SCARZ CUPレポート

海外勢が圧倒的な力の差を見せつけた!?
総額100万円をかけた『Apex Legends』の大会
「SCARZ CUP powered by LEGION」レポート

 LenovoのゲーミングブランドLegionと、プロゲーミングチームのSCARZがタッグを組んだ『Apex Legends』のオンライン大会「SCARZ CUP powered by LEGION」が、2021年6月20日に開催された。

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 試合開始に先駆けてオープニングを飾ったのは、世界的に活躍するDJ/プロデューサーのKSUKEさんによるパフォーマンスだ。実は今回のイベントはただのゲーム大会という意味だけではなく、「EDM ×eSPORTS」のコラボレーションという新たな取り組みにも挑戦している。そうしたこともあり、第2ランド終了後にもDJパフォーマンスが行われたが、こちらでは初公開の楽曲が披露されていた。

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▲音楽とゲームというジャンルを超えたコラボレーションも、このイベントの見所となった。

 1位70万円、2位20万円、3位10万円という、総額100万円の賞金をかけて行われた本大会。使用するマップはWorld's Edgeで、キルポイントと順位ポイントをラウンドごとに集計し、全5ラウンドの合計スコアで最終的な順位を決定するというルールが採用されていた。

 今回の大会は、国内だけではなく海外からも有名チームを招へいして行われたのだが、当初発表されていたTSM FTXに代わり、強豪として知られるCloud9の参戦が急遽決定。海外5チームを含む、全20チームが参加している。日本勢も、プロチームだけではなくストリーマーのチームも参戦しており、この手の大会としてはユニークな顔ぶれとなった。

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    ▲強豪揃いの海外チームが参戦
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    ▲日本勢はプロチームだけではなく、配信者チームも大会に参加していた。

海外プロチームの強さを見せつけた第1試合

 第1ラウンドは、西から東にかけての航路。各チームとも、わりとまんべんなくマップ上に散らばる形でスタート。その直後、武器も拾いきれていない状態でいきなり建物内での戦闘が始まり、SCARZ EUはひとり脱落してしまう。

 海外勢のNRGオクタン構成。Cloud9もアーマーは万全で、かなり早めの移動が目立つ。そうした中、Team NortheptionがSunSister GODを落としてドームの建物を取り切る。

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 ゲーム中盤、南寄りのアンチの中でこれまで行われていた戦闘がいったん収まり、固着状態になる。その間にCloud9は、ラバシティーに入ってくる敵を一掃して橋のラインまで抑えることに成功。その後、坂を選択せずに洞窟に移動した同チームだったが、先に洞窟にいたSCARZ EUと激しい戦闘を繰り広げる。ややダメージは追ったものの、ここで取り切ったのはCloud9だった。

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 ドーム内の戦闘で、Gambit EsportsがGTS Artを落とし、残り7部隊18名に。アンチの範囲が狭まってくることに従い、戦闘も徐々に激化していく。Gambit Esportsが落ちて、残り3部隊9名。ひとり、またひとりと残り人数が減っていき、残り2部隊4名での最終決戦に。最後はNRGが勝利を掴んだ。

 この試合で目立ったのは、海外勢が早めに移動していいポジションを抑えるといったところだ。最終的にそれが勝利にも繋がった形となった。第1ラウンドマッチリザルトは、NRGが1位で14キル。Reignite Northが2位で5キル。3位がFENNELで2キルという結果だ。

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全員2000ダメージ越えでGambit Esportsが第2ラウンドを制する

 第1ラウンドの結果を受けて、それぞれのチームがどのように戦略を変えていくのかというところにも注目が集まった第2ラウンド。北から南への航路でのスタートとなったが、初動ファイトは発生せず、各チームとも序盤は物資集めに専念することができたようだ。

 そうした中、序盤に目立っていたのはGambit Esportsである。有利なポイントを抑えて、他チームを牽制。空中移動中のライバルも的確なエイムで、しっかりと撃ちきっていた。

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 建物が並んでいる場所では、戦闘が起きると他チームが漁夫の利を狙ってくる。そうしたこともあり、ドア越しから様子をうかがうなど、どのチームも慎重な動きとなっていた。エピセンターでの攻防では、Team BLOOMのMSZ CRYKIXBLOOM選手がダブルジャンプで攻め込み確定キルまで持ち込むという素晴らしいプレイを披露していた。

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 リング外では、AllianceとFENNELがバトルを繰り広げる。FENNELはFL_Pinotr選手ひとりとなったが、Allianceはダウンした仲間を起こして人数有利の状態で攻め込む。先ほどのラウンドで1位のNRGは、格闘でドアをケリ破りながら敵を倒していくといったパワープレイを披露。この時点で残り16部隊44名に。

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 残り5部隊となったところで、広くポジションを抑えていたのはGambit Esportsだった。リングが収縮していくなか人数が減っていき、最後はいいポジションを抑えていたGambit Esportsが第2ラウンドを制した。

 第2ラウンドマッチリザルトは、Gambit Esportsが14キルで1位。3名とも2000ダメージを超えるという、攻撃力の高さを見せつけた形だ。2位はCloud9で10キル。3位は日本チームのUNITEで6キルという結果となった。ここまでの総合順位は、1位がNRGで38ポイント。それを追いかける形で、2位がGambit Esportsの36ポイント、3位がCloud9の34ポイントを獲得した。

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第4ラウンド終了時点で上位3チームが他を大きく引き離す

 折り返しとなる第3ラウンド。各チームのランドマークが固まったのか、序盤は静かな始まりとなった。日本勢か小競り合いを行っている中、順当に物資を集めていきアーマー状況が良かったのは海外勢だった。

 乱戦が続く中、終盤第1ラウンドの勝者であるNRGが落ち残り3部隊に。ラストはTeam NortheptionとSCARZ EUがドームファイトでやり合っている中、ひとりだけ残っていたUNITEのUNITE_Ftyan選手が逃げ切り勝利を掴む。

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▲エモートで勝利をアピールするUNITEのFtyan選手。

 続く第4ラウンドは、南から北に向かう航路からスタート。SCARZ EUが1名落ちたことで、人数有利なことから詰めてきたGTS Art。しかし、ひとり落とされ2対2になってしまったものの、体力ギリギリの状態になりながらもSCARZ EUを落とすことができた。

 ここまで暫定1位のNRGは、チームメンバーふたりがダウンし、sweet NRG選手1名での厳しい状況となる。

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残る9部隊25名になった時点で、ほかのチームがいないポジションを確保していたのはJUPITER VEGAだった。リングが収縮して行くにつれて、どんどん部隊の数が減っていく。暫定1位のNRGも落ち、残り5部隊13名に。Gambit EsportsとCloud9がドームファイトでぶつかり、ここで暫定2位のGambit Esportsも陥落する。

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 残り2部隊になった時点で、アンチ運も味方に付けたJUPITER VEGA。最後は建物内のドームファイトを制し、そのままJUPITER VEGAが勝利をつかみ取った。

 第4ラウンド終了時点での戦績は、NRGが61ポイントを獲得し暫定1位をキープ。2位は58ポイントのCloud9、3位が54ポイントのGambit Esportsという順位になった。4位のSCARZ EUは33ポイント、5位のJUPITER VEGAが30ポイントと20ポイント近く離れているため、3位までに入賞するには優勝に加えてキルポイントも稼ぐ必要がある。そのため、最終ラウンドは異なる戦略が求められることになる。

NRGが2度目のチャンピオンを獲得

 泣いても笑っても、これが最後となる第5ラウンド。暫定4位まで海外チームが締める形となった中で、大会シーンではめったに見ることができないミラージュを出してきたのは、Team 蛇足の独身一人暮らし44歳選手だ。なかなか攻めたピックで注目を集めたが、残念ながらその思いは報われる早々に散っていくことになる。

ラストということもあり、ゲーム序盤から激しい戦闘が繰り広げられていく。Team NIRUとTeam Northeptionのバトルでは、共にふたり落とされた状況になったが、Team Northeptionが取り切った。

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 暫定4位に付けていたSCARZ EUも序盤に陥落し、これで上位入賞の目が消える。他のチームが潰し合っている中、漁夫の利でキルポイントを稼いでいったのは、暫定2位のCloud9だった。残り4部隊となったところで、暫定1位のNRGと暫定2位のCloud9共に3人のメンバーが残った状態をキープ。残り2部隊になったところで、暫定王者のNRGがたたみかけ、勝利をつかみ取った。

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 その結果、総合優勝は85ポイントを獲得したNRG。2位は74ポイントのCloud9、3位は56ポイントのGambit Esportsという順位になり、最後まで海外勢の強さが目立つ大会となった。

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 優勝したNRGのメンバーは今回の結果について、「とても素晴らしい。日本のプロプレイヤーの皆さんはもちろんですが、ストリーミングしているときも優しくサポートしてくれる人気プレイヤーの皆さんにも感謝したいです」と感想を述べていた。

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▲こちらが今回の大会の最終順位。

 イベント終了後、今回の実況を務めた須田泰生氏と解説のRumad選手にもお話を伺った。須田氏は海外勢の活躍が目立った今回の大会について、「ちょっと一方的になりすぎて結果が見えていたので、個人的にはそこも割り切って盛り上げられたら良かった。こんなに力の差があることは知らなかったので、しゃべっていてもびっくりしました」と、素直な感想を述べていた。

 Rumad選手はプレイヤーという立場から見て、「現時点でEUとNAでトップを走っているチームと、コロナ渦の状況で戦うことができるというのは、なかなか経験することはできません。次のオフライン大会がいつ開催されるかわかりませんが、いい経験を積むことができたのは日本の選手たちにとって良かったと思います」と語った。

 また、「EDM ×eSPORTS」というユニークな試みについて、普段バスケットBリーグの実況などを行っている須田氏は、近いものを感じたという。こうしたイベントの合間にはCMが流れることがあるが、同じ映像をずっと見せられてしまいがちだ。それでは視聴者が離れてしまうため、味変になったのではないかと思ったそうだ。

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▲写真左から、須田泰生氏とRumad選手。

 次回、同様のイベントが行われる際は、ぜひ日本勢にも今回の雪辱を晴らしてもらいたいところだ。それを楽しみに、今後も『Apex Legends』の選手たちの活躍を応援していこう!

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