ThinkPad Experience tour

10年以上前、「PC Magazine」誌が行った拷問テストには、エンジニア達が予想もしなかった項目がありました。キーボードにミルク・砂糖入りのコーヒーをかけるという過酷なテストです。

ThinkPadのエンジニア達は同じテストを実践し耐水性を高める研究をした結果、1998年のThinkPad 600で採用された「バスタブ構造」と呼ばれるものを開発しました。キーボード底面部シャーシのアルミ板の端を折り曲げ、こぼしてしまった液体をバスタブで保持するというものです。その後、排水性を高める構造を追求し、2000年のThinkPad A20とThinkPad T20では、バスタブ側壁排水口・基板を避ける排水路・底面排出口を設けました。その結果、ThinkPadの耐水・排水性能は飛躍的に向上しました。

同じテストを実践し耐水性を高める研究をした結果、1998年のThinkPad 600では「バスタブ構造」と呼ばれるものを開発しました。キーボード底面部シャーシのアルミ板の端を折り曲げ、こぼしてしまった液体をバスタブで保持す るものです。その後、排水性を高める構造を追求し、2000年のThinkPad A20とThinkPad T20では、バスタブ側壁排水口・基板を避ける排水路・底面排出口を設けました。その結果、耐水・排水性能は飛躍的に向上しました。

ある第三者機関のテストでの他社製品との対決は、ThinkPadの圧倒的勝利。実は、ThinkPadには「PC Magazine」誌で実施していた拷問テストの2倍ほど厳しい条件での品質テストを、既にクリアできるようになっていたのです。

その頃から「ThinkPad=拷問テスト」が定着したように思います。

ThinkPad Experience tour

2005年以降も、底面の排出口を増やす・排水路と排出口の形状を最適化するなど、排出能力を高める進化を続けています。「バスタブ構造」も「排出路」も「排出口」も、どれも他社に先駆けて実現しました。「以前、ThinkPadのキャンペーン・コピーに使用していた「誰よりも先に、完全防水のPCをつくりたい。」は本気の言葉です。あなたのThinkPadの底面にも排出口があるかもしれません。確認してみてください。(ThinkPad Edgeシリーズには排水口はありませんが、「バスタブ構造」で液体を保持し、被害を最小限に食い止めます。後述する手順に従い対処してください)

ThinkPad底面の排出口とアイコン

もし、万が一液体をこぼした時は・・・まずは慌てず騒がず。

eビギナー・スポット – キーボードに液体をこぼした場合には?に手順がありますが、3番の前に、底面に排出口のあるThinkPadでは、排出口から液体が出切った事を確認することも、合わせてお勧めします。

手順:

  1. ただちに AC アダプターを慎重に抜き取ります。
  2. ただちにThinkPadの電源をオフにします。 ThinkPadに電流が流れるのをできるだけ早く止めれば、それだけショートによる損傷が減る可能性が高くなります。
  3. ペーパー・タオルでThinkPadの水分を拭き取ります。
  4. ThinkPadの電源を入れる前に、液体がすべて乾いたことを確認してください。

注:キーボードの交換をご希望の場合は、「修理サービス」にお問い合わせください。

   最後にいくつか裏話を紹介します。

  1. コーヒーかコーラか、それが問題だ
    テストの際にキーボードにかける飲料は、コーヒーから某コーラ飲料に切り替えています。この飲料は、成分が安定している飲料(一方コーヒーではミルクと砂糖の量は人それぞれ)・粘度の高い(=糖分の多い)飲料かつ、最も一般的に飲まれている飲料のひとつ、として採用しています。
  2. コーヒーの領収書がない!
    当初、品質テスト用のミルク・砂糖入りのコーヒーを、エンジニア達は自動販売機で自ら購入していました。もちろん、領収書がなければ会社に申請できません。上司が掛け合った結果、社員食堂で使えるコーヒーチケットを配給してもらったというエピソードが残っています。
  3. エンジニア夢のテスト装置
    このテストは現在でも手動で行われています。エンジニアの夢は「ししおどし式自動テスト機」です!

 

注意

テストの内容は設計・開発上の耐久基準として定めているもので、同条件下で個々の製品の耐久性を保証するものではありません。また、文中で紹介している例も同等の条件の際に、製品やデータ内容を保証するものではありません。精密機械の取り扱いにはくれぐれもご注意ください。