快適にこなせますが、それだけ発熱や消費電力が増えてバッテリーの駆動時間が短くなります。長時間の外出でノートブックを使用するケースが多いのであれば、省電力タイプのCPUを選ぶことで、ある程度の性能を維持しながらバッテリーの駆動時間を延ばせます。性能と省電力のどちらを優先すべきか、ノートブックの使い方から検討することが大切です。
さらに最近では、AI処理に特化したNPUを内蔵するCPUが登場しており、生成AIや画像解析などをローカルで効率的に行えるようになっています。自分の作業内容と利用環境を考慮し、必要な性能と省電力性を両立できるCPUを選びましょう。
-
メモリー 16GBを基準に検討する
メモリーは一時的にデータを格納するパーツのことで、容量が多ければ多いほど多くのデータを格納できるようになります。これによってストレージへのアクセスが減るため、動作の快適さが向上します。
メモリーの容量は8GBでもテキスト作成やWebサイトの閲覧といった負荷の少ない使い方なら対応可能です。しかし、画像を多用したスライド作成や、複数のソフトウエアを同時に起動する場合は8GBだとメモリーが不足して動作が重くなってしまいます。そのため、ノートブックを購入する時は、メモリーの容量の基準を16GBにすることをおすすめします。これにより複数のソフトウエアを起動するなど、負荷の高い作業でも快適に行えるようになります。
-
ストレージ 最低でも256GB以上は必要
ストレージはデータの保存やソフトウエアのインストールに欠かせないパーツで、ノートブック を使用していくうちに容量が減っていきます。そのため、自身の使い方から将来を見据えた容量を考える必要があります。少なくとも256GBあれば、OSや主要ソフトウエア、日常的なデータ保存に対応できます。
しかし、大量の写真や動画、音楽ファイルを扱う場合は512GB以上が安心です。動画編集や高解像度画像の保存が多い人は1TBクラスを検討しましょう。クラウドストレージを併用すればストレージの容量を節約できますが、オフライン環境での作業を考慮するとノートブックの容量に余裕を持たせたいところです。
-
バッテリー
長時間なら安心して持ち運べるノートブックによっては、標準バッテリーだけでなく、長時間バッテリーを選べるモデルがあります。多くのノートブックは標準でも8時間以上のカタログスペックを持つため、短時間の外出でバッテリー不足を起こすことはないでしょう。しかし、朝から夜までの外出などを考えると、不安が残ります。そういった時は、長時間バッテリーを選択しましょう。
長時間バッテリーのないモデルであれば、カタログスペックで10時間以上が目安になります。これだけ長くバッテリーが保つのであれば、ACアダプターを合わせて持ち運ばずに済むでしょう。
毎日持ち運ぶならバッテリーの持続時間も重要
頻繁にノートブックを持ち運ぶ場合は、重さやサイズが注目されることが多いのですが、バッテリーの持続時間も重要です。毎日のように持ち運ぶ機会がある人は充電する機会を得られないことを想定して、10時間を超える長時間バッテリーを搭載しているノートブックがおすすめです。 ただし、持続時間が長くなるとバッテリーが大きくなるため、ノートブックの重さやサイズなど持ち運びのしやすさに影響します。持ち運びしやすく、バッテリーの持続時間の長さのバランス を考慮してノートブックを選びましょう。
-
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 IAL
時々持ち運ぶならバッグに収納しやすいサイズ
ノートブックがパソコンとして、使いやすいことが何よりも大切です。そのため、持ち運ぶ頻度がそれほど多くなければ、軽量、コンパクトなどの持ち運びやすさに特化し過ぎるノートブックを選ぶのはおすすめできません。持ち運びやすさだけでなく、使いやすさとのバランス が大切です。 この時ポイントになるのが、ノートブックの大きさです。ディスプレイの大きいノートブックは使いやすいものの、その大きさから持ち運びにくくなってしまいます。バッグに収納しやすい一般的な書類のサイズA4判(210×297mm)を、大きさの目安にすると良いでしょう。
まとめ
一般的にノートブックの重さは、画面サイズが影響しています。画面が大きくなるほど重たくなり、反対に画面が小さいほどモバイル性に適しているのです。 とはいえ、近年のノートブックは薄型でスタイリッシュなデザインが増えており、15 インチ前後でも 1.5 kg を切る製品も存在します。レノボでは軽量なモバイルノートを多数ラインアップしておりますので、ぜひチェックしてみて下さい。






