A tractor harvesting crops in a field
環境保護

食糧問題の解決策を導き、100憶人前のディナーを実現

Lenovoのデバイス to データセンターソリューションは、食糧問題の解決策発見を目指す専門家を支援しています。

2050年には、地球上の人口は現在よりも約20億人増える出典と言われています。そうなると、夕食に何を食べるかという話が増えることになるでしょう。

 

その答えは農業分野から導き出されることになるはずです。

 

人類が何千年も前に農業を始めて以来、世界の食糧事情や食糧供給は大きく変わりました。何よりも、農業が始まる前には地球上の人口は推定600万人しかいなかったのですから出典

 

しかし、難題をもたらしているのは人口の増加だけではありません。

 

土地は限りある資源であり、世界の居住可能な土地の半分はすでに農業に利用されています出典

 

現在、農業は世界の水使用量の70%を占めています。2030年には世界の人口の約半数がかなりの水不足に悩まされる地域に住むようになると予想されているため、これは厄介なことです出典。さらに食糧生産者は、気候変動によって季節のパターンが変化することも考慮しなければなりません。

 

この方程式のバランスを取り、食糧問題の解決策を導き出すためには、アグリビジネスとITチームとの間で革新的なパートナーシップを築くことが必要です。

充実した豊かな情報を農業に提供するIoT

 

テクノロジーソリューションやスマートツールによって農家が自分の土地の全体像を把握できるようになった例として、日本のエンジンメーカーであるヤンマーの例を見てみましょう。ヤンマーのGPS連動機器とIoTセンサーは、Lenovoのワークステーションを使って開発されたヤンマーの通信システム「スマートアシスト」と連携しています。

 

ヤンマーのセンサーは、土壌の水分量、気象条件、機器の使用状況、メンテナンスの必要性など、さまざまな情報を収集しています。そこから同社は農家が施肥や灌漑、機器の修理などのタイミングを見極めることができるようデータを分析しているのです。

 

ビッグデータ、さらに大きな発見

 

農業だけがビッグデータを活用しているわけではありません。ノースカロライナ州立大学 (North Carolina State University) 地理空間分析センター (Center for Geospatial Analytics) の研究者たちは、膨大な地理空間データセットを駆使して、地域の気象パターンの特定や作物への灌漑の最適なタイミングの見極めを行っています。

 

これは、従来の機械学習アルゴリズムでは不可能なことでした。こうした強力な分析は、LenovoのAIリソースハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、LiCO Softwareの利用に依存しています。また、Lenovoのワークステーションでエッジコンピューティングの能力を活用することで、研究者は文字通り現場でリアルタイムにモデリングを行うことができます。

 

一方、インドの作物遺伝学者たちは、LenovoのGenomics Optimization and Scalability Tool (GOAST、ゲノミクス最適化・スケーラビリティツール) を利用して、植物の健康に関するコードを解読しつつあります。例えば、インドの食用油や家畜の飼料の主要な供給源の一つであるマスタード油糧種子。デリー大学の作物遺伝子操作センター (Centre for Genetic Manipulation of Crop Plants) は、マスタードオイルシードが現在壊滅的な被害を受けているカビに対抗できるように品種改良しました。

 

サスカチュワン大学 (University of Saskatchewan) の植物表現型・イメージング研究センター (Plant Phenotyping and Imaging Research Centre) では、Lenovoの画像取得およびグラフィック処理テクノロジーにより、植物が土壌から栄養分を抽出する方法を正確に解明しています。

柔軟なツールで深く掘り下げ、さらに遠くへ

 

気候の不確実性が高い将来においては、俊敏性が鍵となります。Lenovoが提供するデバイスとインフラストラクチャのサブスクリプションモデルにより、アグリビジネスは先行投資をせずに調達からソフトウェア管理、セキュリティまでの各段階でサポートを受けながら最新のテクノロジーソリューションを導入することができます。

 

このエンドツーエンドのサービスサポートを最大限に活用しているのが、インドの酪農ソリューションプロバイダーであるPrompt Equipmentsです。同社は、牛乳の純度を生産段階ごとに監視するために、Lenovoの堅牢なモビリティソリューションを採用しました。インドは世界有数の牛乳生産国であるため、これは大きな一歩へとつながる試みでした。

 

今後のアイデアも目白押し

 

イノベーションには様々な形があり、様々な用途があります。農業分野とITチームのパートナーシップが明日何を生み出すかは、誰にも分かりません。一つ確かなことは、明日の世界に食糧を供給するには、深く掘り下げて共通の基盤を明らかにし、私たち全員に食糧が行き届くような共有された未来を築く必要があるということです。