ゲーミングパソコンは、ゲームプレイを快適にするための機能が搭載されています。たとえば、クリエイター向けパソコンは高解像度の 4K ディスプレイを採用したモデルもありますが、ゲーミングパソコンは反応速度の速いフル HD ディスプレイが主流です。

また、グラフィック処理を担う GPU にも違いが見られます。ゲーミングパソコンは NVIDIA^® GeForce^® が主流ですが、クリエイター向けパソコンには CAD や 3DCG 制作 に向いている NVIDIA^® Quadro を搭載したモデルもあります。

動画の映像はファイルサイズが大きく 4K や 8K など解像度も高いため、編集やファイルの出力に高い性能が求められます。メモリやストレージ容量に余裕のあるクリエイター向けパソコンであれば、安定した編集作業や高速なエンコードが可能です。

DTM (デスクトップミュージック) や作曲などで使われる Cubase のような音楽製作ソフトでは、トラック数が多い場合やエフェクトなどの加工で高い性能が必要とされます。 CPU の性能が高く、メモリも多いクリエイター向けパソコンであれば思うような音楽を表現できるでしょう。

図面作成で使う CAD ソフトには OpenGL (Open Graphics Library) という 3D ソフト用の仕組みが使用されています。この OpenGL に最適化された機能を搭載するクリエイター向けパソコンであれば、複雑な CAD ソフトでの設計もスムーズです。

画像の加工や配信用処理を必要とするゲーム実況・生配信では、高い性能と長時間の配信に耐える安定性が求められます。配信処理ができるクリエイター向けパソコンは、CPU や GPU、メモリなどに余裕があるため、安定して長時間のライブ配信ができるでしょう。

動画編集・イラスト作成・CAD などのグラフィックを扱うソフトは、CPU だけでなく GPU を活用することで処理速度が何倍にも高速化される場合があります。目的に合わせた処理を高速化できる GPU を搭載した、クリエイター向けパソコンを選びましょう。

ほとんどのクリエイティブな用途には画像、音楽、3D が使用されており、大容量のデータを扱うため大きなメモリ容量が必要です。一般的なパソコンでは快適に利用できる 4 GB や 8 GB 程度のメモリでは不足するため、16 GB 以上のメモリを搭載できるクリエイター向けパソコンを選びましょう。

大容量の画像や映像データを扱う場合や映像編集などの用途では、ストレージの容量が重要です。編集用に内部にデータを保存するだけでなく、ソフトが一時的に使用する容量も大きくなるので、1 TB や 2 TB など、ストレージ容量の大きなモデルを選びましょう。

ストレージには低価格で容量が多い HDD と、データの読み書き時間が高速である分高価な SSD があります。大きなデータを使用することの多いクリエイティブな用途には、高速な処理が期待できるSSD がおすすめです。