エッジのスピードアップでより高度な安全対策を実現
NVIDIA® T4 Tensor Core GPUを搭載したLenovo ThinkSystem SE350サーバーで、AI技術を活用して公衆衛生対策を強化しているAddfor社の事例をご紹介します。
レノボの「データ中心型」
インフラストラクチャー・ソリューション
エッジのスピードアップでより高度な安全対策を実現
NVIDIA® T4 Tensor Core GPUを搭載したLenovo ThinkSystem SE350サーバーで、AI技術を活用して公衆衛生対策を強化しているAddfor社の事例をご紹介します。
レノボの「データ中心型」
インフラストラクチャー・ソリューション
背景
すべての企業は、ビジネスによって世界がより良くなることを願っていますが、Addfor社では、まさに世界を改善することが仕事の原動力となっています。同社はイタリアのトリノに本社を置き、AI、データサイエンス、エッジコンピューティングのフロンティアを開拓しながら研究開発を行い、産業や社会全体が抱える課題に取り組んでいる企業です。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)は、私たちの生活を一変させました。安全性が最大の関心事になり、接触歴追跡、マスク着用、ソーシャル・ディスタンスの確保などが新しい生活様式となりました。
こうした安全対策はコロナウイルスとの闘いに不可欠であると証明されましたが、一方で公衆衛生担当者は厄介な現実に直面しました。その現実とは、これらの措置は、コミュニティ全体で採用されなければ効果を発揮しないという事実です。
Addfor社は、政府や地方自治体を支援しなければと、闘いに参加する準備を整えました。同社はCOVID-19に対する防御強化に最適なソリューションを持っていたのです。
課題
それがAddfor社のcrowdHEDGEソリューションです。
同社の創業パートナー兼CTOであるEnrico Busto氏は次のように説明しています。「COVID-19に対する公衆衛生対策の遵守状況を測定することは、行政にとって大きな課題となっていました。そこで私たちは、コロナウイルスとの闘いに使用できるAI対応の画像認識システムを開発しました」。
トリノ市はcrowdHEDGEを使用することで、COVID-19対策の効果を正確に測定することができるようになりました。Addfor社はcrowdHEDGEとドローンのストリーミング映像を連動させて、公共空間に関するデータインサイトを抽出し、トリノ市の公衆衛生担当者が、時間や地域ごとに群集サイズ、歩行者の流れやその他のデータを追跡することができるようにします。その結果、トリノ市は公衆衛生対策についてこれらのデータに基づいた意思決定を行うことができました。
このように、crowdHEDGEはトリノ市にとって理想的なソリューションでしたが、大量のデータをリアルタイムで処理し、ストリーミング再生することは容易ではありません。では、Addfor社はどのようにして、市のためにコストを抑えながら、大量のデータを迅速に処理するという技術的な難題を打開できたのでしょうか。
イノベーションを次の段階に引き上げる
この課題を解決することは、非常に重要でした。そこにはトリノ市民の安全がかかっていたのです。
この時、Addfor社には必要なものがわかっていました。それは、crowdHEDGEの俊敏性と全体的なパフォーマンスを最大化するための、最先端のコンピューティング・ソリューションを提供できるパートナーです。そしてそのパートナーは、このような危機的状況にある社会を守るという仕事に、彼らと同じように情熱を注いでくれる人々でなければなりません。
もちろんレノボは、この2つの条件を満たしていました。
私たちは新しいパートナーシップを築き、Addfor社はグローバルに展開するLenovo AI イノベーション・センター(AIICs)にアクセスできるようになりました。AIICは、AIの技術コンセプトと実際のユースケースを迅速に実証し、Addfor社はcrowdHedgeを短期間で開始することができました。
「レノボは絶え間なくデータセンター・ソリューションを強化しているため、私たちはAIやエッジ・コンピューティングの最新のテクノロジーを活用して、常にこの分野の最先端を行くことができます」
現在の課題に対応する次世代エッジの立ち上げ
トリノ市でのcrowdHEDGE試験運用では、AIワークロードとドローン配備の両方を処理できるエッジ・ソリューションが必要でした。そこで、私たちはNVIDIA® T4 Tensor Core GPUを搭載したLenovo ThinkSystem SE350エッジ・サーバーを導入しました。
Lenovo ThinkSystem SE350は、エッジでのコンピューティング、ストレージ、接続性の要件をサポートするように特別に設計された、耐久性と安全性に優れた専用のエッジ・サーバーで、crowdHEDGEに最適なソリューションでした。
「データ処理と分析をエッジで行うことで、トラフィックの負荷が軽減され、パフォーマンスが向上します」とBusto氏は述べています。「つまり、Lenovo ThinkSystem SE350は、このプロジェクトに理想的なソリューションでした。小型で頑丈な極めて信頼性の高いサーバーで、データソースの近くで大量の動画データを迅速に収集、処理、分析できます」。
オプションのWiFi接続機能により、Addfor社は動画が撮影されたエッジから直接ワイヤレスで、安全に動画データをストリーミングできるようになりました。Lenovo ThinkSystem SE350は、ご存じの通り、最高の性能を必要とするエッジでのAIワークロードにおいて業界を牽引するパフォーマンスを誇り、NVIDIA® T4 GPUを提供する最もコンパクトなサーバーです。
「NVIDIA® T4 GPUのサポートは、特に素晴らしいと感じました。それによってLenovo ThinkSystem SE350は弊社のニーズを完全に満たしていました」とBusto氏はコメントします。「例えば、アナリティクス・ワークロードのGPUアクセラレーションにより、特定の区域にいる人の数をリアルタイムで計算できるのです」
この新しいサーバーの導入により、crowdHEDGE試験運用で高いパフォーマンスのドローン飛行が保証されました。そしてトリノの公衆衛生当局は、すべての飛行中に正確なデータを収集できるようになりました。
「トリノ市ドローン・ユニットは、行政サービス内で、レノボ、NVIDIA、Addfor社の連携による、ドローン、AI、エッジ・コンピューティング・ソリューションの試験運用に成功しました。開発された運用方法は、データのリアルタイム・アナリティクスに関連し、これは市民向けの革新的なサービスの開発にも役立ちます。公共スペースの安全とセキュリティの分野での試験運用プロジェクトのおかげで、トリノ市は、行政内でAIを使用する機会として都市と空域のモビリティに焦点を当てたドローン、AI、エッジ・コンピューティングの複合活用に取り組んでいます」。
成果
今日もAddfor社は、トリノ市の支援を続けています。トリノ市のCOVID-19関連の公衆衛生政策への遵守状況のモニタリングは、レノボとNVIDIAのテクノロジーに支えられています。
世界中でコロナウイルスの蔓延との闘いが続く中、crowdHEDGEソリューションは、人と人との距離を計算し、集団の大きさと集団で過ごす時間の長さから、リスクの高い社会的接触の頻度を特定し、ビジネスや公共の場での過密状態を防ぎます。
現在、crowdHEDGEはCOVID-19の蔓延防止に役立っていますが、私たちの連携によって他のさまざまな利用法への道が開かれています。例えば、地元の警察が市民の安全を守る際にも役立ちます。
私たちは、さらにパートナーシップを拡大して、Addfor社と共にデータサイエンスとイノベーションの新境地を開拓していきたいと考えています。
エッジでドローン映像のワイヤレス・ストリーミングを可能に
トラフィックの負荷を軽減し、リアルタイムでのデータ・アナリティクスのパフォーマンスを向上
地方自治体のCOVID-19公衆衛生対策の遵守状況測定を支援
「今後も、レノボとNVIDIAがサポートする最先端のAI&エッジ・コンピューティング・ソリューションを開発できることをうれしく思います。このパートナーシップは、データサイエンスのイノベーションを新境地へと推し進める上で重要な役割を果たすと確信しています」
レノボのアナリティクスとAIソリューションで、何を実現しますか?
イノベーションは止まりません。ビジネスをこれまでのデータセンターから「データ中心型」に移行することで、お客様のアナリティクスとAIソリューションはイノベーションの次の段階へ。




