目 次
ノートブックの消費電力の目安
ノートブックの消費電力は、どれも同じではありません。モデルや使い方によって、消費する電力が変化します。まずはどれくらいノートブックが電力を消費するのか、基本的な目安を確認しておきましょう。
-
ノートブックによって消費電力は異なる
ノートブックの消費電力は、どのモデルでも同じではありません。例えば、持ち運びのしやすい軽量モデルは一般的に消費電力を抑えたタイプが多く、大画面モデルや高性能なCPUを搭載したモデル、動画編集やゲーム用に高性能GPUを搭載したモデルは消費電力が大きくなります。
また、同じノートブックでも、メール確認のような軽い作業と、動画再生やゲームのような負荷の高い作業では消費する電力が変わります。ノートブックの消費電力は、モデルの性能と使い方の両方で変わると考えておくと良いでしょう。
-
ノートブックの消費電力と電気代を計算
ノートブックの電気代は、消費電力と使用時間が分かればおおよその目安を計算できます。計算式は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×電力料金単価」です。電力会社の料金単価ではkWhを使用するため、単位が合うようにWを1000で割ります。
例えば、消費電力が30Wのノートブックを1日8時間使い、電力料金単価を31円/kWhとすると、30÷1000×8×31で約7.4円です。これを30日続けた場合、1ヶ月の電気代は約223円になります。
ただし、ノートブックは常に同じ電力で動作しているわけではなく、負荷の高い処理か、軽い処理かで消費電力が変わるため、この計算した電気代はあくまでも目安です。
※電気料金目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価をもとにしています -
デスクトップパソコンより消費電力を抑えられる
一般的にノートブックは、デスクトップパソコンより消費電力を抑える設計になっています。ノートブックはバッテリー駆動を前提としているため、限られた電力で効率良く動作するようになっているのです。
CPUやモニターも省電力を重視したものが使われることが多く、ノートブックは消費電力の少ないパソコンといえるでしょう。高性能なノートブックでは消費電力が大きくなることもありますが、それでも同じ用途であればデスクトップパソコンより消費電力が少なくなります。
ノートブックの消費電力を節約するポイント
ノートブックのバッテリーが切れてしまうと、充電のできる場所を見つけなくてはなりません。そういった事態を避けるためにも、バッテリーが残り少なくなった時などにできる、消費電力を抑えられる使い方を身につけておきましょう。
-
Windowsの電源設定を見直す
Windowsには、消費電力を抑えるための電源設定が用意されています。例えば、電源モードを省電力寄りに設定すると、性能を少し抑える代わりに、消費電力を抑えられるようになります。書類作成やWebサイトの閲覧が中心なら、常に高性能な設定で使う必要はないため、設定を変更して消費電力を抑えることは効果的です。
また、一定時間操作しない時に画面を消す、スリープに入るまでの時間を短めに設定することも節電に役立ちます。席を離れることが多い人は、スリープの設定だけでも無駄な消費電力を減らせるようになるでしょう。性能を最優先したい場面と、電力を抑えたい場面を使い分けることが、上手な電源設定の考え方です。
-
画面の輝度(明るさ)を下げる
ノートブックでは、モニターの輝度(明るさ)も消費電力に影響します。画面の輝度を高くすると見えやすくなるものの、それだけ電力を消費してしまうのです。また、モニターの設定を変更していない場合は、輝度が高いまま使い続けていることがあります。自分にとって見やすい範囲で、輝度を下げるだけでも節電につながります。
ただし、輝度を下げてモニターを暗くし過ぎると色の暗い部分が見にくく、作業がしにくくなるので注意して下さい。作業しにくくなるほど輝度を下げずに、見やすい範囲内で調整することが大切です。
-
使っていない時は電源オフとスリープを使い分ける
ノートブックを使っていない時は、電源オフとスリープを状況に応じて使い分けると無駄な電力消費を抑えられるようになります。席を外す程度の短い時間なら、すぐに作業を再開できるスリープが便利です。しかし、長時間使わない時や、その日の作業を終えた時は、電源をオフにした方が余計な電力消費を抑えられます。
スリープは画面が暗くなり、ノートブックの動作も停止しますが、完全に電力を使わないわけではないことに注意しましょう。
-
極端に暑い・寒い場所での使用を避ける
極端に暑い場所や寒い場所での使用は、それだけノートブックに負荷をかけています。特に高温環境では、本体内部に熱がこもり、冷却ファンが強く回ることで消費電力が増えてしまうのです。バッテリーも熱に弱いため、真夏の車内や直射日光が当たる場所での使用は避けた方が安心です。
逆に寒過ぎる場所ではバッテリーの性能が一時的に低下し、ふだんより持続時間が短くなることがあります。気温の過酷な場所でのノートブックの使用は、バッテリーの劣化や本体の動作にも影響を与えるため、できるだけ気温の安定した場所で使うことが大切です。
-
同時起動するソフトウエアを減らす
複数のソフトウエアを同時に起動していると、それだけCPUやメモリーに負荷がかかり、消費電力が増える原因となります。例えば、使っていないWebブラウザのタブを大量に開いたままにしたり、複数のソフトウエアを立ち上げたりしていると、ノートブックは負荷の高い処理を行うことになり、消費電力が増えてしまうのです。CPUの温度が上昇すれば、冷却ファンの回転数も増え、それも電力を消費する原因となります。
使用していないソフトウエアや、Webブラウザのタブがあれば、小まめに終了して、ノートブックに負荷をかけないように気を付けましょう。
-
接続するUSB機器を減らす
USBで接続している機器へは、ノートブックから電力が供給されています。外付けストレージ、ヘッドセットなどのUSB機器を複数接続していると、それだけノートブックの電力を消費する原因になるのです。そのため、使用していないUSB機器があれば、外して電力の消費を抑えるようにしましょう。
もちろん、必要な機器まで外す必要はありません。しかし、使っていない外付けストレージなどを挿したままにしているのなら、外すことで無駄な電力消費を抑えることにつながります。わずかな電力とはいえ、外出先など電源を確保できない環境では意味のある節電といえます。
-
吸排気口のホコリを取る
ノートブックの吸排気口にホコリがたまると、内部の熱をうまく逃がせなくなります。それによってノートブックは高温になるため、冷却ファンが高速で回転し、電力を消費する原因となります。効率的にノートブックが冷却できるように、吸排気口にホコリがたまっていないかチェックするようにしましょう。
また、ホコリと同様に吸排気口をふさぐものがないか、気を付けることも大切です。特にハンカチなどの布や書類などが、吸排気口をふさいでしまうのはよくあることです。高温はノートブックの処理能力低下にもつながるため、冷却ファンの音が大きく感じたらチェックしましょう。
ノートブックの消費電力の素朴な疑問
ふだんノートブックを使用している時に、消費電力まで意識する人はそれほど多くはないでしょう。しかし、基本的なことでも知っておくと、バッテリー残量が少ない時に慌てずに対処できます。ノートブックの消費電力について、素朴な疑問にお答えします。
-
終了する時はシャットダウンした方が良い?
シャットダウンをして電源を落とせば、基本的に消費電力はほぼゼロに抑えられます。節電の方法としてシャットダウンは非常に有効ですが、短時間の休憩などであれば、シャットダウンをせずに、作業を再開しやすいスリープをした方が効率的でしょう。
いちいちシャットダウンするのは非効率的なため、使い勝手が悪くなることがあります。それよりは、作業終了はシャットダウン、中断はスリープと使い分けることをおすすめします。
-
ACアダプタのW(ワット)数は消費電力のこと?
ノートブックの消費電力を調べようと思った時に、まず目に付くのがACアダプタに書かれているW数でしょう。しかし、ACアダプタのW数は、最大でどれだけ給電できるのかをあらわしており、ノートブックの消費電力をあらわしてはいません。例えば、65WのACアダプタだからといって、ノートブックが常に65Wで動作しているわけではないのです。
ノートブックの消費電力は常に変動しており、軽い作業では少ない電力で動き、負荷が高い作業の時に多くの電力を消費します。
-
スリープ中の消費電力はどれくらい?
スリープ中であってもノートブックは、少しではありますが電力を消費しています。モデルや設定によって異なるため、一律にはいえないものの、通常の使用時よりかなり少なくなります。数時間程度であれば、消費電力を気にしなくても良いくらいといえるでしょう。
ただし、何日もスリープのままにしておくと、その積み重ねでバッテリーの残量が少しずつ減っていきます。長く使わない時はシャットダウンした方が良いでしょう。
-
消費電力を抑えやすいノートブックの特徴は?
消費電力を抑えられるノートブックを選ぶなら、モバイル性能の高いモデルが適しています。持ち運びやすいノートブックの多くは、長時間の外出でも使い続けられるように省電力の設計になっているのです。
最近では、AI処理を効率良く行うNPUを内蔵したCPUも登場しています。Core UltraやSnapdragon X、Ryzen AIといったNPU搭載CPUは、対応するAI処理でCPUやGPUの負担を分散しやすく、省電力につながることがあります。
ただし、省電力だけでなく、用途に合った性能とのバランスで選ぶことが大切です。
-
ノートブックは充電しながら使っても問題ない?
ノートブックを充電しながら使うことは一般的で、基本的に問題ありません。自宅や職場でノートブックを長時間使う時は、電源につないだまま作業することも多いでしょう。
ただし、充電しながら高い負荷をかけ続けると、本体やバッテリーに熱がたまりやすくなることがあります。熱はバッテリーの劣化につながりやすいため、長く快適に使い続けるために、熱がこもらないように注意が必要です。
例えば、クッションの上のように熱がこもりやすい場所で使わないことや、吸排気口をふさがないことが大切です。充電しながら使うことは問題ありませんが、熱への配慮をしながら使うようにしましょう。



