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ThinkPadとイノベーション

ThinkPadの業界を変えるイノベーションは、なぜレノボ大和研究所から生まれたのか。

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「耳を傾けること」、レノボのThinkPadの長年にわたる成功の理由はシンプルです。  

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まさにこの「耳を傾けること」が、ThinkPad誕生の地であり、ノートPCの顕著なイノベーションの数々を生み出したレノボ大和研究所の多くのエンジニアやデザイナーたちを、この30年間動かしてきたのです。

「何が問題かをわからなければ、問題を解決するのは困難です。私たちは常にお客さまや市場の声に耳を傾け、そこで聞いたことをベースに製品を改善してきました。」レノボ大和研究所で、レノボPCSDグループのシニア・コンペティティブアナリスト、ケビン・ベックは、そう話しています。

あらゆる時代を通じてナンバー1のビジネスノートPCであるThinkPadは*、レノボのビジョンである”Smarter technology for all”を体現しています。”Smarter technology for all”とは、世界中の人々やビジネスが、自分自身のインテリジェントな変革を追求し、結果として世界を変革できるようにするために、よりスマートなテクノロジーによって力を与えてゆくことを意味しています。

この精神はThinkPad自体に直接反映されています。1992年に開発されて以来、今日に到るまで、ThinkPadは常に、ケビン・ベックの言う「お客さまの問題を解決する」ためのプロダクティビティを高めるツールと考えられてきました。

このお客さまを第一に考えるアプローチは、ThinkPad開発プロセスの当初から存在していました。この考えがThinkPadを特徴づけるものになる以前に、大和研究所のチームは、「お客さまが不満に思っていることを解決するために」何度もインタビューやテストを重ねていたのです。

*1992年から2018年第4四半期までの、全世界におけるビジネス用ラップトップパソコン製品ブランドレベルでのThinkPadの販売台数。(販売台数はIDCの調査データに基づく)

Innovations Lenovo Yamato Labs ThinkPad

ディスティングイッシュッドエンジニア(DE)・小菅正のチームによる画期的な業績がなければ、ThinkPadの主要なイノベーションの数々は存在しなかったかもしれません。大和研究所において小菅のグループは2012年から4年間を費やして、それまで多くのエンジニアたちが不可能だと主張していた「低融点はんだ」の技術を完成しました。この画期的な成果を成し遂げた背景には明快な動機付けがあります。低融点はんだによって、驚くほど軽量で耐久性のある製品となり、しかも環境負荷の少ない製造工程が可能となるのです。

 

小菅は言います。「12年間、この業界の誰もが、低融点はんだの技術を完成したいと望んでいて、多くの企業はその方法論をわかっていました。でもそれは、オーブンに材料を入れて焼きあがるまで放っておくクッキー作りのようなわけにはいかないのです。私たちレノボのチームだけが、その技術をマスターし実現したのです。」

 

3,500台のノートPCを使ってその工程をテストした末に初めて、2016年にレノボのエンジニアたちがその革命的なはんだ付けの技術を手に入れたのです。現在、業界基準となっているはんだ付けの温度は250℃なのに対し、小菅のレシピのおかげでレノボのはんだ付けの温度は最高でも180℃まで低下しました。 

 

小菅の説明によれば、「温度を下げれば、ノートPCの内部の部品を近づけてレイアウトすることができます。ThinkPadは世代を追うごとに、8%から10%も電子基板のサイズが小さくなってきました。お客さまにとって、これは、ノートPCがさらに軽量になり、その分だけ新しい機能を内部に盛り込む余裕ができるということになります。」 

Innovations Lenovo Yamato Labs ThinkPad
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「さらにノートPCのパフォーマンスも向上します。耐久性が増し、電子基板の修繕件数が35%も減少したのです。」

 

2017年、ThinkPad誕生25周年をきっかけに、レノボはこの低融点はんだの技術によるノートPCの大量生産を開始しました。以来800万以上もの製品が世に送り出されています。

 

ThinkPadの改善に寄与したことに止まらず、小菅が成し遂げたことの業界全体へのインパクトは実に広範囲に及びます。小菅は言います。「将来、全世界のエレクトロニクス産業は、私たちレノボの低融点はんだ技術を使用することになるでしょう。なぜならライセンスフィーをとらずに技術を提供しているからです。」

 

「技術を自分自身のためにではなく、より多くのお客さまに役立つために、どのように開発してゆくか?」レノボ・ThinkPadの目的は明快です。

大和研究所の部長でありディスティングイッシュッドエンジニアである塚本泰道に影響を与えたのは、まさにこの精神でした。彼は、電力・熱・バッテリー寿命・演算能力など数多くのインプットをコントロールする革新的なICを発明したのです。レノボがこのICを開発するまでは、コンピュータ業界はパワーだけを追求する果てしのないレースに明け暮れていました。その概念を塚本が 完全に変えてしまったのです。ケビン・ベックは言います。「彼は、業界全体を変革しました。

 

パワー以外の例えばバッテリー寿命のようなものに、競争の焦点をシフトしました。塚本さんと彼のチームは、お客さまにとって現実的に何が役立つのかということに、目を向けていったのです。」

 

塚本の言う「自分の仕事に誇りを感じさせてくれるもの」とは、業界が認めてくれることではなく、お客さまがどう思ってくれるかなのです。」

 

ほぼ30年に及ぶ不断のイノベーションの後、今エンジニアたちが知りたいことは「ThinkPadはここからどこへ向かってゆくのか?」ということです。

 

ThinkPadの父、内藤在正はこう言っています。「私が一番好きなThinkPadは、未来のThinkPadです。」ThinkPadの未来を少しだけ話してくれるように頼むと、彼は、ポケットに入るような折りたたみ式ノートPCを思い描いていると話してくれました。

 

レノボで製品イノベーションを担当するダリル・クロマーは、ThinkPadを含むレノボのPC全体をもっと身近で魅力あるデバイスに変えてくれるような、AIやセンサーの可能性を追求していると言っています。「人間は音やジェスチャーでコミュニケーションしています。スワイプやタイピングやタッピングではありません。インタラクティブ・テクノロジーの体験を根底から変えてゆくために、音声認識・抑揚・手の動きなどに着目しています。」

 

内藤は言います。「どんなイノベーションもThinkPadのコアを揺るがすことはないでしょう。イノベーションとは、ThinkPadを特別なマシンにしている核心そのものだからです。なぜレノボがライバルを超え続けているのか、それはチームがずっと続いているからです。基本理念を何ひとつ変えない。私たちはコアをキープしなければならないのです。」

 

内藤の気持ちに共鳴するように、ケビン・ベックは話します。「1、2年後にThinkPadがどんなデザインになっているのかは全くわかりません。ThinkPadはいつの時代も、デザインと使い勝手のバランスであり、生産性の高い技術であり、信頼性なのです。ThinkPadは長年にわたって、タブレット、Yoga、折りたたみ式など新しいデザイン要素を拡大してきました。しかし、ThinkPadをThinkPadらしくしているものは、いつも変わらずにあります。

 

結局のところThinkPadの理念は、その核心的なデザインとエンジニアリングによって、世代・職業・テクノロジーリテラシーに関わらず、すべてのお客さまの力となってゆくことにあります。レノボのビジョンである”Smarter technology for all”を、真に証明する存在であることなのです。

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