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スポーツ

Dorna Sports、モータースポーツの極みMotoGP™を世界へ放送

1992年からFIM MotoGPの放送権を所有しているDorna Sports は、魅せ方を熟知しています。マドリードを拠点とする同社は、毎年20回のMotoGPレースを中継していますが、一度のレースは約12テラバイトのデータを生成しており、迅速な思考と敏捷性が試されるこの試合は、年間数億人もの人たちに視聴されています。Lenovoとの協力により、Dornaはロードレース放送という分野を、サーキットでの高速アクションを余すところなく伝え、観る者を惹きつけて離さない没入型体験へと昇華しました。

MotoGP™レースの放送は競技場で行われるスポーツの撮影とはまったく異なります。

 

典型的なアメリカンフットボールのフィールドの長さは0.1キロメートルですが、MotoGPサーキットは5キロメートルを超え、これはフットボールフィールド50面の合計と同等の長さです。

 

サーキットにおけるミリ秒は、ライダーだけでなく、320kphを超える速さで動くレースの物語を紡ぐ放送チームの仕事も大きく左右します。

 

MotpGPでのカメラはサーキット横から観衆、そして空中からの全景へと旋回し、そしてまたサーキットへ戻るというアングルの切り替えをほんの数秒で行います。それでもファンにとっては足りないくらいなのです。

 

「私たちは30年近くレースを共にして来た経験と情熱を胸に抱き、働いています」と話すのは、Dorna Sportsの業務執行取締役マネル・アロイヨ氏 (Manel Arroyo) です。

Dornaは1988年の設立以来、MotoGPレース放送の迅速な技術を完璧なものへと仕上げてきました。マドリードを拠点とする同社は、今では世界の18カ国で60を超えるイベントの200レースをオンラインやテレビを通して世界中の視聴者に届けています。2019年だけでも、Dorna最大の世界選手権であるMotoGPの放送は何億人もの視聴者を惹きつけました。物事を正しく進めるのは大事ですが、それはほんの一瞬の判断に委ねられるものでもあります。

 

MotoGP自体もそうですが、放送技術も大きな変貌を遂げています。モータースポーツの撮影はもう派手なカメラアングルだけではありません。昨今の視聴者は、サーキットからロッカールームまで、前例のない量の動画へとアクセスできます。

 

「ソーシャルメディアにより、人々の視聴方法は長さだけでなく質まで変わりました」と述べるのは、Dorna Sportsのデジタルディレクターであるデヴィッド・アロイヨ氏 (David Arroyo) です。

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「テレビやパソコンでレースを観るファンのニーズに応えることが私たちの優先事項です」とアロイヨ氏は続けます。「私たちの役目は、ドライバーとファンを繋げることなのです。 目指しているのは、視聴者が見たいものをできる限りそのままお届けすることです。 例えば、DucatiチームやDucatiのオーストラリア人ライダーであるジャック・ミラー選手 (Jack Miller) のファンに対しては、それに特化したコンテンツを作り、お気に入りのライダーやチームをフォローできるようにします。 それをどうやって実現するのか? 選択は集積されたデータ分析に基づいて行われます。私たちが製作するものから製作方法にいたるまで、その間に偶然や直感の入り込む余地はありません。 ある意味私たちは、 真のデータ駆動型の企業なのです」

テクノロジー面において確固たるサポートを必要としていたDorna Sportsは2019年、テクノロジーパートナーとしてLenovoと契約を結びました。LenovoのテクノロジーソリューションとサービスはDornaチームの放送の効率化を助け、リアルタイムでの視聴体験を高める新たなイノベーションも生み出しました。

 

「すべてのグランプリで高画質 (HD) カメラを100台以上使用しています」と、Dornaのテレビ部シニアディレクターのセルジ・サンドラ氏 (Sergi Sendra) は説明します。そのなかには、サーキット横の固定カメラ、ミニヘリコプターに搭載されたカメラ、複数の手持ちカメラ、スーパーハイスピードスローモーションカメラ、そして各バイクに最大4つ搭載されたカメラが含まれます。

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カメラの他にも、Dorna SportsのエンジニアたちはMotoGPの各レースごとに60キロメートルにおよぶ光ファイバーケーブルをサーキット周りに配しますが、このケーブルは選手権が終わるたびに撤去しなければなりません。これはレースのたびにマラソンを2回、そしてさらに30キロメートルを走るようなものです。

 

「私たちは350トンを超える装置を携えて移動します。それはまさにジャンボ機4機分に相当するのです!」とマネル・アロイヨ氏は話しています。

 

このかなり大掛かりな装置が必要とされる理由は、各選手権で生み出されるとてつもない量のデータを見ればわかるでしょう。サンドラ氏によると、1回のレースでおよそ12テラバイト、もしくは12,000ギガバイトを超える躍動感あふれる映像が生み出されるそうです。典型的なノートパソコンの容量は4から40ギガバイトだと言えば、その凄さがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

Lenovoが仲間に加わることで、テクノロジーの革新はサーキットの革新となりました。Lenovoは、Dornaが日々のオフィス業務を効率化し、視聴者がさらに夢中になれるようなテレビとオンライン番組のラインナップを開発できるようサポートしています。

 

LenovoのサポートによりDornaは、観客がパソコンやタブレット、スマートフォンなどでリアルタイムに動画を「編集」できるインタラクティブなオンラインサービスを発表しました。バイクの360度ショットやライダー視点、スローモーションなどの視覚的アドオンがスクリーンをタップするだけで見ることができるため、視聴者はパジャマを着て自宅のソファーでくつろぎながらも、そのアクションの一部になったような臨場感を得ることができます。

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「私たちの役目は、ドライバーとファンを繋げることなのです」Dorna Sportsデジタルディレクター、デヴィッド・アロイヨ氏

「このような先進的でインタラクティブなテクノロジーには、信頼のおける耐久性の高いハードウェアが必須です」とMotoGP業務執行取締役パウ・セラセンタ氏 (Pau Serracanta) は説明します。

「LenovoとDornaは多くの価値観を共有しています」と彼は続けます。「私たちはともに何年にも渡り、常に進化と革新を続けてきました」セラセンタ氏はさらに続けます。「Lenovoは、Ducati CorseのMotoGPとのパートナーシップやFormula 1®のScuderia Ferrariへのスポンサーシップなど、モータースポーツ界へのコミットメントにおいて一貫して傑出しています」

 

マネル・アロイヨ氏もこの言葉に同意します。「ほぼあらゆる場面でLenovoを使っています」そして、その活用場所も様々です。「私たちは非常にモバイルなチームです。自宅で、サーキットで、空港で仕事をすることもあります。私たちの仕事には、信頼できるサービスとパワーが必要なのです」

 

その短時間での反復と進化の精神は長い間、スポーツ放送における卓越性のハードルを上げ続けるDornaの原動力となっています。この10年だけでも、Dornaはサテライトからファイバーへ移行し、各バイクから360度アングルで展開するライブストリームカメラを開発、そしてLenovoのサポートによりリアルタイム動画にグラフィックを追加できるスマート動作追跡テクノロジーを作り出しました。

 

次のシーズンに向けた新たな刺客を公開することはまだできませんが、少しヒントをお教えすると、それは自宅に居ながら視聴体験をさらにカスタマイズできるようなインタラクティブな要素を持つもので、観る人をさらに惹きつけるものになるでしょう、とサンドラ氏は明かします。フットボールであれレーシングであれ、彼の言うカスタマイズこそがスポーツ放送における次なる開拓分野となることでしょう。