法人向けPC スペック
法人向けPCにはどれくらいのスペックが必要?
テレワーク実施時のポイントも解説
毎日の業務を支えるPCのスペックは、仕事効率に直結する要素です。
「スペック不足でアプリケーションを満足に使えない」という事態を避けるために、PCの購入・買い替え時には、アプリケーションが求めるスペックがあるものを選びましょう。
本記事では「スペック」と呼ばれる要素の具体的な内容を紹介しつつ、作業別に必要と想定されるPCスペックも解説していきます。
PCの「スペック」とは?
PCを選ぶ際によく見かける「スペック表」には、主に以下の要素が掲載されていますが、具体的に何を表しているか把握していない方も多いのではないでしょうか。
- OS
- CPU
- メモリ
- 内蔵ストレージ(記憶媒体)
- グラフィックボード(GPU)
- サウンドカード
これらは購入の決め手となる重要な指標であるため、理解しておくと良いでしょう。以下で詳しく解説していきます。
OS
OSは「オペレーティングシステム(Operating System)」の頭文字で、PCを管理する基本的なソフトウェアのことを指します。
現在のWindowsでは「Windows 10」が主流で、HomeやProなどのさまざまなエディションがあり、エディションによって搭載されている機能が異なります。
また、2021年6月には次期OS「Windows11」が発表され、タスクバー中央に置かれた「スタート」ボタンやウインドウの再配置機能などが話題を集めています。「Windows 11」を搭載したPCは、今年後半に発売される予定です。
CPU
CPUはPCの頭脳とも呼べる部分で、情報処理速度に影響する要素です。各アプリケーションで必要となるCPUのスペックは、処理装置全体を指す「プロセッサー」という項目名で記載されていることもあります。
CPUのスペックは「クロック数」や「コア数」、「スレッド数」などで表示されており、それらが高いほど情報処理能力も高くなります。
CPUの主なスペック項目 | 項目ごとの説明 |
---|---|
クロック数 | CPUが処理を行う際に発する信号を扱う速さ。「Hz(ヘルツ)」で表され、高いほど処理能力が高くなる。 |
コア数 | 「CPU内部にある実際の演算回路」の数。コア数が多いほど画像編集や動画のエンコードを効率的に処理できる。 |
スレッド数 | 「PCに認識させる演算回路」の数。コア数よりもスレッド数が多いPCは、コア内で作業を分担するため、複数のアプリケーションを効率的に処理できる。 |
メモリ
メモリはPCの作業領域を担当し、CPUからの命令を実行する際に必要な情報を、一時的に記憶する装置です。「RAM(Random Access Memory)」と呼ばれることもあります。
メモリの性能=動作速度と考えても差し支えないほどであり、PCの動作スピードに大きな影響を与える要素です。
メモリは「GB」や「TB」などで表され、数値が高いほど容量が大きいです。
画像編集や動画のエンコードのような複雑な処理を行う場合は、大容量のメモリを備えたPCを利用することが望ましいです。
内蔵ストレージ(記憶媒体)
メモリが一時的な情報記憶装置であるのに対して、内蔵ストレージはPCの情報を恒久的に保存する場所のことです。
PCごとに、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)などの記録形式と、保存できる容量の大きさに違いが見られます。
HDDとSSDではそれぞれ記録方法が異なり、HDDでは磁気ディスクに記録を行い、SSDでは半導体素子メモリに記録を行います。以前はHDDが主流でしたが、近年は読み書きの速度が早いSSDを搭載しているPCが多くなってきています。
グラフィックボード(GPU)
グラフィックボードとは、GPUと呼ばれる画像表示専用の処理機能が付いた部品であり、PCのディスプレイに画像や映像を映す役割があります。ビデオカードやグラフィックカードとも呼ばれます。
グラフィックボードの性能が高いPCは「映像処理能力が高く、精細かつなめらかな映像が出力される」「3D描写速度が高い」といえるでしょう。3Dグラフィックを取り扱う作業を効率よく行いたい場合は、高性能なグラフィックボード(GPU)が必要です。
グラフィックボードは外付けされていることが多いですが、PCの中に搭載されていることもあります(オンボードグラフィック)。ただし、性能は外付け型のほうが圧倒的に高い傾向があります。
その理由のひとつが、グラフィックボードに内蔵されている「GPU」の性能差です。GPUはCPUと同様にPC内の情報を処理しますが、CPUと異なり、画像・映像描写を専門としています。グラフィックボードに内蔵されたGPUはCPUと比較してコア数が非常に多く、定型かつ膨大な処理作業である3Dグラフィックスの描写に特化した性能となっているのです。
また、近年は定型的な処理作業に優れている点を生かして、AI分野をはじめとした膨大な定型処理作業にGPUを活用する「GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)」という利用法も注目を集めています。
サウンドカード
サウンドカードとは、PCに取り付けることでPCの音声再生能力を向上できるパーツです。
原則としてPCの中にはあらかじめサウンド処理用のチップが搭載されているため、サウンドカードなしでも音を聞くことはできます。
ただ、映像や音声を編集する作業などでは、サウンドカードを取り付けて作業環境を整備するのが望ましいと言えるでしょう。
テレワーク時にPCに求められるスペック
昨今、働き方改革や新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、テレワーク環境の整備が推奨されていますが、テレワークで使うPCには上記6つのスペックに加えていくつか重視したい点があります。
たとえば、会社でデスクトップPCを使っていたのであれば、テレワーク用ノートPCでの作業時には、違和感を覚えないよう少し大きめのディスプレイサイズを検討してみましょう。具体的には、持ち運びやすさと見やすさのバランスが良い14型がおすすめです。
加えて、通勤時の持ち運びにも耐えられる堅牢性も重要です。堅牢性を比較する際には、Lenovo製品の「アメリカ国防総省制定MIL規格」をはじめとした、各社が掲げている品質保証に注目してみましょう。
また、業務内容によっては外部モニターなどを接続すると作業がしやすくなる場合もあるので、拡張性が高いPCを選ぶのも良いです。
ほかにも、PC内蔵のWebカメラには、物理カバーが備わっているとプライバシーが保護できたり、機密流出を防げたりするため安心です。
法人向けPCに求められるスペック
ビジネスで使用するために最適化されたPC=「法人向けPC」に必要なスペックは、PCでどのような作業を行うかによって異なります。
ここからは、PCに求めるスペックの高さに分けて以下の3つのケースを想定し、作業ごとに必要なスペックについて、以下で説明します。
- 表計算やワードプロセッサーアプリケーションを使用する場合
- 多くのデータやマルチタスクを処理する場合
- その他専門的な作業を行う場合
表計算やワードプロセッサーアプリケーションを使用する場合
表計算アプリケーションやワードプロセッサーアプリケーションを中心に使用する経理事務作業には、そこまで高いスペックは必要ないかもしれません。
ただし、DVDやCD、BDに記録されたデータを読み込む可能性がある場合は、光学ドライブ搭載モデルを検討するのがよいでしょう。光学ドライブを搭載していないモデルの場合は、外付け光学ドライブを購入するという選択肢も考えられます。
Lenovoが取り扱っているPCの中では、光学ドライブを搭載した「Lenovo V50t Mini-Tower」がおすすめです。
第10世代インテルCoreプロセッサーの搭載に対応しており、ニーズごとにCPUをカスタマイズできるほか、用途に合わせてグラフィックカードを入れ替えることもできます。
加えてさまざまな環境基準を取得しており、高い消費電力性能を備えているので、運用コストを低く抑えるのにも役立ちます。
多くのデータやマルチタスクを処理する場合
金融業やITエンジニアなど、ストリーミングデータや複数のデータを分析、処理する際にはCPUのパワーと動作の信頼性が重要となります。
ストリーミングデータを処理する際には処理速度が重要となるため、高性能なCPUとメモリが必要と言えるでしょう。
AIデータのような非常に膨大なデータを取り扱うのであれば、「ワークステーション」と呼ばれる高い性能を持つPCが必要となるかもしれません。
Lenovoが取り扱っているPCの中では、「ThinkStation P720」や「ThinkStation P920」がおすすめです。
「ThinkStation P720」は、CPUに最大24コアのインテルXeonプロセッサーを、GPUにNVIDIA Quadroグラフィックスを搭載した、デュアルプロセッサー対応ワークステーションです。
24コアという高い並列処理能力を生かし、映像編集や金融トレーディングなどのニーズに、高速処理、ストレージオプション、並列処理機構などのパフォーマンスを提供します。
「ThinkStation P920」は、最大28コアのインテルXeonプロセッサーと、NVIDIA Quadroグラフィックス、豊富なインターフェースを搭載した、デュアルプロセッサー対応ワークステーションです。
「ThinkStation P720」同様の高い並列処理能力を生かし、解析・シミュレーション、ディープラーニングなどにニーズに、パワフルなパフォーマンスを提供します。
その他専門的な作業を行う場合
業種によっては専門的なアプリケーションを使用した作業を行うことがあり、その場合はアプリケーションの動作環境や作業内容に合わせたスペックが必要となります。
音声や動画の編集作業はCPUやメモリの能力だけでなく、音声や映像処理分野においても高いスペックが要求されます。
そのため、CPUやメモリ、グラフィックボードやサウンドカードなどが、できるだけ高スペックのものを選ぶことが重要です。
また、動作の信頼性という観点からは、アプリケーションを発売している開発会社からの「お墨付き」をもらっていることが望ましいでしょう。たとえば、アプリケーションが正しく最適に動作するかを厳格にテストし、開発会社である「独立系ソフトウェアベンダー(ISV)」からの認定を受けた「ISV認証」を取得しているPCなどが挙げられます。
ISV認証を取得しているLenovo製PCでは、ThinkStation P620 がおすすめです。
第4世代PCleスロットによって拡張機能が充実しているほか、DDR4 3200MHzの高速メモリを採用、パフォーマンスを追求したデスクトップワークステーションです。GPUにはNVIDIA Quadro RTX8000を2枚搭載可能で、高度なレンダリングや解析・シミュレーションなども快適に行うことができます。
また、3Dモデリングや設計作業では、CADアプリを安定して使うための高いグラフィック処理能力、演算処理能力が必要となります。加えて工事現場での作業にも対応できるよう、持ち運びができるノートPCだと、業務をより円滑に進めることができます。
建築現場でのCADアプリの使用を考慮し、高性能なスペックと携帯性を両立したい方には、「モバイルワークステーション」と呼ばれる高性能ノートPCが適しており、Lenovoが取り扱っているPCの中では、「ThinkPad P1 Gen 3」がおすすめです。
CPUは8コアのインテルXeonWプロセッサーや、第10世代インテルCorei9/i7Hプロセッサーを選択可能で、GPUは最大NVIDIA Quadro T2000を選択することができます。
耐久性と軽量性に優れたカーボンファイバーを使用して設計されているので、どこにでも簡単に持ち運ぶことが可能です。
また、MIL-SPECのテストや実際の使用状況に即したさまざまな品質テストをクリアしており、過酷な作業環境でも利用することができます。
また、内蔵カメラの物理カバーであるThinkShutterも備わっているので、プライバシー保護という観点でも安心です。
「LenovoPRO」は法人向けPCの幅広い要求スペックに応えます
法人向けPCに求められるスペックは、どのような作業・業務が想定されているかによって若干異なるので、作業に必要なスペックを考慮したうえでPCを選ぶことが重要です。
Lenovoの法人専用ストアである「LenovoPRO」では、Pシリーズをはじめとした高性能PCを数多く取り揃えており、幅広い業種のニーズに対応することができます。
また、PCの知識が豊富な専任担当者が付くため、スペックに関する相談も安心して行うことが可能です。
PCを会員価格で購入できるため経費の抑制につながることも見逃せません。
PC購入時にはモニタープレゼントのような特典も利用できるので、さらなる経費抑制、オフィス環境の整備にもつながります。
法人向けPCを購入する際には、「LenovoPRO」をぜひご検討ください。
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