IBM Spectrum Protect™ やサードパーティのストレージ管理ソフトウェアなど、管理ソリューションを利用すると、さらに TS2280 の機能を拡張することができます。IBM Spectrum Archive では、テキストベースのファイル・タグ機能を利用できるほか、ドライブ内のコンテンツの検索で直観的な操作が可能であるため、TS2280 の利用と管理が容易になります。このソフトウェアでは、データをビット単位で動的に保存できるよう、「データの占有量」が効率化されているので、パフォーマンスを最大限に高めることができるほか、セキュリティも確保されます。
また、アーカイブ機能により、デジタル資産を長期間にわたって保存できるため、今後数年間、資産の参照およびビジネスでの利用が可能になります。
IBM Spectrum Archive では、 LTFS をサポートしています。また、オペレーティング・システムのファイル・マネージャーを利用すると、テープ・ドライブのコンテンツをGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)で使用できるので、操作が容易になります。これらの機能を組み合わせて使用すれば、ディスクベースやフラッシュベースのデータのような操作感覚で、簡単にテープ上のデータを検索、利用できます。
さらに、LTFS 対応のテープ・ドライブでは、互換性のある LTO テープ・ドライブや対応しているオペレーティング・システムのあいだでデータを相互にやり取りすることが可能です。このため、管理者は、ハードウェアやソフトウェアの互換性を心配する必要がありません。LTFS を利用すれば、テープ上でのファイルの利用、保存、アーカイブが簡単になるほか、非常に扱いの容易なフォーマットで、ある場所から別の場所へとファイルを移動することができます。
映画や音楽のプロデューサー、ポスト・プロダクション・エディター、放送関係者、デジタル・ビデオ・サーベイランス・マネージャー、クラウド管理者、ストレージ管理者などのように、非アクティブの「コールド」データに信頼性の高い方法ですばやくアクセスする必要のあるユーザーは誰もが、ハイクオリティのファイルの利用やファイルの容易なアーカイブを可能にするソリューションを、手頃な価格で利用できるようになったというわけです。LTFS により、LTO Ultrium テープの利用用途に新たな可能性が生まれ、直観的な操作で容易にテープ・ソリューションを活用できるようになりました。