テクノロジーと地球のために プラスチックリサイクルを考える

テクノロジーと地球のために

justin Eure Justin Eure(グローバルコミュニケーション・マネージャー)

リサイクルについて考えるとき、最初に頭に浮かぶのはプラスチックです。 米国地理学協会によると、プラスチックの生産と消費は急拡大し、83億トンプラスチック製品が生産され、とてつもない量の廃棄物を生み出しました。 プラスチック廃棄物の最大の問題点は、分解に400年もかかってしまうことです。使用後にリサイクルされないほとんどのプラスチックは、地球上の私たちよちも何世代も先に存在することになります。プラスチックが地球を汚染し、動物に害を与え、水を汚染しながら、プラスチックがなくなるまで400年も待つことはできません。

私たちはプラスチックの消費量を抑え(リデュース)、消費したプラスチックを一度だけの使用で廃棄しないようにし(リユース)、プラスチックの400年の寿命を最大限に活用して継続的に使用できるようにリサイクルする必要があります。 個人だけではなく、産業界、特に電子機器業界は、意思決定の大きさに関して責任を負い「e-waste」(電子機器による廃棄物)の責任ある管理をサポートする必要があります。 e-wasteは、急激に増加している廃棄物として報告されており、環境に優しい形で処理するために必要なコストと複雑さが課題となっています。 レノボも責任をもってe-wasteを管理することの課題を認識するとともに、断固とした行動を早急に取らなければならないと考えています。

2005年以降、レノボ研究開発チームは、ポストコンシューマー・コンテント(PCC)サプライヤーと協力して、新しいレノボ製品の製造に再利用するための新しいグレードのプラスチック樹脂を開発してきました。各ビジネスユニット内の環境に配慮した製品エンジニアたちは、使用前に環境および性能の検証を実施し、製造チームは、「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)の概念にあてはまる、分解およびリサイクルのしやすさを評価しています。

e-wasteの影響を減らすという課題を克服するために、信頼できるサプライヤーと協力して、すべてのレノボ製品が責任を持ってリサイクルできるようにしています。 IT製品の製造に関わるe-wasteのリサイクルは、 これら用途に関連する独特の構造、性能、および外観のために大きな課題となります。 レノボはPCCの使用に加え、「クローズドループ・ポストコンシューマー・プラスチック」(CL-PCR)の使用も推進しています。 「クローズド・ループ」とは、素材の連続したライフサイクルを意味し、「ポストコンシューマー」とは、プラスチックが消費者製品の寿命までにすでに使用されていることを意味します。 レノボは2020年4月時点で66の製品でクローズドループ・ポストコンシューマー・リサイクル素材を使用しています。2005年以降、2億4100万ポンド(グロス)のPCCを使用しており、その中で2100万ポンド(グロス) のCL-PCRを使用してきました。

これらの活動は、レノボがリニアエコノミー(直線型経済:製造→使用→廃棄)からサーキュラーエコノミー(循環型経済:製造→使用→回収)に移行するために行われています。日々の事業活動はもちろん、製品デザインからリサイクルの取り組みまで、私たちはあらゆる企業活動を通して、環境保護に対するリーダーシップを示していくことに努めています。

ノートブック、デスクトップ、ワークステーション、モニター、およびアクセサリの製造において、ポストコンシューマーリサイクルコンテンツ(PCC)を含むリサイクルプラスチックの使用をするなど、レノボの取り組みについては、こちらをご覧ください( https://www.lenovo.com/jp/ja/about/sustainability )

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この記事は、2020年4月22日に米国レノボで公開されたこちらの記事を翻訳・加筆したものです)